独り言


2008.01.30
ガソリンの暫定税率をどうするかが今国会の焦点のようですが、政府与党はどうしてもこのまま道路を作りたいようです。地方もこぞって暫定税率維持を望んでいるようですが、本当に必要な道路ってどれだけあるんでしょう?道路を作ることによって地元の業者に補助金がおりて雇用も増えて地方が潤うというメリットは否定しませんが・・・。ガソリン代が下がることにより車の使用が増え、CO2の排出が増えて環境の悪化に繋がるなんて屁理屈をこねたり、他の税制法案と一緒に審議しようとしたり、自民党のやることは余りにも姑息、卑怯、きたない。
物価は上がる一方で、給料は上げない、逆に下げようという経団連。国民無視の政策にいい加減目が覚めても良い頃なのに・・・・。税率を下げないならせめて一般財源化して社会保障に回して欲しい。

中国製の餃子でまたとんでもないことが起こってしまいました。何でもかんでも安いものに走ってしまう現在の日本の産業界に警鐘を鳴らしてくれればいいのですが。きちんとしたものには正当な対価を支払う、っていうことをわきまえていれば、そして正直な生産者がやっていける環境にあればこうした不幸な事態は防げるんだと思うんです。今回の場合、消費者には全く非はなく、全面的に生産したほうにその責任を求めるべきでしょうが、これに懲りて生産の舞台を国内にシフトして欲しいなあ。コストは少し高くなってもいいじゃないか、お金を少し上乗せすれば安全が得られるなら(これには生産者のモラルが保たれているというのが絶対条件)。そういう意識が消費者にあれば食の安全って回復するんじゃないかな?そのためには給料(所得)が上がるのが前提ですね、っていうことは企業がもっと従業員に還元するべきなんだけど。

2008.01.24
1週間サボってました。
昨日は冷たい雨、今日は冷たくて強い風で。外で仕事をしている人や学生さんなどは本当に可哀想です。
先週末にはセンター試験がありましたが、新聞では問題と解答が出ておりまして、自分でも年甲斐もなく「ちょっくらやってみるか」ってな感じで、数学と地理の問題にチャレンジしてみましたが、あえなく撃沈。数学は今でも代数あたりは子供の問題集を一緒に解いたりしているので数Iの分野は何とかいけたものの幾何や数IIになるともうだめですね。なんちゃらの定理なんてすっかり忘れてしまっていました。地理は、高校時代最も自信があった教科だった(「将来の職場は国土地理院」なんて考えていた時期もあったくらいでしたから)のですが、全然だめですね。昔の記憶はいつまでも残るなんてウソです(ハハハッ)。ましてや化学や物理なんて、問題を見ただけで「ごめんなさい」でしたね。高校時代に得た知識は受験には確かに必要だったんですが、今となっては残ってないのかな(自分だけかも)。だからといって、勉強してきたことは無駄とは言えないんだけど、世間では学校の勉強は社会に出てからは無駄なことだと主張する人がいて、困ったものです。自分の不勉強を正当化しているに過ぎないんだけどね。それを真に受けて若い人たちが、「勉強なんかしなくてもいいんだ、社会に出ても何も困ることはないんだ」なんて考えることは、その人が自己責任を負うのならそれでもいいのかもしれないけど、社会全体、日本という国にとってはとても迷惑な話なんだよなあ。議論をするためには科学的な根拠(論理)、歴史的な事実の認識が必要だし、出されたデータ(相手に都合のいいように作られたものの場合)を数学的に解析する能力も必要で、文章(言葉)の意味を理解して自分の頭で判断する力、そういう知識・能力というのは学生時代にこそ培われるものであると思っています。
物事をその時の感情でしか判断できないなんてちょっと寂しいじゃありませんか。学生時代にこそ沢山勉強してもらいたいものです。いよいよ受験シーズンでうちにも中学3年生が受診してきます。時々、「何時間くらい勉強してるの?」って聞きますが、やっぱり沢山勉強している子は自然と応援したくなります。
で、最初のセンター試験に戻りますが、自分も1年間みっちり勉強しなおせばある程度は解けるかもなあ、って思った今週のことでした。

2008.01.16
今週は寒いですねえ。昨日なんかはいくら暖房をつけても暖まらなかったです。国は適正暖房温度は20度なんていってましたが、とんでもないことです。あと、朝は手が冷たくて、患者さんを触るのは気が引けてしまいます。特におなかの触診っていうのはとても申し訳なくて・・・、服の上から触ってます。(一部の偉い先生からは叱られそうですが)

今週の新聞記事から気になった話題でも。
「救急中核病院174ヶ所減」っていうのがでていました。これが救急患者さんの搬送の遅れに繋がっているらしいです。ここまで減った理由というのも挙げてありましたが、
(1)人手不足
(2)救急を続ける上で収益が期待できない
(3)リスクが高い
でした。
多分、どれも正しいと思います。しかし、現場で救急をやっていく医師にとって最も大きなものが(3)なのかな?と思います。勤務医はあまりコスト意識がありません(良い意味で)。普通の医師は病院の経営のために(儲かるから)この治療をやろうというより、命を助けたいからこの治療をしよう、そしてこの薬を使おう、と思ってやっています。助かれば患者さん・家族から感謝されます、不幸にも亡くなっても、「あんなに一生懸命やってくださったから」といってくれればその患者さんのために何日も泊り込んだり、夜中の呼び出しを受けても辛いこともなんともありません。しかし、現在は、「病院にくれば助かって当たり前、死んだら医療ミス、賠償と謝罪を」っていう風潮が特にマスコミで垂れ流されています。感謝もされず、アラを探される第一線の救急の医師は安倍元首相のように心が折れて救急から撤退していくのです。それに拍車をかけてトンデモ判決が繰り返されますから重症の救急患者はババ抜きのババと同じと考えても不思議ではないですね。ただ、ここで間違えてもらいたくないのは全ての重症患者さんがババなのではなく、一部の「モンスターペイシェント」と呼ばれる患者さん(その多くはその家族だったりする)に運悪く当たってしまうことです。普通の病院の当直医は何らかの専門医です。外科の当直医が専門は整形外科だったり、泌尿器科だったり、内科当直が消化器内科や糖尿内科だったり。そこに意識障害の患者さんの救急要請がきたら・・・、普通は断りますね。「診ることは診ますよ、ただ専門的な治療は難しいかもしれませんよ、それでもいいなら。」といって受けて、許されたのが5年前。今では、「受けたのなら、脳神経外科や神経内科的な診断・治療もやれ」と言われます。(そういう判決が出ましたから)そんなことを言われるなら最初から診ない方がいいと考えるのが普通の感覚ではないでしょうか?病院としても、もし万が一訴えられて多額な賠償金を払うなら救急の看板を降ろすほうがいい(最近は自治体からの補助金も少なくなっていますから)と考えるところもあるかも。そこに、診療報酬の低下もあってリスクに見合ったメリットが感じられないという病院の思惑、新研修医制度の改悪による人手不足でますます救急医療の崩壊が進んだんではないでしょうか。
厚労省、財務省が口を出すたびに医療は悪くなってしまっています。現場を知らない人が霞ヶ関でああだこうだ言って、現場を混乱させ、被害を被るのは医療現場、そして最も大きな被害者が国民なんだけど。今度の75歳以上の高齢者医療の問題、メタボ健診もどうするんでしょう?

2008.01.11
長期休暇を取ってしまうと、休み明けはきついです。今週はとても長く感じられます。明日でやっと一週間が終わります。世間では3連休らしいんですが、あの「ハッピーマンデー」ってやめてもらいたいですね。どこが「ハッピー」なんだか・・・、成人の日、敬老の日、体育の日なんて毎年ころころ日にちが変わってしまって、その日の持つ本来の意義なんて軽視されてしまってますからねえ。体育の日は10月10日であり、どうしてその日になったのかという意味を子供に話しても今では全く関係なくなってしまいましたから。自分が小学校の時は、祝日の前になると、先生が制定された日の持つ意味について、きちんと説明してくれたものでした。
今までのハッピーマンデーですか?連休だからといってどっかに行ったことって・・・、うーん、ないです。
皆さん、有意義な連休を。

2008.01.07
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
近隣には4日から開いている医療機関もありましたが、うちのクリニックモールでは横並びで今日からの診療となりました。休み期間中はクリニックにかかってきた電話は自分の携帯に転送されるようになっていましたが、2日に、「今日はやっていますか?」っていう電話が入ってきました。これには正直、びっくり。4日にはそういう電話が何件かかかってきまして、5日も結構多かったです。その中でもかかりつけの患者さんからの電話では、とても困った様子だっただけに非常に心苦しい思いをしました。自分ひとりだけで、診察して、会計して、調剤できるなら車で駆けつけてクリニックを開けることはやぶさかではないんですがねえ。

昨年末は病院で外来をやりましたが、インフルエンザ、急性胃腸炎が多くて大変でした。殆どの患者さんは具合も悪そうだし、まさに救急外来を受診すべき患者さんでしたが、中には救急外来を利用すべきではないような人もいましたね。最近、医療崩壊が叫ばれていますが、限られた医療資源を大事に使わないと、本当に必要な時に利用できなくなるんだけど、そういうことが完全に崩壊するまで分からない人が多いんでしょうかねえ。

新年初日である今日は長期の休み明けだったので患者さんが多かったらどうしよう、と心配していましたが、程よいリハビリみたいな診療になりました。良かったんだか悪かったんだか・・・。


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