独り言


2008.04.29
先週末からゴールデンウイークが始まっていますが、当クリニックは暦どおりですので、今週は月・水・木・金曜は開いています。隣の小児科さんは長期のお休みに入ってしまっていて、昨日はなんだか寂しかったですね。
今日は天気もよく、窓を開けて家の掃除をした後は、コーヒーを淹れて、たまった文庫本を読んだり、CDを聞いたりして、久々にのんびりした休日を過ごせました。後半の連休中は、牛久市の休日当番や、子供の部活の試合などが控えております。下の子と映画を見る約束もしていますので、自分だけの時間を取るのはなかなか難しいかも。

来月からまたガソリンが上がりそうで、今日、満タンにしました。予想通り、ガソリンスタンドは繁盛していましたね。必要な道路は確かにあります、しかし、道路が必要なのではなく、「道路工事」が必要なんですよね、あの方たちには。山口補選の結果も内閣支持率低下も全く関係なく、道路はとにかく作り続けるんです。病院から医師がいなくなっても、高齢者が適正な医療が受けられなくなっても、道路の財源だけはきっちり守りたいんですね。そういう国になってしまったんです。

2008.04.20
うちの子が通う小学校では、今日、授業参観がありました。普段の授業参観は平日にやっているので、昼休みにちょこっとだけ見に行っていました。そういう日は男親の姿は本当に数えるくらいしかいなくて、ちょっと場違いかな?と思われる気まずさもあったりもしまして、知らないお母さん方からは、「この人、平日の昼間に来てるけど、どんな仕事してるんだろう?」なんて思われてはしないかと・・・。しかし、流石に日曜日ですと数多くのお父さん方の姿を目にすることができまして居心地も良かったです。ゆとり教育の弊害も盛んに言われてきて、詰め込みへの揺り戻しの傾向もあるようですが、今日の授業を見る限りでは「ゆとり」健在でした。全ての生徒がノートに書き写すまで、そして答えが出るまで先へは進みません。あれでは普通以上の理解力のある子にとっては授業が退屈で仕方なくなるんじゃないかと思われる程でした。家に帰って子供に聞いてみましたら、「いつもはもっと早いよ、授業参観用に進めていただけだから」って言われて少しホッとしましたが・・・。最近の授業は教科書を読んで板書するだけでなく、パワーポイントを使ったり紙芝居みたいなものを作ったりしていかにギャラリーに楽しんでもらうかっていう工夫までしなくてはならないなんて、先生って大変です。

2008.04.19
このところ不安定な天候が続いていて、昨日は台風並みの風と雨でした。今日は少し晴れるかと思ったら午後からはまた雨になってしまいました。クリニックモールの周りの道路工事は、昨日はむこうが通行止めかと思ったら今日はこっちが止められたりしていてまだまだ続きそうで、初めて来る患者さんにとってはかなり不便なこの2ヶ月間です。道路に面した空き地にはやっぱり住宅ができるんでしょうか?そうなるとますますうちのモールの見通しが悪くなってしまいます。今は通りから薬局さんが見えるので、電話での道案内は薬局さんを目印にしていますが、これが見えなくなると・・・。看板部門はオーナーにお願いするしかないのですが、やっぱりロケーションが悪いなあ。

2008.04.15
先週末は日本内科学会っていうのがありまして、日曜日だけ出席してきました。開業してからはなかなか学会にも行けません。医者っていうのはみんな何がしかの学会に属しているもので、そして専門医や認定医っていう資格を持っています。自分の場合は内科認定医(専門医)っていう資格を取りましたが、これを取るのも一苦労、そして維持していくのも一苦労です。資格取得には病院で研修をして、症例をまとめて、最後にペーパーテストを受けて合格することが必要です。そして、これを維持するには規定期間内(5年間)に学会へ出席したり、そこで発表したり、論文を作成したり、セルフトレーニングと称するお勉強をやったりして点数を稼がなくてはならず、これを満たさなければ資格は剥奪されてしまいます。内科学会のほかにも消化器病学会やら肝臓学会にも属していますからそれぞれに点数稼ぎが必要なんですね。病院勤めの時は、結構自由に学会へも行けましたが(出張費は病院から出ていましたし)、今では休診にしてまで学会に出席することは困難になっています。今回は会場が東京でもあったことから、日帰りでちょこっと行ってきました。やっぱり、学会に出て日本中の色んな施設からの発表を聞いたりすると、新しい知識も入ってきますし、もっと自分も勉強せねばっていう気持ちになります。開業して毎日外来をやっていると、どうしてもマンネリになってしまいますもんね。
しかし、昨日の午前中は患者さんが多くて大変でした。かかりつけの方ばかりでしたが、なぜか集中してしまったんですね。1時間待ちなんて冬のインフルエンザシーズンでも滅多になかったですからねえ。
あと、非常に評判の悪い後期高齢者医療制度について、これに反対するための署名をお願いしています。よろしく。

2008.04.08
今日は小・中学校そして高校では入学式だったようですが、生憎、朝からの強い風、激しい雨のせいで、桜は舞い散り、折角の門出も散々なものになってしまいました。毎朝、玄関の掃除をやっていますが、今朝は差した傘は全く役に立たず、ジャンパーはびしょぬれ、その傘は患者さんが置き忘れたものだったんですが、あちこちに穴があいていました。骨は錆びていましたし、置き忘れたというより、いらなくなったものを捨てていったのかも・・・。そんな悪天候にも拘らず、クリニックに来てくださった方には大変感謝しております。

2008.04.03
とうとう4月になりました。後期高齢者医療制度が始まりました。昨日、長寿医療制度なんて小手先の名称変更で国民を騙そうとしている政府与党ですが、医療関係者はみんなこの制度が「姥捨て山医療制度」だと気付いています。どう見てもこの制度は、後期高齢者は医療を受けてくれるな、これ以上医療費を使ってくれるなって言ってますもん。これって、小泉政権の置き土産で、そう考えると福田さんもちょっと可哀想な気もします。この制度の一番の問題点は、この制度をまともに開業医が取り入れた場合、後期高齢者とされた人たちが、これまで通りに自由に医療機関を受診し、色んな検査や処置が受けられなくなるってことなんですけどねえ。政府は、これを「定額制でひと月に何度でも受診でき、検査もこれまで通りに受けられます」って言ってます。なぜ、医療機関とお上の言うことが全く食い違うかを具体的な例で示してみます。
主治医となった医療機関は一人から6000円をもらえます。内科の場合、患者さんは糖尿病、高血圧、高脂血症などで通院していますから、定期的な検査が必要で、特に糖尿病の方ですと、毎月、もしくは2ヶ月に1回の血液検査をしています。これでは完全に足が出ます。すると、医療側はどう考えるかというと、検査の回数を減らします。月に一度の検査を3ヶ月に一度、もしくは半年に一度と減らすことにより6000円からの差額で儲けを取ろうと考えるわけです。明らかに患者さんの糖尿病のコントロールは悪くなりますね。
肝硬変の患者さんでも、血液検査(腫瘍マーカーを含む)や腹部エコーは必要です。しかし、6000円で全てやれと言われると全く利益が出ません。検査を減らすしかなくなります。強力ミノファーゲンCという肝硬変を遅らせるような注射をしている患者さんにもその回数や注射の量を減らしたりせざるを得ません。また、ジェネリック薬品(強力ミノファーゲンCより効きが悪いという患者さんが多いです)を使わざるを得ない状況になります。早期の肝癌を見逃したり、肝硬変の進行を早めたり良いことは何もありません。
可哀想なのは患者さんで、年金から保険料は天引きされるは、何度も受診すると煙たがられるはで、全く踏んだり蹴ったりといった状況ではないでしょうか?
しがない開業医のせめてもの抵抗として、後期高齢者の算定を行わず、これまで通りに出来高制でいきます。フリーアクセスで患者さんからの求めがあれば検査も自由に出来ます。包括医療よりきっと良い医療が出来ると確信しています。


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