独り言


2007.11.22
今日の夕方は冷たい風が強く吹いてとても寒かったです。落ち葉も舞っていて明日の朝はクリニックの玄関は葉っぱだらけになっていることでしょう。(あそこは丁度吹き溜まりになっているんですね)
最近、感冒性腸炎(ウイルス性腸炎)が流行っているそうです。他のページでも書いてあるように明らかな食あたりでない場合は原因究明より対症療法と他者への感染拡大の防止が大事です。
明日は初の休日当番医なので、ちょっと緊張してます。内科系の患者さんだけならいいんですが・・・。

2007.11.17
今日は多くのインフルエンザワクチンの希望者がおいでくださいました関係上、非常に待ち時間が長くなりました。今月、来月の土曜日はこんな状態が続くんでしょうかねえ。予防接種は、一応予約にしたんですが、全然時間通りには進みませんでした。再診の方はカルテがあるので、それほど時間はとらないのですが、初診の方はコンピューターに住所、氏名、電話番号などを打ち込む作業がありますので時間がかかってしまいます。事務さんもさぞや大変だったことでしょう。
来週は金曜日が休日ですが、実は休日当番なんですね。頑張れ、スタッフ。

2007.11.12
東京近辺ではインフルエンザが早くも流行っているそうですが、この辺ではまだ聞かないですねえ。しかし、他の施設では、先週末に出たとの情報もありますので、急な発熱の患者さんにはインフルエンザの検査が必要となりそうです。あの検査はたとえインフルエンザであったとしても発症早期では陽性に出ないことが多くて、結果が陰性であっても、「あなたはインフルエンザではありませんよ」と断定するのが難しいです。翌日や翌々日になって陽性になることもありますので、いわゆる「後医は名医」っていうことがよく起こります。
「後医は名医」って、医療人の間ではよく知られた言葉ですが、一般の人にはあまりなじみがないかもしれません。患者さんの症状は発症早期からその病気の典型的な症状が出るとは限りません。急性肝炎では最初はただの感冒様症状で、黄疸が出るのはかなり進行してからです。黄疸が出てしまえば肝炎と診断するのは1年目の先生でも簡単なことですが、ただの風邪のような症状の段階で肝炎と診断するのは非常に難しいものです。「肝炎の可能性も捨てきれないので採血をしましょう」、などと全員に血液検査をするのはやはりはばかられます。(感冒症状を有する人で、その人が急性肝炎である可能性は1%にも満たないでしょう)
ただの咽頭炎だと思っていたらその後に心筋炎だったとか、喉頭蓋炎になったとか、稀ですが糖尿病の初発症状であることもあります。後で思えばあれがその病気の初発症状だったんだと思われることがままあります。そして、初診時に正確に診断できなくてもそれを非難するのは野暮だと思うのですが、最近の医療裁判なんかの鑑定医といわれる偉い先生方は、後付けで非難してくださいますので始末におえません、「あの時、あの可能性もあった」、「ああすれば助かった」とか。可能性を全部挙げて、全て検査して、ああでもない、こうでもないというのは医療経済的にもむだなことですし、患者さんの負担(経済的、身体的)も大きくなりますので、好ましくないと思われます。でも、今の医療ミスだなんだと裁判している事例ってそんなのが多くていやになります。昨今、「医療崩壊」という言葉が叫ばれて、これには様々な原因があります。ここで一つ一つ挙げていくのは大変ですが、「トンデモ判決」もその一因になっているのは間違いないところですけれど、マスコミはあまり取り上げないんですね、これが。

2007.11.06
今週の民主党のドタバタ劇、どうなるんでしょう。折角先の参議院選挙で躍進したのに、風向きが変わってしまいそうです。ニュースや新聞もイラク特措法、守屋さんの収賄容疑そっちのけで小沢さん中心の毎日です。そんなんでいいのかなあ?もっと大事なことがあるような気がするんだけど・・・。それと、先月くらいから原油価格の高騰のあおりを受けて色んなものが値上がりしています。自分の財布に関係あるのは今のところガソリン代くらいですが、(あとは奥さんまかせなので)国民生活は非常に困窮するんじゃないでしょうか?収入は変わらないか、逆に下がっているのに、物価は上昇に転じています。いつまで、痛みに耐えればいいんでしょうか?その上、法人税を下げて、所得税は上げて、消費税も上げようとして、そんな一部の大企業(勝ち組企業)にばかり目を向けた政策っていうのは到底受け入れられないと思うんだけど・・・。多額の献金をしている企業が自分に有利になるような税制、政策申し入れる、しかし庶民にはそんな力はないので、どうすることも出来ない、唯一反抗する手立ては選挙なんだけど、それを有効に使えていない。だから、大企業の、そして政府の御用学者の言いなりになる、っていう図式なんじゃないかな?
企業が儲けないと(強くならないと)外国企業と勝負できないという論理もありますが、企業が作ったものは一般国民が購入するわけで、国民にお金が回らなければ物は売れないんだけど、その辺はどう説明するんだろう?そして、従業員の給与は抑えるだけ抑えて、一部の経営陣は高給を得て、それが、競争の結果だと詭弁を弄するっていうのは、やっぱりどこか間違っていると思います。アメリカのいう新自由主義ってそういうものなの?
自分は経済学には疎く、グローバルな見地からは間違っているかもしれませんが、小さな政府より大きな政府の方が国民にとっては(特に弱者にとっては)優しい国(美しい国)と言えるんじゃないのかなあ。
これは、あくまで独り言なので。

2007.11.02
 プロ野球は昨日で全て終了しました。中日が4勝1敗で日ハムを下して、日本一を決めましたが、今年の日本一はレギュラーシーズンで2位の中日でいいのかなという気持ちがある反面、CS以降の中日の戦いぶりを見ると、中日こそ日本一にふさわしいなという気持ちが混ざり合って複雑な心境です。個人的には、シーズン前は中日がぶっちぎりで優勝と予想していましたので、終わってみれば至極妥当な結果だったんですけどね。まさか巨人があそこまでやってくれるとは・・・、巨人ファンでもペナント1位は意外な結果でした。
 昨日の中日の山井ピッチングは見事の一言に尽きるでしょう。8回までパーフェクトに抑えていたにもかかわらず、最終回岩瀬にスイッチした落合監督の采配には賛否両論あるようですが、個人的には、「当然、代えるべき」とまでは言いませんが、「岩瀬、いいんじゃないの」っていう感じでした。ここまで中日の野球はこういうスタイルでやってきたわけですし、最後は岩瀬という絶対的な抑えがいて、どちらが確実に0点に抑えられるかを考えると岩瀬の方を上にとっただけだと思います。あの回を抑えれば優勝なんですから、確率の高い方を選ぶとすれば、あそこは岩瀬でしょう。山井が続投して、一人でもランナーが出たら、流れは日ハムに傾く可能性もあったわけですし、あれが2点以上の差があれば山井続投の目もあったんでしょうけど・・・。日本シリーズでのパーフェクトという前人未到の記録をこの目でみたいというファンの希望もわかりますが、それはただのわがままであって、やっている当事者は勝利を目指して最善の策を講じるのがファンに対する礼儀だと思います。日ハムは代打に今季で引退の田中幸を出さなかったのも勝利を目指すための選択だと思います。ファンの心理としてはまずは勝つこと、それが一番のファンサービスだと自分では思っています。いくら、サインをくれたり、愛想よく接してくれても、最下位では試合を見に行きたいとは思いませんから(あくまでも私自身は)。プロ野球選手はプロとしての技術(アマには出来ないようなプレー)を見せてくれてこそ、プロの選手でしょう、野球をしている人があこがれるようなプレーを見せてくれるような選手が本当のプロの選手だと思っています。ただ格好いい、面白いっていうようなキャラは二の次、三の次です。子供と球場に行くのは、井端や荒木のプレーを見せたいから、ヨシノブ、小笠原や阿部のバッティングを見せたいから、JFKのピッチングを見せたいから等など、なんですよね。
 ただ、ファンにもいろんな価値観がありますので、ニーズに合わせた見せ方というのが必要で、より多くの人に球場に足を運んでもらったり、テレビを見てもらったりしなくては球団経営が成り立たなくなっているんでしょう。そういう意味で、落合監督は必ずしも人気があるとは言えないかもしれませんが、私から見れば素晴らしい監督だと思います。もし、自分が中日ファンだったらさぞ幸せだったことでしょう。

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