平成27年 活動記録

寺坂棚田学校の活動の様子を載せていきます。活動の内容が分かるような編集にしたいと考えていまが、寺坂棚田学校で行っていることが伝われば幸いと考えています。

11月8日(日) 収穫祭終える
 生徒他その家族、来賓、指導員を含め51名の参加で、にぎやかに会を進めることができました。10時受付で、10時30分から餅つき会を始めました。2臼を2回で4臼の餅をついたのですが、多くの生徒の皆さんについてもらいました。生徒の昔取った杵柄で、しっかりとつけた餅は格別で、おいしかったです。初めて経験をした方や子供たちも餅つき体験をして楽しめたようです。尚、もち米は、指導員の田んぼで採れた物、黒米は、昨年学校で採れた物を使用しています。オール寺坂棚田米を使っての餅で、皆さんに喜んでもらいました。
 収穫祭では、4名の皆勤賞、今年の収穫量当てクイズなどで、賞の授与なども行い、楽しい一時を過ごすことができました。ちなみに今年の収穫高は、580.7kgで昨年より44.2kg多く採ることができました。黒米の色はかなり好成績でした。さらに収穫を上げたり、草取りの回数をどう減らしていったらいいのか、無農薬栽培での課題が、今年の研究結果から少しはっきりしてきたように思います。
 生徒の皆さんから活動の感想を述べてもらいましたが、皆さんそれぞれの思いを語る中で、来年への期待を感じることができました。今年1年お疲れさまでした。また来年を楽しみにしています。
 更に新人が増えるよう宣伝活動にも力を入れていく要望もありましたので、振興課の協力も頂きながら、来年度に向けて生徒の拡大を図っていきたいと思います。
   
       受付風景        トン汁つくりに精を出す女子指導員   男子指導員もあんを計量          餅つき風景

   
                餅つき風景                    生徒も大根おろしをお手伝い      収穫祭会場風景                

10月4日(日) 脱穀・籾摺りがやっと終了
 雨のため予定より1週間延びてしまった脱穀ですが、指導員6名(横瀬町の体育祭があったため参加が少なかった)、生徒22名で、脱穀作業を行いました。しかし、ハーべスターの調子が悪く作業が中断することが多く、なかなかはかどらない作業となってしまいました。幸い生徒の中にオーナーをやっていてハーベスターを持ってきていた方がいて、それを貸してもらってどうにか作業を進めることができました。しかしそのために、1部脱穀ができず作業が残るとともに、チッパーの作業が午後の作業となってしまいました。午後、生徒を含めた9名で作業を行いどうにか終えることができました。埃っぽい作業でしたが、皆様お疲れさまでした。(ホームページ担当の当の私は、地区役員の関係で、体育祭に行っていて、皆さんにはご苦労様と言うしかありません。)
           
                  脱穀作業風景                   籾摺り作業・・今年は田んぼ毎の取れ高を量っています

9月13日(日) 稲刈り
 今日は暑くもなく、寒くも無く作業のしやすい天候でよかったのですが、今までの雨続きで、まだ水が抜け切れずぬかるみのところが多く、手作業での稲刈りは大変でした。男子指導員11名、生徒21名の32名での作業でしたので一人分の仕事量が多くなったわけですが、皆さんの頑張りでどうにか午前中で予定していた作業を終えることができました。最初から一枚の大きな田を残す予定で取り組んだのですが、後で指導員が、今週中には刈ってしまう予定です。
 女子指導員8名は、ハウスで、昼食の用意をして、皆さんが作業を終えて戻ってくるのを待って、トン汁と古代米赤飯をふるまってくれました。大変おいしく、おかわりする生徒もたくさんいました。
   
  防鳥で使った糸はずし         手刈り作業             刈った稲の結束作業         はぜかけづくり
 
    はぜかけ作業              昼食風景

7月26日(日) 防鳥(糸張り)行う
 この日も天気が良く気温が大変上がっての中の作業でしたが、生徒17名、指導員4名での作業で大変だったようです。等の私は、地元の八坂神社の祭典で暑い中祭事を行っていましたので、どのくらいの暑さか察しがつきます。指導員が少なかったのはそのためでもあります。生徒の皆さんご苦労様でした。毎回暑さに影響されてか参加人数が少ないのが大変残念です。
 今年は、昨年の案山子は作りませんでした。糸張りの効果の方が期待できます。案山子については、結果としてあまり効果は期待できなかったようです。畑の種蒔きでも落花生を撒いた次の朝、山鳩などに種をつつかれ掘り出されてしまったり、大根の種でも芽が出てくると、先についている殻をつついてつまみ上げられてしまったりします。私は、種蒔きしたら必ず水糸を張るようにしています。それから鳥の害は一度もありません。農業を始めた5年前には鳥害で悩まされていました。だから、霞糸を張る効果は十分期待できるものと思います。特に横から入るケースがあるので、上糸だけでなく横糸をかけるのは必須です。
 あとは収穫を待つばかりです。稲刈りの日が楽しみです。
         
横糸にカスミ糸を1m間隔で付けていく        2人組の呼吸が大事

7月19日(日) 今年最後の田の草取り行う
 朝の天気予報で、秩父最高気温36℃などと報道されたせいか、今日の生徒の出席はよくありませんでした。生徒17名、指導員7名の出席で、指導員も入って2枚の大きな田の草取りを行いました。ホテイアオイのような草がたくさん生えていて、皆さん奮闘しての作業でした。前回は中耕除草機のみで行った田は、やはり草の勢いが良く、嫌になるぐらいびっしり生えていました。手で除草した田の草の量は、けっして少なくはありませんでしたが、原因は、肥料を菜の花を主体にして鶏糞の量を抑えたせいもあるようです。そのため、稲の成長が悪く、草に当たる日の光が多く、草の成長を早めたようです。学校ですから、実験も行って、除草剤、化成肥料を使わない方法を探り、収穫を上げる方法をあれこれと試していますので、仕方ないのかもしれません。毎年の成果を次年度に活かしながら、地道に取り組んでいきたいと考えています。
 今日から土用干しを行いますが、土用干しの意味は、水を切ることによって脇芽の成長を抑え、しいな米を作らないことと、根が水を求めて根をしっかりと張って、強い株になることを校長より説明がありました。
 今日は、生徒の方からマクワウリとスイカの差し入れがあり、10時休みと作業終了後頂きました。大変おいしく、暑さを一時忘れることができました。塩分と水分を体に入れて、疲れも取れた感じでした。ご馳走様でした。
   
     田の草がびっしり       稲が生長し目をつつくぐらいになっています(他の草取り風景)  10時の休憩では、生徒からのの差し入れのマクワウリで喉湿し

7月5日(日) 第2回田の草取り行う
 前日は、ほたるかがり火祭りでしたが、雨の中準備も大変でしたが、多くの方に来ていただきました。その片付けで、指導員は、田の草取りには十分係わることができませんでしたが、生徒22名、体験希望者1名、学校から2名の25名で12時まで行いました。2枚の田が不十分で終わってしまいましたが、次回のときはそちらから取り掛かる約束をして終了となりました。朝から雨が落ちていたので、中止の自主判断をされたのか、人数が多少少なかったため、一人の作業分担が多くなって大変でしたが、いい汗流して皆さん帰ることができたと思います。ご苦労様でした。
             
一番草の多い田んぼから中耕除草機を入れて作業を開始         その後を株と株の間の田の草を手作業で仕上げ  

6月14日(日) 第1回田の草取りを行う
 曇り空で、農作業には適した日和で作業を行うことができました。指導員7名、生徒27名で、田の草取り第1回目を行いました。まだ、葉が小さいので、作業はしやすかったですが、作業姿勢は辛いところがあります。今回は、中耕除草機(こちらでは”ハッタンドリ”と通称読んでいますが)その道具を使って、さくの間の草を浮かしてから、株と株の間を手で除草しました。かなり腰にくる作業ですが、予定時間には終えることができました。ご苦労様でした。
 次の2回目は、7月5日です。多くの生徒の皆さんが来ていただければ、一人一人の作業分担も少なくなります。大勢の方の出席を願っています。
    
   田の草の種類を説明       中耕除草機を使っての作業                 手作業での草取り                   かなり疲れてきました

6月4日(木) 補植作業を行う

 手植え部分の稲は順調に育っています。ただ、藻が絡み付いて稲の光合成を邪魔していたり、穂が伸びていくのを阻んでいる所もありました。藻を取り除く作業もしたり、機械上の田で、植え残した部分に補植したりしました。また、その田は、試しで菜の花のみの肥料で田植えを行ってみたのですが、やはり稲の育ちが良くありませんでした。有機化成肥料を追肥し、更に乳酸菌除草剤を撒いて今後の草の伸び具合の様子を見ていきたいと考えて取り組んでいます。ただ、水が少ないときがあったため、草の伸びがいつもより勢いが良いようなので、効果が期待されるか疑問のところもあります。次の田の草取りのとき様子を見てください。尚、作業は、リーダーと校長と副校長の3人で行いました。
            
       補植作業              藻が絡み付いて苗の伸びを妨げている    乳酸菌除草剤を撒いて除草効果を試す

5月24日(日) 田植えを行う
 薄曇りで田植え日和の中、気持ちよく田植えができました。生徒38名、指導員11名、その他地主の50名が2グループに分かれ田植えを行いました。振興課職員も顔を出して激励のお言葉を頂きました。幸い転ぶ人もなく足腰の疲れるのを我慢しながら、気持ち良い汗を流しながら充実した稲作体験ができました。みんなが田植えに汗を流しているとき、下のハウスでは、女性指導員7名が、昼食の賄いで古代米の赤飯と豚汁づくりで奮闘していました。12時を少し回って作業が終わり、皆さん下に下りて待ちに待った美味しい昼食で今日の疲れを癒していたようです。家族で来られていい思い出を作って帰られた方もいました。
    
 苗を放り込み作業開始準備         田植え風景          土を均して田植え準備           田植え風景            赤飯と豚汁で昼食

5月17日(日) 代掻き無事終える。来週の田植を待つばかり。
 天候に恵まれ気持ち良い晴天の中、代掻きが行えました。生徒27名、指導員7名の参加で、こちらで予定していた活動以上の作業ができました。実は、今日に至るまで、水がとても心配でした。このところ雨が少なく、先週の台風も思った以上に早く通り過ぎたことと進路が多少それたことで、期待していたほどの雨が降りませんでした。でもどうにか指導員の対応で、今日を迎えることができました。
 作業内容は、中心が代搔きですが、水路を確保するために泥を上げ、畔を仕立てたり、水が漏れださないためにシートの周りの土をよくこねて、踏み固めてからシートに土を寄せる作業をしました。水を持たせるための大切な作業です。さらに、代掻きした後の泥を平均化するために、土ならしを行いました。トンボでやったり、角材を人力で引いてならしたりしました。来週の田植を待つばかりのところまでできました。後は、来週まで水がもってくれるかどうかが心配です。
    
  シート周りの土の踏込指導         踏込作業             耕耘機による代掻き             畔の整備          水路の確保・畔つくり
    
    角材での土ならし作業        トンボによる土ならし            苗の様子

5月8日(金) 指導員で代掻きの準備作業を行う。
 
指導員5名で分担し作業を行いました。1つの作業は、育苗器で育てていた苗をあらかじめ代掻きした田に移動し、苗の成長を促す作業です。もう一つの作業は、菜の花を細かく草払い機で刈って耕耘する準備をしました。3枚の田を刈ったのですが、1つの田を菜の花だけの肥料で試してみようと思い、施肥は行いませんでした。菜の花だけの肥料と、菜の花と鶏糞の肥料での稲の成長に違いがどのくらい出るのかの実験です。
 除草についても、今乳酸菌を育てていて、糠にそれを混ぜ除草効果を試したいと準備中です。無農薬を基本にさらに自然を利用し、化学農法に頼らない方法を模索していきたいと取り組んでいます。皆さんも効果を見守っていてください。
    
        苗の成長を促すよう育苗器から田に移動          菜の花を細かく刈って肥料に    菜の花を刈った後の鶏糞撒き          作業完了

4月26日(日) シート張り・施肥・耕耘作業行う。
 天候に恵まれ、気持ちのよい春の日差しを浴びながら指導員10名、生徒20名が集まり、シート張り・施肥・耕耘作業を行いました。くろ周りを機械を使って形を整えておいたので、11時を少し回った時間で終えることができました。畔の土が落ちて狭くなっていたり薄くなっている所にも手を入れて、次の代掻きに向けた準備を進めることができました。
 まだ耕耘が残っている所は指導員が後日行います。
    
    施肥作業の様子          シート張り作業(今回は、新しいシートに張替えをしました。)   耕耘作業;生徒も慣れたものです      畔直し作業

4月23日(木) 播種作業行う。

 
指導員6名で播種作業を行いました。シートに水を付けてから播種道具を使って、あらかじめ目出しをしておいた、種を蒔きその上に苗用の土を撒いて、水を軽くかけてから、育苗器に入れて、発芽を待つだけです。いい苗が育つことを願っています。
    
トレイにシートを敷き水に浸ける      作業準備完了             播種作業              育苗器にセット          育苗器をシートで保温

4月19日(日) 特別作業を行う。
 

 年間予定で用水と補修作業が入っていたので、4名の生徒が棚田にやってきました。せっかく来てもらったので、何か作業をしてもらおうと畔の低くなったところに土を盛り、水が流れ出さないような対策作業を行いました。また、畔の狭くなっているところに土をもって畔を広げる作業も行いました。さらに、来週のシート張りのためのくろ作りを生徒の方が持っている機械で行いました。きれいにくろの原型ができて、シート張りがしやすくなっています。26日に来たら見てください。
       
        畔直し作業                  畔草刈り                それぞれ分担しての作業         機械を使ってのくろの形つくり

その後、指導員3名で、肥料の購入に行って、26日の作業に備えました。     

4月5日(日) 開校式及び説明会を終える。

 横瀬町役場振興課長高野様並びに副町長清水様を来賓に迎え、生徒23名、指導員17名が参加し、開校式並びに説明会を行い、今年の活動方針が決まりました。黒米を作付米とし、除草については、今後無農薬を大事にしながらも、乳酸菌除草など、可能な除草方法を研究していこうという方向で話し合いがまとまりました。安易に農薬での除草はしないで、汗を流しての手作業の大切さを大慈にしたいと生徒の感想の中にも出されました。今後の研究が課題として残りました。
 生徒のリーダー・サブリーダーの選出も短時間で決めることができました。その3人の方を中心に今年もさらに有益な活動ができることを願っています。皆さんのご協力をお願いいたします。
 ホームページのアドレスが変わったことでの不具合が多くの方々に現れましたこと、誠に申し訳ありませんでした。それぞれ、タブレットで開くことができなかったり、お知らせだけメールで見ていたのだが、見られないとか、個々の機種によって現象が違うようですが、いずれにしても大変な迷惑をおかけしました。早く全員の方が、それぞれのトラブルを解決できることを願っています。私の知識では何とも解決できないのでお許しください。
 今年も充実した出発ができたことだけは確かなので、今年もよろしくお願いいたします。みんなでいい汗流しましょう。