剣山スーパー林道
日本最長ダートコースでホコリまみれ!



左側の稜線から回り込み 夕暮れ迫る丸石?を望む
(実はどの辺か良く分かりません)


今回は私の道路踏破趣味が全開 お勧めコースの看板に偽りあり!?
初心者やサンデードライバーにはとてもお勧め出来ないハードコース
日本最長 87.7km の超ロングダート 剣山スーパー林道です

ここを走るなら 危険と隣り合わせの走行だと肝に銘じておきましょう
無責任を承知であえて言います 安全は自己責任 転落したら怪我では済みません

快走する爽快感や快適なクルージングなどこの道にはありません なんでこんな悪路に揺られに走りに来るのでしょう それは必死になれる運転そのものを楽しむのか 完走後の達成感と征服感に浸る為なのか 道の先にある(かもしれない)まだ見ぬ何かを求めてなのかもしれません

事前の情報収集はこちら様が非常に良く纏めておられます (無断リンクごめんなさい)

超・剣山スーパー林道


思い立ったら起点の上勝町ホームページ那賀町ホームページで道路情報をチェック 工事や崖崩れでしょっちゅう通行止めになっています
※12月〜4月中旬までの冬季 剣山スーパー林道は閉鎖されて通行できません (閉鎖期間は降雪の状態で毎年変わります)


道の駅や役場の産業観光課などでパンフレット (通称 ”剣山スーパー林道マップ” ) は出来ればゲットしておきましょう この地図には記念写真ポイントやハイライトはおろか エスケープルートの林道の状態 県央部の国道・県道ドライブの見所まで詳細に書き込まれていてスーパー林道以外のドライブでも大変重宝します

私は道の駅 「貞光ゆうゆう館」 で頂いていますが 2010年 8月に行った時には置いてありませんでした
観光案内所のおじさんに聞くと奥から出して来てくれましたが これが 2003年 11月の版で 町村名が平成の大合併以前の物でした (これでは棚には置けないなーと妙な納得をしてしまった)


徳島中心部からの出発だと 国道55号を南に下り勝浦川橋を渡ってすぐ県道16号へ 県道16号に入るといきなり人家が少なくなって不安になる方もいるかも知れませんが ガソリンスタンドもコンビニも先にありますのでご安心を あとはほぼ一本道です

燃料満タンはもちろん 水や食料 虫除けスプレーもあったほうがいいでしょう 不安な人は燃料携行缶や携帯トイレも用意した方が安心かもしれません (車やバイクの通行量は意外と多いのです)

大事な事をもう一つ 擦り減ったタイヤは石でパンクする危険があります 緊急タイヤの用意は大丈夫?


上勝町の起点 ”魚屋橋” です 記念写真を撮りましょう! すぐ横の朽ちた橋がいい味出してます
出発は早いうちに出ましょう 未舗装路は延々セカンドで走る事になりますので 完走には意外と時間が掛かります (起点看板から終点の高の瀬峡まで 途中で滝見物などを入れて5時間位+高の瀬峡からの帰路 徳島中心部まで3時間位かかります) エスケープルートには事欠きませんがそれでも主要道に出るまでは九十九折の山道です

悪天候が予想される時や夜間に掛かりそうな時間からの走行は絶対にやめましょう 真っ暗で石でスリップする山道 (すぐ横は谷底です) を半泣きで走る羽目になります 冬季の走行など論外です 忘れかけた頃に悲惨なニュースも聞こえて来ます
(親子の乗ったキャンピングカーが夜間 濃霧の中で道を誤り 100m 転落 転落する途中で車から放り出された息子君のみが骨折の痛みをこらえて自力で崖を這い上がり 翌朝通りがかったライダーに助けられた有名な話があります)


しばらくの間は勝浦川を遡ります この辺りは殿川内渓谷と言います 対岸の山から転がり落ちてきたと云う巨岩 もう少し進むと舗装路がなくなります



まだ序盤なので寄り道して百間滝(ひゃっけんだき)へ 落差 30m の見応えのある滝です 写真中央の手すりまで登って覗き込むと虹がたっていました
もう少し先にあるフイゴ滝は岩にうがった穴の中を水が落ちる珍しい滝だそうです ぜひ見たいのですが運転に必死でいつも分岐を見落としてしまいます



ひたすら延々とこんな道が続きます
全国的にも有名な林道ですので休日は通行量が多いです
オフロードバイクはこんな道でもスピードが出せます 出会い頭にひやりとした事が何回かあります そんな時のブレーキ (特に下り) は結構滑ります

揺れるので色んな物が落ちたり外れたりします 私の場合はダッシュボードの液晶テレビが脱落し 助手席に置いてあったデジカメのネジが緩みまくり2本は抜けて無くなりました 他にもあるんでしょうねぇきっと クルマがばらばらに…いやいや



旭丸峠を過ぎたあたり? (自信なし)
だんだん運転にも慣れて来る頃ですが 石の道は滑ります 道の両側が谷底になっている稜線やガードレールの無い狭い橋は正直恐ろしいです ビビッているとカローラや軽自動車が普通に走り抜けて行くので拍子抜けします
それどころか この道を自転車で走り切った強者もいるらしいので驚きです



林道を走ると狭い道の真ん中でトラックが作業している時があります そんな時は対向可能な辺りまで下がって大人しく待っているか 時間が掛かりそうなら迂回ルートを考えるか引き返すかしましょう 林道は林業の為に作られたのです (向こうも分かっているので のんびり待っていればそのうち通してくれると思います)



スーパー林道は一旦国道193号線に合流します 寄り道して写真は土須峠の雲早トンネルを北側に抜けた所です
反対の南に下ると ”日本一の滝王国” を自称する旧木沢村です 紅葉のシーズンになるとすごい事になります これがまた圧巻なのですが その話はまたの機会に




いよいよ後半戦に突入です
ファガスの森の手前で 巨大なツノのニホンジカが藪から飛び出して来て鉢合わせしそうになりました 双方タタラを踏んで一瞬目が合ってから シカさんはすぐに身を翻すと藪の中にまた飛び込んで行きました
この辺はシカさんが沢山います 写真の小さいシカさんは 私など眼中になく食事に夢中でした ピコピコ振るシッポが可愛かったです 他の動物ではキジと野ウサギが目の前を横切って行きました
中にはニホンカモシカや 熊(!)と鉢合わせした人もいるらしいです



休憩所の ファガスの森・高城 です 何かのイベントの様です
音楽に混じって 「ヒョヒー ヒョー」 と鹿の遠鳴きが聞こえます さっきの鹿が一緒に歌っているのでしょうか 普段は静かな処ですので 「やかまシカー」 と文句を言ってたりして

冬季は通行禁止となる剣山スーパー林道ですが この周辺に限り2月に樹氷祭りが催されます インストラクターの案内で樹氷見学やツララの採取体験が出来ます



剣山スーパー林道の名所 ”徳島のヘソ” に来ました この辺りが標高 1500m で一番高い所です


”徳島のヘソ” 看板から カメラを右にパンさせました 空気が澄んでいれば遥か彼方に大鳴門橋が見える (らしい) 絶景ポイントです
(本当はヘソ看板からのパノラマ写真にしたかったのですが 一番いいアングルの特等席にカップルのワンボックスがずっと居座っていて どうやらここで一夜を明かすつもりの様子です ちょっと羨ましい…じゃなかった ちょっとは遠慮して欲しい) オジャマ虫はこの辺で退散する事にします ブツブツ



山の稜線を削って作られた ”風の広場” です ここからの眺めもなかなかです
テントが一杯張れそうですが 水場が無いのでちょっと不便かもしれません
なんとここにもカップルのジムニーが どうやらここで一夜を明かすつもりの… 以下同文



地図と見比べる余裕が無いので どのあたりか良く分かりません
行く度に少しづつ走り易くなっています 以前はカーブで谷に落ちる方向に地面が崩れていたりしたのですが さすがにそういうところは無くなりました ガードレールも昔に比べればかなり増えています



終点の高の瀬峡に着きました 徳島観光100選のトップになった事もある紅葉の名所ですが 正直寂れてます


上の写真の別アングル 激走の跡 (嘘)
帰りに馴染のGSに寄りましたが窓を拭いてくれません(そりゃそうだ)
ホコリは後ろに積もるだけで 中の人にまでは積もりませんのでご安心下さい
後で洗車場に直行です 
気が抜けないので正直疲れます でもまた来たい!



徳島中心部からのアクセスルート
※12月〜4月中旬まで 剣山スーパー林道は閉鎖されて通行できません (閉鎖期間は降雪の状態で毎年変わります)

1.徳島中心部(本町交差点)から 国道55号 → 県道16号 → 剣山スーパー林道 → 国道195号 → 国道55号 → 徳島中心部ルート  231 km 約 13時間 32分
※所要時間はグーグルマップ上の目安ですが 時間がかなり変です

2. 徳島中心部(本町交差点)から 国道55号 → 県道16号 → 剣山スーパー林道 → 国道195号 → 高知駅前ルート  192 km 約 12時間 31分
※所要時間はグーグルマップ上の目安ですが やっぱりかなり変です(笑)

帰路の国道195号線は 徳島県側で一部狭い所がありますが 全般に信号の少ない整備された快走路です 高知県側へ抜けるルートは四ツ足峠トンネルを過ぎてからの眺めが素晴らしく 物部川の深い谷に架かる様々な橋のパレードはそれだけでも見応えがあります 紅葉シーズンなどで宿泊できる余裕がありましたら検討される事もお勧めします



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