令和元年 活動記録

令和元年11月10日(日) 収穫祭で今年の活動の締めくくり
 秋晴れの収穫祭日和の中、来賓5名、生徒関係30名、指導員16名で充実した収穫祭を行うことが出来ました。11時に白餅1臼、古代米餅1臼の2臼をついて、皆さんに楽しんでいただきました。収穫祭は12時を少し回った時間に開始となり、和気あいあいとした中進めることが出来ました。来賓として、棚田学会顧問・早稲田大学名誉教授の中島峰弘先生にもお越し頂いて、お話を伺うことが出来ました。大変名誉に思います。最後に、今までは無かった集合写真を撮って解散となりました。1年間ご苦労様でした。
    
    力強い餅つき           子供さんも挑戦             会場風景        中島先生より生徒への語り掛け        集合写真 

令和元年10月2日(水) 籾摺り終える
 指導員5名、生徒4名で籾摺りを行いました。籾摺り機がよいために今年は順調に作業が進み、午後1時半には終了することが出来ました。途中籾が擦り切れず排出したこともありましたが、2度投入で解決し、問題なく終えることが出来ました。籾が擦り切れず排出するのは水分量のためと思います。16%をオーバーすると籾のままの粒が下がらずに排出されるようです。少しの加減で変わりますので、機械の操作は難しいですね。
    
       籾摺り機最初の点検                    籾の投入                順調に排出・・・今年の黒米は誠に綺麗です        籾殻は吹き飛ばされて外へ排出

令和元年9月29日(日) 脱穀良天候の中実施
 心配していた雨もなく終わり頃には秋晴れになってきた良天候の中、無事脱穀を終えることが出来ました。生徒33名、指導員8名で行いました。今回は生徒の皆さんが多く集まりましたが、それぞれが生徒間同士で仕事を分担し合い、また交代し合いながら、12時は過ぎてしまいましたが、快い汗を流したのではないでしょうか。
 ハーベスターは1台でしたが、教え合いながら交代し、ハーベスターに係われない人は、はぜ木を運んだり、わらに残っている籾を取ったりしながらそれぞれ仕事を見つけ、積極的に活動に参加していました。実は、先日立正大学の生徒が寺坂棚田の活動などの調査で私の所に話を聞きに来られました。私は、学校としての活動方針や生徒の皆さんの活動ぶりなどを説明したのですが、後日お礼の手紙をいただいた中に「生徒の皆さんが積極的に参加されていることを知り、それが印象に残り感動しました」とありました。

    
   水分量測定器の実演中       ハーベスターの操作・はぜ木の撤去作業   女性の方も運転操作を学習       脱穀したワラから取り残しの籾を選別    田んぼ毎の収穫量を計測・記録

令和元年9月15日(日) 稲刈り無事終了
 しばらくぶりの好天気で暑い日の中、生徒及び家族・団体・友人で49名、男子指導員10名、女子指導員(賄)7名の66名で稲刈りを行いました。田んぼの方は、いったん水が抜けた後台風があったり、雷雨があったりで、足元が悪く作業が難航しました。稲刈り機を使った田は、5番田と6番田、2番田の一部であとは手刈りで行いましたが、足を取られて刈るのも結束するのも重労働でした。4番田は特にぬかるみがひどく草も多かったので、最後に全員で作業を行うことにしました。いつもより時間がかかり終了したのが午後1時少し前でした。汗を流したその後の豚汁と黒米赤飯は、とてもおいしかったです。おかわりされた方も何人もおりました。
    
    結束の仕方を実演指導        はぜの足の組み方の実演指導      防鳥の支柱の片付け・結束紐作り     分担しての手刈り、結束作業            稲刈り機での作業
 
 4番田は最後の全員での作業でした        はぜ掛け作業

令和元年9月1日(日) 作業員畦草刈り作業実施
 彼岸花が芽を出す時季となりました。今、白の園芸種の彼岸花が咲き出しました。この時季に草を刈っておくと在来種の彼岸花が芽を出してきます。芽を出してしまってからでは遅すぎますね。奇麗な田んぼ風景に彼岸花が赤く咲き乱れる景色を作るために寺坂棚田に係わる方全体で取り組んでいます。稲刈りの時にはちらほら咲き始めるころと思いますので、楽しみにしていてください。
 
     草払い機の点検              白の彼岸花と草刈り作業

令和元年7月27日(日) 防鳥作業終わる
 雨が心配されましたが、快適な天候の下、生徒16名、指導員8名が集まり、一区切りつける防鳥(糸張り)を無事終えることが出来ました。糸が交錯しないため、畦を最低限移動する方法として、中心に糸を張り、同じ方向にいとを張って移動する方法で、安全にしかも効率よく作業を進めることが出来ました。糸の間隔は50㎝で張っていきますが、糸が細いため指先作業が大変。
 途中の休憩では恒例のスイカを食べ、残りの作業に精を出しました。ここで土用干しに入るのですが、棚田では上から水が流れ込んでくるため、完全な土用干しはできません。今までもそうしていたのですが、ある程度水を切って根を張らし、余計なひこばえを生長させない対策はしていきたいと思います。」

     
                  四角はしっかり固定                           こちら側とあちら側で呼吸を合わせての作業           糸を張り終えた後の様子よく見ると糸が見える

令和元年7月14日(日) 雨の中第3回目草取り行う
 朝から前の草取りより大雨でしたが、生徒15名が集まり、皆さんの意気込みを感じました。今回も、1番田は検証のための草取りで、中耕除草機と手取り、そして手を付けない部分と分けて草取りを行いました。まだ生育に変化は出ていません。それが終わってから4・5番田の草取りを行いました。特に西側部分に草が大きく育っていたので、拾い草程度と考えていたのですがそうもいきませんでした。雨が降っていいましたが、1時間半近くの作業でした。最後までよく頑張ってもらいました。
※ 今回は、私の都合により出席できませんでしたので、写真の添付はございません。

令和元年6月30日(日) 雨の中草取り2回目行う
 朝から雨が降っていましたが、生徒19名・指導員11名が揃って、2回目の草取りを行いました。今年も乳酸菌除草剤の効果が出ているようで、1番田を、検証のために中耕除草機部分・手取り部分・何もしない部分に分け草取り作業を行いました。幸い雨も始めたごろから小降りになり、作業に影響するほどではありませんでした。草取りを行う前に施肥を1番田のみまんべんなく行い、草取りに入りました。他の田については3回目に拾い草を行うくらいにしようということでしたが、やっていると草が気になりだし、2番田の草も一部取りました。指導員は、並行してかがり火祭りの準備で畦の草刈りを行いました。

    
       施肥作業              中耕除草機で草取り       手取りの草取り作業         指導員は畦の草刈り    2番田まで草が気になりだし除草

令和元年6月16日(日) 草取り第1回目行う
 昨日の天候と打って変わって梅雨らしからぬからっとした良い天気となりました。生徒19名、指導員5名で草取りを行いました。数年前と比較して、ずいぶん草が少なくなっています。これは乳酸菌除草剤の効果が表れていることを物語っています。今回は草が一番多く出ている1番田を中心に(乳酸菌除草剤が上からの水で流されているため効果が薄れたと考えられる)草取りを行ったのですが、草取りの仕方の検証で3分割し、中耕除草機だけで行った場合、手取りだけで行った場合、何も手を付けない場合の3つの方法で、今後の草の伸び方にどんな違いが出るか調べることにしました。これは、出来るだけ根を傷つけない方がいいか、根を切っても根に酸素を送って活性化した方がいいかという検証です。今後の生長はどうなるでしょうか?
 1番田の草取りの他、補植をする人、畦から伸びだしている草取りをする人、藻を取り除く人、1番田以外の田のわずかながらの草取り(今回2番田には補植以外は入りませんでした。)にそれぞれ分かれて効率よく作業を進めることが出来ました。最後に乳酸菌除草剤を投入して作業終了。10時半には、終わりの会をすることが出来ました。

    
 中耕除草機と手取り作業の区分け   1番田の草の様子           補植作業               藻の除去作業           乳酸菌除草剤投入
田草の種類・・・いろいろな田の草があります

令和元年6月12日(水) 作業員畦草刈り行う
 先日2番田の下にマムシが出て、生徒の皆さんに危害があってはいけないので、マムシ対策で畦の草刈りを行いました。発見したその前日にもオーナートライアルの生徒が見ていました。同じマムシかと思います。見つけた時は殺してくれと頼んだのですが、逃げるのが精いっぱいとの事、確かに殺すには何か持っていなければいけないし、自分に危害があってはいけないし、勇気も必要です。
 田には蛇が出没します。マムシかどうか関わりなく、とにかく手は出さないようお願いします。願わくは、手に持っている長いもので頭を押さえつけ、殺してもらえるとありがたいです。話は別ですが、先日用水路に25cmほどあったと思いますが、ヒルがいました。すぐに殺したのですが、今まで見たこともないほどの大きさでびっくりしました。TABICA田では5㎝ほどのヒルを2匹見つけました。あまり怖がる必要はないですが、自然での作業は周りの状況など気にかけていく必要がありますね。

  
                      畦の草刈り風景                            刈り終わった後の畦

令和元年6月2日(日) 田植え行う
 雲りっ日で田植え日和の中、生徒45名、指導員10名で田植えができました。最初に内を全体にくまなく撒き、田植え準備完了。2グループに分け1番田と4番田から取り掛かりました。10時過ぎから42名のTABICAの田植え体験グループが加わり、指導員3名がそちらに係わり、私も生徒の皆さんとは別の場所で田植え指導を行っていました。初めての体験者がほとんどと未就学児もたくさんいたので、手こずりましたが、慣れてくると上手に植えることが出来ました。TABICAの参加者グループと学校生徒の作業終了がほぼ同時でしたので、90名近くが小屋の周りに集まって一時ごった返していましたが、ハウスに移動し昼食を皆で集まっておいしく頂きました。7名の女子指導員がこしらえた黒米赤飯と豚汁、前日漬けておいた漬物はお腹をすかした私たちの心も満たしてくれました。無事終わってホッとしました。
    
          苗を全体に撒いて田植え準備完了              一列に並んで田植え開始     きれいに気持ちが揃っています  最後に撒いた乳酸菌除草剤

令和元年5月26日(日) 炎天下の下代掻き終了
 今日は全国体に猛暑日となり、寺坂棚田も例外ではありません。それでも生徒21名、指導員10名で代掻きを終えることが出来ました。1・4・5番田についてはあらかじめ水を心配して代掻きまで指導員が作業を進めておいたので、1番田は均し、2番田は代掻き・均し、3番田は荒掻き・代掻き・均し、6番田は水入れ・荒掻き・代掻きと6枚の田を全て終えることが出来ました。途中で耕耘機が故障して少し手間取りましたが、どうにか終えることが出来、ほっとしているところです。後は来週の田植えを待つばかりです。心配なのは、モグラやミミズの穴で、水がなくなってしまうことです。しばらくは雨も期待できそうもないので、これから水管理が指導員の仕事となります。
    
畦シート周りを踏んで水漏れ対策中 1番田の均し・丸太で均平      3番田・荒掻き風景         代掻き後トンボで均し    2番田・代掻きと角材で均平作業

令和元年5月12日(日) 施肥・シート入れ・耕耘行う
 今日は朝から良い天気で、後半は暑いくらいに気温が上がってくる中、生徒24名、指導員は地元の地区清掃のため指導員が揃いきらずに生徒の皆さんを中心に作業を開始しました。最初に皆で鶏糞を各田に必要な数を運び、男子女子に分かれ今日の作業が開始されました。女子の生徒の皆さんは、施肥を行いましたが、声を掛け合いコンビネーションよろしく手際よく作業を進めることが出来ました。その後畦の痩せた部分を補修するのに力を注いでもらいました。男子指導員は、用水路の整備とシート入れに分かれ、これもリーダーを中心に手際よい作業を行い、皆で協力体制よろしく見ていて気持ち良いスムースな作業でした。耕耘作業は、耕耘機とトラクターを使って2枚の田を掻きました。上の2枚の田は水が入り込んでしまったので、次の代掻きと合わせて本掻きをする事にしました。12時少し前に終えることが出来ました。
     
バケツに鶏糞を小分けし準備完了      皆で声かけあっての施肥作業          用水路整備             奇麗に張られた畦シート   カーブした所のシート張りにはコツがある

            
シート入れで掘りあげた土を踏み固めて畦直し   トライアル教室の生徒中心に耕耘作業      指導を受けながらトラクターでの耕耘作業

平成31年4月24日(水) 播種行う
 生徒3名、指導員3名で種蒔きを行いました。6人なので流れ作業を上手にやらないと滞てしまいます。6人手慣れていて、スムースな作業で途切れることなく短時間で終えることが出来ました。育苗箱にマットを敷き水に浸してその上にわずか発芽した種籾を均等に落としていきます。その上に培度で覆って、並べていきます。66箱作りました。
この後は、ブルーシートで保温し、培土から芽を出したら育苗機に移し、水に浸しても大丈夫な大きさに育ったら更に田に移動して手植えに適した大きさまで育てていきます。田植えができるまでは、結構手を掛けることになります。

  
  育苗マットを水に浸して播種の準備完了           種蒔き機の様子                  播種を終え並べ終わった様子

平成31年4月21日(日) 用水路補修作業行う
 生徒の皆さんは14人(団体人数含む)の参加で、寺坂棚田の関係者が大勢集合し堰普請を行いました。用水路の落ち葉上げを始め、土砂に埋もれているところを掘り返したりしてやっと水元にたどり着き、取水口に溜まった大きな石や砂味を取り除いていきました。今年は大きなつまりも無くわりとスムースな作業でした。それでも2時間ほどの作業でした。
     
落ち葉がいつもより多かった         山の中の作業風景             水元の作業風景       大きな石を取り除いている       通水して完了

平成31年4月19日(金) 種籾浸水
 指導員4人、オーナートライアル生徒2人で種籾浸水を行いました。種籾の雑菌処理については、温熱処理の方法もありますが、確実性を選択し、この作業のみは薬剤を使って除菌処理を行っています。種籾を水に浸けて浮いてくるのは、しいな米で、良い苗にはならないので処分します。7kgの種籾で2・3kgはしいな米として処分することになります。20ℓの水にヘルシードを1本入れて、1日浸けておき、その後種籾を取り出し、水に浸けて4日ほどすると小さな芽が見えてきます。そこで24日(水)になりますが、種蒔き作業となります。あまり芽が出すぎると芽を欠いてしまい育たなくなってしまいます。失敗のないような管理が大切となります。
    
  籾を水に浸し、しいな米を選別      これだけの種籾を処分   沈んだ籾を網袋に取り出す          ヘルシードを入れているところ         ヘルシードの薬剤に種籾を浸して完了

平成31年4月14日(日)開校式開催される
 生徒の皆さんが20名受付を行い入校手続きを完了しました。複数人の参加団体もあって、参加者は29名でした。いろいろな質問の時間では、寺坂棚田の関係団体についてや他の耕作者の農薬の使用状況、それに関わって下の田んぼへの影響についてなどが出されましたが、特に農薬の影響は、ほとんどの水は田から浸みて下に湧き出してくるので、影響はないことや低農薬を使用しているので、心配はいらないとの結論に至りました。皆さんの関心は、安全・安心な米を作りたいとの思いを改めて感じました。また、寺坂棚田の黒米は他の産地のものよりおいしいとの報告もあり、うれしく思いました。寺坂棚田の南向きの日当たりの良い環境や水の良さが影響していることを再確認できました。
   開校式風景