とかく人間は弱音を吐いてしまいがちである。少し忙しいと忙しいからできなかったと自己弁護し、苦労が積み重なると人の悪口を言って気を紛らわす。
 年寄りの話を聞いているとどこどこの誰は、昔ああだったこうだった、あそこの嫁は・・・と家族を引き合いに出し、自分たちの茶飲み話に花を咲かせ楽しんでいる姿を目の当たりにすると、いつか自分もそうなるのかなと思ってしまうが、決してそうはなりたくないものだと自分を改めてこれからの生き方を考えてみる。
 人のうわさ話でお茶を濁しているのは悩みや苦労に負けているからだと感じている。家族のことや仕事のことで悩みも多い。毎日毎日を生活する中、苦労は絶えない。それに押しつぶされそうになったこともある。それに負けたら結局自分をだめにしてしまうだろう。堕落して前が見られなくなるだろう。悩みや苦労を自分を磨いてくれる糧とするよう心に受け止めて、それに負けない強い気持ちを持って生きていきたいものである。