お松大権現は、約300年前に正義を貫いて命を散らせた お松 の墓所を祀ったものです　お松に可愛がられていた三毛猫は怪猫となり　その仇を打ったと伝えられ　拝殿の隣にある猫塚に祀られています　訴訟必勝　受験合格　商売繁盛などに霊験があるとされ　　受験シーズンは大勢の受験生が絵馬を片手に訪れます

観光地としては旅行誌で紹介される事も多くはなく 「珍日本紀行」 で紹介されるに至ってはＢ級 珍スポット扱いですが　なかなか静かな良い処です
今回は私の趣味丸出し　一人暮らしで飼えないので　猫に遊ばれにしょっちゅう訪れています　でも最近は人見知りする猫が増えたので　ちょっと寂しいです

巨大 招き猫 がお出迎えしてくれます　あれれ？この招き猫　以前は確か拝殿の前にいたような気が…　立派に育ちすぎて追い出されたのか！？
おや右側に立て札が

”捨て猫厳禁” と書いてあります　
私はこの立て札をあと２ｍ左にずらせたい衝動と暫くの間戦っていました
実はこの看板　境内のそこかしこにあります
ところでお前 「うる星やつら」 にコタツ好きの兄弟が出ていなかった？

寄棟造りの立派な拝殿です　以前はもうちょっと ひなびた 感じでしたが　リニューアルされて朱塗りが眩しいです （ 2004年 2月の撮影）
右側ろうそく立ての後ろに 狛犬 ならぬ コマ猫 がいます　実は他の猫と勘違いして写真を撮り忘れました

境内には大量の招き猫と石の猫が…　上の写真と撮影日が違うのでよく見比べると猫が増えています　（ 2010年 7月撮影）

佐賀県には　「鍋島の化け猫騒動」 の猫の霊を弔う ”猫大明神祠” （ねこだいみょうじんし） があるそうです　あちらは非常に荒い顔をしていて　仇側の忠臣に退治されてしまいます

いたいた　猫は6匹くらいいますが　会いたければ午前の早いうちに行かないと　昼間は遊びに出かけてしまってほとんど見かけません　以前は拝殿の中で たいてい何匹か寝そべっていたのですが

社務所のおばちゃんに話を伺うと最近はあまり人に慣れていないそうです （そういえば　この前は撫で方が気に入らなかったのか　ひっ掻かれてしまいました）　猫同士で派閥もあるとか

ご飯の時にはいるそうですが　その時間を聞くの忘れました

表情を撮りたいのに じっとしてくれません　　おや、このポーズは…

さすり猫は撫でた所の病気が良くなるとか　ホンマかいな…　なんて思っては身もフタもありません　私は彼女？をさすり回して来ました　後で手は必ず石鹸で洗いましょう （冗談じゃなくて　真面目な話です）

手水舎の奥にはこんな所が　ここが元は静かな谷であった事を気付かせてくれます　距離が近すぎて巨石がフレームに入りきりません
すぐ横には資料館があります

売店…じゃなくて社務所　お札や招き猫の値段が写っていたら不都合があるかもと　近くで撮影するのは遠慮しました

境内は撮影自由だそうですが　実は御神体や資料館は　畏れ多い感じがしたので　意識してここに写真を載せていません

資料館では　見事な切り絵で物語風に御由緒を知る事ができます　ぜひ拝観させてもらいましょう
その数に圧倒されて通り過ぎてしまいそうですが　じっくり見るといろんな招き猫がいて　博物館の様相も呈しています

参拝者の方々を眺めていると　お参りの後はすぐ帰ってしまう人と　石の猫に興味を示す人と　招き猫（とお土産）に興味を示す人に分かれている様な気がします　生きたお猫様を探し回っていたのは私と　家族連れの子供たちでした

お土産に非常に珍しい木彫りの招き猫（大）をいただいて来ています　なかなか愛くるしくもフテブテしい貫禄のあるお姿です
ちょっとお高くて \5,000 しましたが手間をかけた非常に良いものだと思います　一緒に付いてきた木製台座に乗っていたはずですが　台座が行方不明になっています
甥か姪にいたずらされたのか　いつの間にかヒゲが何本か無くなって　なんだか威厳も下がっているような…　後で立派なヒゲを付けて差しあげる事にしましょう！
（ 2010年 7月にお参りした時には \8,000 に値上がりしていました　ヒゲが手描きになり　”お松権現” のロゴもシールになっています）


お松大権現　住所 ： 徳島県阿南市加茂町不ケ63
徳島中心部からのアクセス
徳島中心部（本町交差点）から 国道55号 → 県道28号 ルート
　　 24.3 km　約 48分　　※所要時間はマップ上の目安です


タイトルは触れ込み通りに 日本一社 と書きましたが　調べてみると猫神様をお祀りした寺社は全国各地にありました
近い所では　徳島市八万町に 王子神社 があります　こちらでも お松 さんとその猫が静められています

書籍では こちら や こちら で各地の猫神様がまとめられているようです

2010年 10月にいた新入り君　「来るにゃん！ 」