独り言


2008.05.29
先週の日曜日の新聞だったかな?タレント兼医師の西川女史のお父さんの話が出ていました。個人的にはこの人に関してはあまり好きじゃない(はっきり言って嫌い)のですが・・・。
何故かって?
一言で言うと、医師免許を持っているならちゃんと医療をやりなよっていう気持ちがあるからなんだと思います。医師で作家とか、医師で弁護士、医師で政治家っていう人もいまして、二足のわらじで両方とも素晴らしい成果を挙げている人までを否定するわけではないのですが、普段は患者さんを診ることもなく、執筆活動ばっかりやっているくせに、なにかあると、「医師の立場から」なんて言って訳知り顔でコメントを出す作家先生に現場を語られたくないんですね。司法試験に合格するような先生にはただただ尊敬しますが、さて、それを日常診療の中で何に生かすんだろう?医療訴訟が頻発している昨今の医療現場ではとても役に立つかもしれません。政治家になった先生もいますが、そういう先生方は政治の世界にシフトしていてすでに診療にはタッチしていないことが多く、これは非常の好ましい傾向だと感じます。しかし、タレントで医師っていうのはどうなんだろう?つぶしの利かない臨床一筋のお医者さんの僻み根性なのかもしれませんけどね。
話は戻って、彼女のお父上の事なんですが、「知識がないのは恥ずかしいことだ」、「足が遅い、歌が下手でもいい、学ぼうとしない人間はダメだ」っていうようなことを彼女に教え込んでいたらしいです、まさに「我が意を得たり」でした。かくいう自分もそんなに勉強しているわけではなくって、できるだけ楽したい、本を読むよりテレビを見て過ごしたいっていう気持ちがないって言うと嘘になります。けれども、おバカなタレントの出てるクイズ番組を1時間見るくらいなら毎月送られてくる学会雑誌の論文が一つ二つ読めるじゃない、って自分に言い聞かせてますけど、なかなかいつもはできないんですね、これが。子供にそんな偉そうなことを言っても親がバカな番組を見てると全く説得力がないもので、やはり親は態度で示さないとダメですね。
今日、一人の患者さんが、「定年になってから自由な時間が沢山出来ると最初は楽しみにしていたけれど、一日何もしないと何だか人生を無駄に過ごしている気がします。」って仰っていました。あと20年か、短いよなあ・・・、自分も長くてあと40年、そういう気持ちってよくわかります。

2008.05.24
夕方から雨が降り出して、そろそろ梅雨に入ってしまうのかなあ?って思いながら帰ってきました(今も降ってます)。そういえばもう5月もあと1週を残すのみとなり、いつの間にか一番好きな季節が終わろうとしています。例年、日本ダービーが終わると、「これで梅雨に入るのかなあ」って思っていたんですが、今年はちょっと早めかな?
明日は2週間ぶりの休養日ですが、たまには家でゴロゴロしたいなあ・・・。

2008.05.21
明日は中学校の内科検診です。昨年は時間の配分が悪くて最後のほうは押せ押せでした。120名程度を2時間弱で診るっていうのはやっぱり大変ですね。昨年は幸いなことに担当が男子生徒だったので、着替えもスムーズに行われて、恥ずかしがるような子もいず、先生の言うことも素直に聞いてくれて次々と診察ができたのですが・・・、今年はどうなんでしょう?

2008.05.15
今日は昨日までとは打って変わって清々しい青空で、空気も澄み切って久々に気持ちの良い朝でした。日中は暑くもなく、風も爽やかで、やっぱり5月はこうでなくっちゃね。
午後からは休診でしたので、ガソリンを入れに行って(150円/Lって高いなあ)、ホームセンターや本屋で買い物をしたり、銀行に振込みに行ったりしました。おかげで財布はすっからかんになってしまいまして、あと半月はかなり厳しい財政事情となりました。
何かと評判の悪い「後期高齢者医療制度(長寿医療制度)」ですが、主治医(担当医)として届け出た医療機関の割合が厚労省から発表されました。全国の内科開業医で24%だったそうですが、県によってかなりのばらつきがあるようです。鹿児島で86%、愛媛で73%と高率ですが、青森ではゼロ、秋田で1%、山形で3%と県の医師会の間でも意見の相違(考え方の違い)があるんですね。さて、我が茨城県はどうだったんでしょう?主治医になるためにはある一定の基準といいますか、何日間かの研修を受けなくてはならないのですが、茨城県医師会ではこれを行っていないので私には主治医になる資格がないんですね。茨城県では医師会長がこの制度に大反対だったので、届け出た医療機関はないのかと思っていましたが、ふたを開けてみれば山形より高かったんでしょうかねえ?
一人の高齢者を総合的に管理する(管理っていう言葉はあまり好きではないんですが)っていうのは非常に難しいことだと思っています。高血圧、糖尿病、変形性腰椎症、白内障、認知症諸々の疾患の80歳くらいのおじいちゃん、おばあちゃんは一杯います。こういう患者さんは、今までは内科(高血圧は循環器内科、糖尿病は糖尿内科の専門医)、腰痛は整形外科の専門医、そして眼科に通って白内障の手術の相談をしていたのが、姥捨て医療制度のもとでは、一人の主治医と称される開業医が窓口になって、治療計画を立てたり検査をします。患者さんが専門医を受診したい時には主治医に紹介状を書いてもらわなくてはなりません。自由に受診できないっていうことになります。多分、主治医になる先生っていうのは、高齢者の場合、内科や整形外科になると思いますが、果たして主治医としての役割が充分できるのだろうか?というのも心配です。これは自分も含めてのことなんですが、内科を標榜して、一応専門医という資格も持っていますが、スペシャリストとしては消化器分野です。勤務医時代、そして開業してからも研修会などに参加して専門バカにはならないような教育は受けてきました。勤務医時代でも諸々の病気を持った入院患者さんの主治医にもなりましたが、そういう場合、専門外の疾患に関しては併診という形で他科の先生が一緒に見てくださったり、定期的に外来受診させたりしていました。そうすると、一緒に診ていくということで大変勉強になることが多かったです。直接教わらなくても、その先生が出した処方から、時には患者さんに話してくださった内容からでも、専門医から学べることは数多くありました。現在でも胃薬はうちのクリニックで、虚血性心疾患は病院の循環器内科で診てもらっている患者さんがいますが、患者さんの中では主治医はどっちなんでしょう?この制度ではうちということになるんでしょうが、そうなった場合、この方の予後は確実に今までより短くなることでしょう。国としてはそれが狙いなのかもしれませんが・・・。ましてや、内科の専門医ではない先生方(内科の専門医より知識も経験も豊富な先生がいらっしゃるのは承知していますが)が主治医となって、高齢者を診るというのはやっぱり危なっかしいなあって思うのは僕だけかな?一人の数多くの疾患を持った患者さんに長生きしてもらうためにはやはり、これまで通り、フリーアクセスを保ったまま各専門医に診てもらうのが望ましいと思います。マスコミでは保険料のことばかりで騒いでいますが、保険料が高くなることも勿論ですが、医療の質が落ちることの方がより重要だと思うんだけど、これにはあまり触れてないんですね。
道路を作るより大事なことがあるでしょ、古賀さん。

2008.05.08
GW明けは何となく身体もけだるいし、それ以上に気分的にも休み気分が抜け切れません。連休前のリズムを取り戻すのに今週一杯かかりそうです。
そういえば、昨日の夜中に地震がありました。かなり大きかったようで、「あ、揺れてるなあ」って思いましたが、(その後にも何度か揺れていました)眠さの方が勝っていまして、そのまま寝てしまいました。震度4くらいだったんですかねえ、自分の場合、物が落ちたり壊れたりしなければ逃げ出そうとはしないんでだろうなって思いました。まあ、被害にあったらそれはそれで運命って常々思っているのであんまり生への執着はないんですが・・・。朝、クリニックに行ったら、クマのぬいぐるみが落ちていました。唯一の被害はそれだけでした。
ただ、鳴り物入りで導入された地震予知速報っていうのは本当に役に立つんでしょうか?今回みたいに夜中でテレビもラジオもつけていない状況では全く無意味なものです(これは昼間でも同じですが)。また、今回は地震が起きてからの速報だったようで、これは本来の役目を果たしていないと思います。地震の予知も勿論有益でしょうが、それより地震による被害を最小限に抑えるような建築構造の強化やライフラインの確保、被災者の救済の方がより有益だと思いますが・・・。

2008.05.05
昨日は、子供の部活の試合を見に行きました。自分の子の試合は午後からだったので、別会場で行われた試合を見てから駆けつけたのですが、その試合っていうのは、以前息子と一緒に少年野球をやっていた同級生のいる中学校のゲームでした。今は学校も違っていますが、たまに練習試合をやったり、そこで親同士が顔を合わせたりして旧交を深め合ったりした仲でした。しかし、最後の学年になり、中学野球も終わりになろうとしていて、こうして子供の試合に付いていったりするのもこの連休が最後かな?なんて思ったんで、彼らの雄姿を見に行ったわけです。残念な結果(途中までしか見れませんでしたが、敗色濃厚)でしたが、昔とおんなじ投げ方、走り方などを見てはバックネット裏のスタンドで親同士しばし郷愁に浸っておりました。ただ、昔と違うのは、親の服装(以前はスポーツウエアかユニホーム)と応援の場所(以前はベンチのそばもしくはベンチ内)でした。スタンドからは大きな声を出すこともなく、良いプレーには拍手を送り、彼らの息子さん達の打席でははらはらしながら見守るだけでした。午後からの自分ちの息子の試合も残念な結果に終わりまして、これでもう公式戦を見に行くこともないかと思うとやっぱり寂しいですね。強いチームの中には上に行っても野球を続けそうな凄く上手な(でかい)選手もいました。どこかの高校にスカウトされそうな感じで、同じ学年でもレベルの違いが歴然としていまして・・・。息子達よ、小・中学校時代は優勝とは縁遠い野球生活だったけど、親たちは充分楽しんだよ。ありがとう。
でも、引退したらしっかりと勉強しておくれ。

2008.05.03
風薫る5月、とはいきませんで、朝からぐずついた天候でした。予報では雨は朝の早いうちに上がるとのことでしたが、昼前は結構雨風が強かったです。帰るときには車には葉っぱが一杯付いていましたので、走行の勢いで葉っぱを飛ばして帰ってきました。今日は市の休日当番医になっていました関係上、午前中はクリニックで診療しました。去年の11月にも休日当番をやったんですが、その時はトータルで20人にも満たなかったので、今回もそんなに来ないだろうって高を括っていましたところ、朝早くから何本も電話が鳴って、数多くの患者さんが受診されました。その殆どが初診患者さん、それも小児でしたので、結構きつかったです。受付はコンピューターに新患の登録、処方内容の打ち込み、電話対応諸々で、いつもの2倍近い忙しさだったんではないでしょうか?(それも一人で)休日当番は午前中だけですが、午後からも何件も問い合わせの電話がかかってきました。午後もやっていると思っている方が多いんでしょうし、こちらとしてもできれば午後もやってあげたいと思いましたので、お断りするのがとても心苦しかったです。
牛久市は大きな病院が日曜、祭日、年末、年始と休日外来を内科・外科でやってくれていますので、ずいぶん助かっていますが、小児科については全くの手薄ですので、休日の小児科の患者さんは土浦市かつくば市の病院に行くしかありません。今日も朝からの多くの問い合わせは小児科疾患についてでして、市内の状況も分かっていますので、「余程の重症患者さん以外は受けてください」と受付にも言っておきました。小学校高学年以上は意外と気楽ですけど、1歳以下の子供を診るのは緊張しますね。自分の症状を表現できない子供を的確に診断するのはとても難しいです。薬の種類、分量にも気を使いますので、いつもより疲労感が強かったです。

5、6日は小児科の先生が当番医ですので、市内のお母さん方は安心でしょうね。


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