平成28年 活動記録
11月6日(日) 収穫祭行い今年の活動無事終了
横瀬町振興課長様や町会議員様、観光・産業振興協会長様、地主4名の来賓を迎え、全員で55名の皆様で収穫祭を祝うことができました。10時半から餅つきを皆で楽しみ、ついた餅を大根おろしやきな粉、あんこを付けて頂きました。大変きめ細かな餅で、美味しく頂きました。昼食会前におなか一杯になってしまいました。参加した子供も餅つき体験をして思い出が一つできたのではないかと思います。2回目の2臼の1つは、のしもちにし、お土産として持ち帰ってもらいました。
収穫祭での一言感想から、4月から取り組んできた稲作体験が充実していたことを感じることができました。私たち指導員にとっては大変うれしく感じています。この1年お疲れさまでした。また来年多くの方に参加してもらい、大変な作業の中に家族的な雰囲気を感じ、寺坂棚田で思い出をたくさん残してもらえることを願っています。
豚汁つくりのお勝手仕事 餅つき風景(練が大切) 高校生や小学生も餅つきに挑戦
つけた古代米餅と白餅を配給 2回目の1臼は伸餅に・・そしてお土産となりました 収穫祭全景
10月12日(水) 籾摺り作業行う
指導員3名、生徒4名で籾摺り作業を行いました。途中機械の調子がおかしくなり、ベルトを買いに行き、ベルトの交換作業がストップしてしまいましたが、4時にどうにか1回目終えることができました。実は、籾のまま出てしまうこともあって、14日に2回目を行い仕上がりました。水分含有量がやや高かったようで、籾殻がよく剥けなかったようです。乾燥が不十分だと籾摺り機は、気持ちよく動作してくれないようです。
黒米の出来は、黒々してよい粒になりました。収穫量については、収穫祭の時報告しますので、どのくらいか想像してみてください。収穫量当てクイズを今年も行います。景品も用意してありますので、ヒントとなることは書きませんが、先日の脱穀量で予想してみてください。
籾摺り機のセット 作業風景 籾を投入 摺り上がった玄米の排出 籾摺り作業全景
10月9日(日) 最後の活動日行う
今日は朝から雨が降っていて、どのくらい作業を進めることができるか心配していたが、生徒16名、指導員6名ではぜ掛けの片づけからわらの粉砕まで予定していたすべて終えることができました。手際よく作業を進め、何をしていいかわからない人には他の人が進んで声をかけ、気持ちよく作業を終えることができました。
後、籾摺り作業が残っているのですが、詳しい内容については、「お知らせ」に書きますので、そちらを見てください。
はぜ掛けの片づけ作業 足は10本ずつ束にして片付け わらの粉砕 粉砕したわらを田全体に均等になるよう均して肥料にする
9月18日(日) 稲刈り終わる
雨が心配されたが、午前中は、時々雨粒が落ちる程度で、作業には影響はなく終了することができました。終了してお昼を食べているとき、大粒の雨が降ってきて、天に感謝する気持ちでした。
男子指導員8名、生徒27名、そのほか家族など含め42名で作業を行いました。その間、女子指導員7名で昼食の準備を行っていました。
稲刈りは、防鳥用の糸外しを行ってから、手刈りと、機械刈りで別れ、行いました。刈った稲束は、最初の指導よろしく、結束しやすいように重ねておき、きっちりはぜ掛けし易いような作業ができました。指導員が中心にはぜ掛けの足を作りましたが、慣れた生徒も多く、進んではぜ掛けを作って行きました。初体験の方もどう足を組んだらいいか学びながらともに作業を行い、効率よく作業を進めることができ、12時半前には、無事終了することができました。
終わってから、ハウスでおいしい黒米赤飯と豚汁で、午前中の作業の疲れを癒し、満腹になって今日の活動をすべて終えることができました。
手刈りした稲の重ね方指導 糸外し作業 機械刈り作業 手刈り作業 結束作業
はぜつくり・はぜ掛け作業 彼岸花とはぜ
7月31日(日) 防鳥作業行う
梅雨も明け、今日は真夏日の晴天の中、暑さと闘いながらの作業でしたが、秩父の蒸し暑さはまだ少なくわりと快い暑さでした。青空が気持ち良い夏の空の下での作業で、快適に進めることができました。指導員8人、生徒21人で作業を行いましたが、副校長からの作業工程の説明の後、慣れた生徒の皆さんの声掛けとリーダーシップで、順調に作業を進めることができました。途中の休憩では、前生徒からの差し入れのスイカとマクワウリで水分と塩分の補給を行うことができました。甘くてみずみずしい果物を頂いて、元気を回復しての後半の作業も順調でした。今回も快い汗を流すことができました。ご苦労様でした。あとは稲刈りを待つばかりです。
ひもを張る前の支柱立て 霞糸を張る作業風景 最後に横糸を4段張って作業終了
甘くみずみずしいスイカで水分補給と適度な塩で塩分補給・・・夏の作業にはうれしい果物です
7月17日(日) 今年最後の田の草取り終了
今日は、曇りの天候で、さほど暑くない中作業を進めることができました。湿気が少しあったが、そんなに違和感を覚える状態でなかったので作業を進めやすかったようです。指導員6人、生徒19名、他体験希望で参加した人が2名いて、田の草取りを進めていきました。上の大きな田んぼ2枚は、前回の草取りの効果が出ていたようで、割と少なかったようです。(私は、この作業に参加していないので、指導員から聞いた内容で報告させてもらってます。)下の2枚は、ホテイアオイのような草が多く伸びていたようで、下を中心に作業を進めたようです。一番下の小さな田んぼは前回採らなかったので、やはり草も多くありました。
リーダーが試作してきた、のこぎり歯を利用した除草機は威力を発揮したようです。
今回は、スイカを食べて頂いて、水分補給もしてもらいました。
※今回は、私の都合で、活動写真は載せてありまっせん。悪しからず。
7月3日(日) 第2回田の草取りを行う
今日は快晴で、気温も高く猛暑日となりましたが、休憩をはさんで予定時刻を多少オーバーしましたが、午前中には終えることがでいました。指導員は、最初、前夜のホタルかがり火祭りのかがり火の片づけで、女性軍も入って、そちらに追われていました。生徒中心で、取り組みましたが、慣れたもので、どんどんはかどっていきました。中には手作りの道具を持ってきて、効率よく作業をしている人もいました。いろいろ楽な方法を自ら考え、道具を持ってきた生徒もいました。前向きな態度に感心しました。生徒23名、男子指導員9名で、大変な草取り作業も最後は気持ち良い汗とともに終えることができました。
中耕除草機の後手取りで株の間に残った草を除草 文蘖(ぶんけつ)も順調
6月12日(日) 第1回目田の草取り行う
曇り空の下、指導員7名、生徒18名の参加で、第1回目の田の草取りを行いました。今年は、代掻きをしてからあまり間を開けずに田植えをしたためか、まだ草の背丈は小さく、大きな田の2面については、手を付けませんでした。最初に女の人中心で、肥料の散布を行いました。均等に撒くのが難しい作業ですが、慣れた手つきで行っていました。その後、下の大きな2面に糠に牛乳を入れて発酵させて作った乳酸菌除草剤を蒔いてもらいました。そのあと中耕除草機で田の草を浮かしてさらに株の間に残った草を手作業で浮かして、作業を行いました。今回は、草もあまり成長していなかったのと天候にも恵まれて、暑さを気にせず腰の痛さだけを我慢しながら、割と楽に作業を行えました。乳酸菌除草剤の使用は、今年で2年目ですが、昨年はあまり目立った効果はありませんでしたが、条件が合わないと自然の力を生かした除草剤ですから、蒔くタイミングや草の大きさなどに影響されるようです。尚、乳酸菌除草剤は、糠と牛乳を1対1の割合で混ぜ3日ほどで発酵し、除草剤として利用できるそうです。
追肥 乳酸菌除草剤 乳酸菌除草剤散布 中耕除草機での除草作業 中耕除草機の様子
中耕除草機が入らない株間の草を手作業でかき混ぜ浮かして除草
5月29日(日) 田植え行う
日差しの良い日で暑い田植えになるかと思っていましたが、意外にもさわやかな気候で、それほど暑く感じなかったのは幸いで、さわやかな太陽の日差しのもと良い田植えができました。
生徒30名、その他体験参加者と子供が6名の計36名、男子指導員10名、まかないの女子指導員7名で和やかに作業を進めることができました。12時10分にはすべての田の田植えを終え、待望の昼食では豚汁と古代米赤飯を皆さん美味しく召し上がっていただきました。途中古代米赤飯の作り方の秘伝をまかない係から話をしてもらって、ただ吹かすだけではないことを知りました。途中の打ち水に一手間あることも初めて知りました。
田植え開始 田植え風景 子供達も泥んこになっての田植え体験 武甲山を背に田植え風景 まかない風景
5月22日(日) 代掻き行う
指導員8名 生徒23名で代掻きを行いました。子供も入れると25名になりますが、子供達も楽しく代掻きを行っていました。
代掻きは、水漏れを保つとともに泥が平均的に行きわたるように均していく大切な作業でもあります。初めて田に入る人は、田靴での田での歩き方が難しかったようです。これも体験です。一つ一つが何でもないことのようですが、田に慣れるということは一人一人の作業経験の積み重ねで、決しておろそかにはできない指導だなと感じました。私も数年前しばらくぶりに田に入って足を取られ身動きできなくなった思い出があります。それも田に親しむ何でもない体験ですが新鮮な体験だとつくづく感じたしだいです。
先日行った畦シートへの泥の密着を女の人中心で、行いましたが、水漏れを防ぐためには欠かせない作業です。
今日の作業で問題だったのは、水が足りず大きな田んぼ2面を残して終了せざるを得なかったことです。最近雨がほとんど降らないため、用水からの水もわずかで、今日代掻きした田んぼも水枯れしたら、草の勢いが増してくる恐れがあるので、心配です。どうにか田植えまで持ってもらいたいと願っています。残り2面は指導員で様子を見ながら代掻きを済ませられればいいなと願っています。
今日の作業説明 トンボならし作業風景 丸太で泥を均等にならして作業終了 畦シート周りの泥を寄せて水止め
指導員の指導のもと耕耘機での代掻き
5月8日(日) 施肥、シート張り作業行う
今年は、今までと違って、上からの水が豊富に流れ込み、シート張りのしずらい状態であったので、急きょ変更し、シートは去年のままで使用することにしました。当初は、今年と来年で、半々に取り換えたいと考えていたのですが、シートは4・5年は交換しなくてもよいので、そのまま使用することにしました。今まで毎年換えていたのは、シートを張る体験を通して学ぶこともあるので学校の機能を生かしての作業で行ってきました。今回の作業は、シートの脇を掘って水漏れ対策を行いました。シートの脇まで耕耘するとシートを傷つけてしまうことがあるので、土を横によけて代掻きに備えました。また、シートを押さえておく竹の交換や、まくれたシートを深水を維持できるように調整したりしました。また、水の関係で耕耘は中止して次回の代掻きに回しました。
施肥は、水が多く大変だったけど女の人を中心に頑張ってくれました。
今日の参加者は、指導員8名、生徒25名でしたが、作業が少なかったこともあって、10時30分ほどで終えることができました。今年入った方から、自然の美しい中での作業に感激しましたと感想を述べていましたが、大変な作業でもそこから感動を分かち合えるような学校にしていきたいと再認識しました。お疲れさまでした。
施肥作業 シートの脇の土を掘って横によけての水漏れ対策 用水路づくり
4月24日(日) 用水路補修作業行う
寺坂棚田保存会が主体となって行った堰普請に学校からも生徒が3名(オーナーを兼務されている方も含めれば5名)参加されました。用水路にたまったしばっ葉を取り出したり、水元では、大きな石が水路を邪魔してそれを取り除くのに苦労しました。地主耕作者やオーナーの皆さん、学校の指導員・生徒の皆さんが多く集まって田を管理する大切な作業を終えることができました。これから本格的な稲作が始まります。
用水路のしばっ葉を掻き出してます。 山へ入っての用水路 水元風景 大きな石が用水路の入口を邪魔
やっと用水路が開通し、勢いよく水が用水路を流れてます
4月20日(水) 播種終える
指導員6名で播種作業を行いました。75枚用意して、芽出しの準備をしました。今年は来年からの種用として残すために純粋に黒米だけの種籾を2箱用意し、中央にある小さな田を特別に来年の種籾用として採るための田植え作業を行います。というのは、現在の種籾の中に白米が混じっていて、そのうち黒米が駆逐されてしまう恐れがあることを懸念するとともに、今まで入手していた所からの入手が困難になるかもしれないため、今後のことを考え純粋に黒米だけの種籾を作っていく必要に迫られているためです。田植え、稲刈り、脱穀、籾摺り作業の時には他の田のものと混ざらないような注意が必要となりますので、指導員はもちろんのこと生徒の皆さんも配慮をよろしくお願い致します。
苗箱に播種マットを入れてます 水を浸みらせて種まき準備 種蒔き機に種籾と土を入れて作業開始
来年の種用の播種 育苗機にセットし、後は被いをして芽吹きを待つ
4月3日(日) 開校式並びに説明会終わる
横瀬町役場振興課長様を来賓として迎え、生徒22名(内新人8名)、指導員14名で開校式を行いました。今年の最終的な生徒の数はまだわかりませんが、新人9名の方を迎え、出発することができました。
説明会では、特に農薬を使用することについて皆さんから意見を伺い、今年も無農薬で栽培し、去年始めた乳酸菌発酵除草剤を効果的に利用し、また、田の草取りを大変ですが、それを乗り越えて、今年も取り組んでいくことを確認しました。暑いさなか大変ですが、ぜひ多くの方の参加を期待しています。また、深水の管理や草の生えるのを抑える研究など課題が多く残されていますが、今年も頑張って、稲作体験をよろしくお願い致します。生徒の皆さんの感想からも、農薬の話が出たときは、がっかりした、やめようかなどの意見も出されました。これから1年間みんなで楽しく良い汗を流し、交流を図りながら取り組んでいきましょう。