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金魚でなごむ

1ヶ月ほど前、朝日新聞で20年近く飼い続けて30cm大になった金魚がいるという記事を見た.うちには水槽もあり、何度か金魚すくいでふいに我が家の一員となった金魚たちの飼育を試みたが、いずれも数日のうちにお隠れになってしまった.

そこで、今回は入念なる計画と万全の準備を整え、金魚たちの御入場を仰ぐことにした.以下私の金魚飼育法を記す.

●手順その1 10日前から水を作る
どうやら、金魚飼育のキーを握るのは、硝化バクテリウムというアンモニアを分解する細菌であるらしい.この細菌、繁殖するまでに時間がかかり、その間に金魚たちがじゃんじゃん糞をしたり、食べ残した餌が腐敗したりすると、あっという間に水槽内環境が悪化する.そういえば、過去の失敗を思い起こすと、いずれも水が白く濁り、次々に金魚たちがお隠れになっていった.
そこで、今回はバクテリアを十分増やすべく、水槽のセッティングを最初に行っておくこととした.
バクテリアの繁殖場所である、砂利、濾過器をセットし、前日からの汲み置き水を水槽にだばだば投入した.つづいて、エアポンプを濾過器に接続、スイッチを入れた.あとは、好気性バクテリアが徐々に繁殖してくれるだろう.

●手順その2 水草の投入
水槽セッティング後4日目、行きつけの渋谷東急デパート本店屋上へ行き、300円で水草を買ってきた.これを水槽に投入.少しは、水槽らしくなってきた.

●手順その3 金魚購入
ふたたび、渋谷東急デパートへ参上.前から目をつけていた小型の和金、いわゆる小赤を2匹購入した(100円).この最も大事なパートは、買い物上手な妻と太っ腹な次男に任せた.小赤は一応売りには出ているが、基本的には亀や肉食性魚の餌となるのだろう、プラスティックの大きいプールに無造作に入れられている.妻の話では、そこから店員のおじさんが、粋の良さそうな金魚をすくい、小さなプラスティック水槽に入れじっと観察、気に入らなかったと見えて、水槽に返し、ふたたび他の金魚を捕まえ、観察.これを6回繰り返したらしい.かなり生きの良い金魚を選んでくれたそうだ.

●手順その4 金魚に塩浴をさせる
小学生の頃読んだ本に、金魚が病気になったら薄い食塩水で塩浴をすると良い、と、書いてあった.今回、直接水槽に入れるには、リスクが高すぎるので、標準的方法に従い、0.5%食塩水で塩浴することにした.購入直後は最も金魚が弱っている時期らしい.金魚の体力を回復させるには、金魚の体液浸透圧に近い0.5%あたりが一番良いようだ.
小赤一匹について水10リットル.かなりの量になる.ベランダでのガーデニングに使っている18リットルバケツに風呂の残り水を入れ(水道水は塩素があるため直接は使えない)食塩水を作った.その中に金魚の入っているビニール袋ごと投入、1時間程度温度合わせをした.後に金魚を放し、様子を観察.はじめは勝手の違いに暴れ回っていたが、時期に落ち着いて悠々と泳ぐようになった.二匹いつでも寄り添って泳いでいる.おそらくつがいなのだろう.

●手順その5 絶食療法
金魚は1ヶ月ぐらい絶食でも生き延びるという.とりわけ、環境が安定する前に餌を与えることは医療過誤に近い行為だそうだ.そこで、心を鬼にして絶食させることとした.絶食解禁は購入1週間後と決めた.

●手順その6 水槽に金魚投入
塩浴5日終了後、ついに水槽へ金魚たちを投入した.水温を合わせることが大切だが、塩浴バケツと水槽はリビングルームで隣り合わせに並んでいるため、水温に差はない.
金魚たちは水槽にはいるとすぐ元気に泳ぎ始めた.

●手順その7 命名する
子供たちと妻が勝手に名前を付けていた.小さい方が「プリン」、大きい方が「ケーキ」らしい.

●手順その8 濾過器を投げ込み型のタイプへ変更
今まで使っていた濾過器は、ホースの先に2cmぐらいのスポンジがついていたもので頼りない.そこで、投げ込み式の濾過器(380円)を購入してきた.これは、濾過面積が大きく、使えそうである.

●手順その9 餌投入
購入1週間が過ぎた土曜の朝、ついに金魚の餌を投入した.浮遊性のタイプで、食べ残しはすぐ片づけられるという利点があるらしい.
しかし、餌に全く気づかない.そうこうしているうちに餌はどろどろになってしまった.ダメかなあと思いつつ、放っておいたらいつの間にか餌がなくなっていた.食べたらしい.

●手順その10 水換え
環境が安定するまで早めの水換えをすることにした.方法は簡単である.半分水槽から水をサイホンの原理で抜き、あらかじめ汲み置きし、塩素を飛ばしておいた水を追加する.しばらく、週1ぐらいで交換することにする.

今のところ金魚購入から10日が過ぎていますが、元気いっぱい.水も濁りません.
とても仲が良く、いつも一緒に遊んでいます.金魚と言っても、もとはフナ.とりわけ和金は泳ぎが達者でスピーディ.餌を見つけた後、しばらく様子をうかがい安全だとわかった後、餌を取りに行く一連の動作のダイナミズムはまさしく野生の魚.
夢は尺ヤマメならぬ尺金魚.これから楽しみです.


■1年後

1年が過ぎた.
今では僕の顔を見ると、エサをねだるようになった.
大量に食べ、あとはのんびり泳いでいる.

小さかった方がいつの間にか大きくなり、今では完全に逆転してしまった.
以前は大きかった方がよく小さい方を追い回していたのだが、立場が逆転してしまった今では、あまりやらなくなった.

緑が欲しいところだが、金魚藻、アナカリスいずれも水槽内に定着しなかった.フィルターをロカボーイから水作エイトに変更したが、そこに付着しているアオミドロ?が緑といえば、そう言えるかもしれない.


■2年後

金魚は順調に成長し、以前の水槽では手狭になったようだ.

水替えをさぼっていたら、小さい方の金魚が水カビ病になってしまった.

(経過ととった対策)
2年半前から飼い始めた金魚達.元気にすくすく育っていたのだが、土曜日異変に気づいた.えさ取りが下手で成長が今ひとつだったケーキがほとんど動かない.よく見ると顔、尾びれ、エラに綿のような物が付着している.息も絶え絶えで今にも昇天しそうだ.ひょっとしたら、これが有名な白カビ病かも知れない.緊急自体だ.調べる間もなく、治療を施した.

1.1%食塩水に30分塩浴→綿様物質がだんだん体から外れてきた.
2.その後水槽の水替えを行い、少し元気を取り戻した金魚を移した.さらに、メチレンブルーを投入.→みるみるうちに綿がなくなっていき、数時間後には元気を取り戻した.

あとから調べると、この病気、エラへの寄生により容易に窒息→急死が起こるらしい.とにかく早めの治療が出来て良かった.
それより、水替えをさぼっていたのが原因か.反省.

そこで、食塩浴とメチレンブルーで順調に回復したが、60cmの導入とともに水槽セット自体を改めることにした.

上面濾過:スライドフィルター600(A09-0031)
濾材:サブストラットプロ レギュラー 1L(A16-0011)
水槽:スティングレー106 (60cm)(A03-0007)
蛍光灯:カラーライト 600 2灯式 50Hz(A18-0002)
大磯石5kg

ハイグロフィラとアナカリスを植えたが、ハイグロは結局活着せず.アナカリスだけ増えまくってしまったため、捨ててしまった.