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PSYCHO-PASS3 サイコパス3 FIRST INSPECTOR

<ウィキペディア>


レヴィ笑み「サイコパス3の劇場版 『FIRST INSPECTOR』見ました」
ネムコ笑み「相変わらずサイコパスしか見てないな」
レヴィ笑み「とりあえず感想をいうと、面白かったです。いやあ、これでようやくひと段落して、他の作品にも手を出せそうですね」
ネムコ汗「なんのプレッシャーですか」

ネムコ笑み「で、どこが面白かったですか?」
レヴィ笑み「うーん、どこなんでしょう」
ネムコ笑み「あれ?」
レヴィ笑み「今見終わった直後なんですけど、そんなに興奮してないですね。言いたいことも特にない」
ネムコ笑み「ほんとに面白かったの?」
レヴィ笑み「どうなんでしょうね。今回の作品はなぜか三分割されていて、三回に分けてみたのがいけないのかもしれないですね。最初は結構興奮してました」
ネムコ笑み「尻すぼみ?」
レヴィ笑み「うーん、大団円? 正直今日最後の見るまでは、これでビフロストとかの正体まで回収するとは思ってなかったです。ただ、なんだろう、明かされてみると、ふーん、くらいの感想しか出てこない。案外たいそうな組織でもなかったのかな、という感じ。副題であるファーストインスペクターであるところの梓沢さんも、最後の最後で小物感が出たかなあ、という気がする」
ネムコ笑み「いい悪役だったと思うけど」
レヴィ笑み「執着しない怖さというか、人間離れした感じがずっとあったんだけど、目的を明かしちゃったせいでちょっと弱くなりましたね。駄目だと言っているのではないですよ。収まるべきところに収まったな、と思います。執着しなかったら目的を達成できただろうな、とか思ったり」
ネムコ笑み「シビュラに執着する人間はシビュラにふさわしくないという撞着」
レヴィ笑み「無理ゲーじゃないか。お、これ人間世界のあれこれをゲームのようにとらえている梓沢さんにふさわしい言葉ですね。うーん、アニメシリーズから最初のほうまでの梓沢さんなら、やっぱりシビュラにふさわしい人間足り得たような気もするなあ」
ネムコ笑み「この辺は製作者様のさじ加減一つですね」
レヴィ笑み「そういういい方は好きではないですけどね。単に梓沢さんはシビュラ足り得なかった人間だった、ということにしておきましょう。シビュラに近づきならがシビュラになり得なかった人間もいるはずだし、梓沢さんはそのうちの一人だったんでしょう。梓沢さんの話ばっかりしているね」

ネムコ困り「ほんとに面白かったの? という話」
レヴィ笑み「面白かったですよ。なんだろう、特に前半は登場人物がどう転ぶかわからないスリルがあった」
ネムコ笑み「登場人物ってか、イグナトフさんですね」
レヴィ笑み「公安があってビフロストがあって外務省があって、刑事課内部でもイグナトフさんが身中の虫になりかけている、ビフロストも静火さんと代銀さん(なんでこの人たちこんな漢字なんだ)が対立していて、梓沢も何考えてるのかわからない、行動課は……一枚岩か。緊張感があっていいんじゃないでしょうか」
ネムコ笑み「スリルは大事ですね」
レヴィ笑み「筋書きがね、どうなんだろうってずっと考えているんです」
ネムコ笑み「話の内容ですか?」
レヴィ笑み「話の構成の要素ですかね。ビルが占拠されて、離れ離れになったチームが、内外からちょっとずつ反撃を始めるって感じですかね。スリリングなんだけど、どっかで見たような気もする」
ネムコ笑み「ありますかねえ」
レヴィ笑み「相棒かアンフェアかSPあたりになかったですかね。なんにせよ刑事ドラマか。ちょっとだけタワーリングインフェルノを思い出したけど、たぶんそれは私だけでいいです」
ネムコ汗「どの辺がですか……」
レヴィ笑み「色んな登場人物(場所)にスポットを当てながら、閉鎖されたビルを右往左往するあたりかな」
ネムコ困り「それでパクリはひどいなあ」
レヴィ笑み「パクリなんて言ってないです。刑事ドラマにしろ、多少似ている筋書きでもなんの問題もない」
ネムコ笑み「王道展開ってだけのことですね。面白いから王道になるわけです」
レヴィ笑み「むしろ既視感がなくはないのに、ハラハラするし引き込まれるのは何故なんだろう、ってことなんですよ。作画がいいのかテンポがいいのか。キャラの魅力とか。よくわからないけど、とにかく掴みは良かったです。引き込まれて、もっと見たいと思いました」
ネムコ笑み「掴みをよくして観客を引き込む。これも映画の構成の王道ですね」
レヴィ笑み「ああ、だからねえ、ちょっと思ったんだけど、これってなんで三分割してるんですかね」
ネムコ笑み「そこをツッコミますか?」
レヴィ笑み「切られて違和感があるわけではないけど(毎回エンディングがあるのが功を奏していると思う)、話に区切りがついた場所でもない。単にぶつぎっただけですよね。わからないなあ。二時間ちょっとの映画でいいんじゃないでしょうか」
ネムコ笑み「でもあなた一回ずつ区切りながら見たんですよね」
レヴィ笑み「忙しいですからね。二時間ってなるとちょっとためらうものでも、四十分ならなんとか、とは思う。そこを狙ったのかなあ。これ、劇場公開もされたみたいだけど、劇場では通しなんでしょうかね。ああ、私はアマプラです」
ネムコ笑み「忙しい、ねえ」

ネムコ笑み「話の内容にいうことはないですか」
レヴィ笑み「特にないです。上手くまとまった良い映画だと思います。さすがにアニメシリーズの視聴は前提でしょうが、というか最終話からそのままつながってますね。大体四十分×3と考えれば、そのままアニメの9~11話と考えてもいいんじゃないでしょうか。ああ、ちょっと変な邪推したいんですけどいいですか?」
ネムコ笑み「(良くないって言ったらどうなるんだろう)なんですか」
レヴィ笑み「アニメシリーズの後半、具体的には宗教の話がやけに駆け足だったんですよね。あれ、作画も含めて時間が足りなかったんじゃないかなって。だからバッドな評価をするというよりは、現場に同情するような気持が強かったんです。脚本家が煮詰まっちゃったのかなあ、とか、急に話の変更を強いられたのかあ、とか」
ネムコ汗「(暴走してるなあ)」
レヴィ笑み「んでアニメ最終話と、この映画ですよ。映画の内容も、都知事がメインで、メインというかヒロインみたいな扱いで、宗教の話はすっ飛ばしても概ね成り立つんですよね。んで、宗教の話が大体3話くらいかな(時間については多少融通はきくのできっちり3話分である必要はない)。映画が大体3話分」
ネムコ困り「どうせ妄想なんだからスパッと言ったらどうですか」
レヴィ笑み「だから製作中に急に映画をやることになって、大体3話分くらいの話を急に作らなくちゃならなくなったのかなあって。だからあんなに駆け足だったのかなあって」
ネムコ笑み「ただ、それだとビフロストの暗躍を描くのに、最初の事件と次の事件、最後の事件で解決、では印象がちょっと薄くないですか」
レヴィ笑み「そうですね。映画は二番目の都知事の事件からの延長のような内容ですけど、一個別の事件を挟んどいたほうが収まりがいいようにも思いますね。ま、妄想です。そのくらい、アニメの宗教の話は駆け足だったということで」
ネムコ笑み「もうこれアニメシリーズの感想だな」

レヴィ笑み「これ、続きあるかなあ」
ネムコ笑み「ないような気がします」
レヴィ笑み「一応含みは持たせていまね。映画の最後で新人事が発表されました。ビフロストの正体が明かされた段階で、全部の伏線を回収する、具体的には朱ちゃんが収監された理由も明かされるのかな、と思ったんですけど、それはわかりませんでした。次のアニメか映画かで、その辺もカバーしつつ新メンバーで物語を作る、という手段もありそうですけど」
ネムコ笑み「どう思いますか」
レヴィ笑み「同じくらい、大団円って感じがありましたからね。これからも彼女たちの物語は続いていきます、完! ってだけなんじゃないでしょうか。いや、正直朱ちゃんの活躍がまた見たいんですけどね。でも期待して駄目だとがっかりするから」
ネムコ笑み「まだ人気があれば、ってことでしょうね。身も蓋もないですけど」
レヴィ笑み「でもそういう言い方をするとあれですね、最初の劇場版で終わらなくて良かったです。人気があったおかげですね。ぶっちゃけ狡噛と朱ちゃんの再会の様子が一番見てみたいんですが、それこそ想像にお任せするのが最上の部分なんで、そこを描けとは言わないです」
ネムコ笑み「これ以上描くことはないんじゃないでしょうか。毎回シビュラの目を盗んだ犯罪しかできないですからね」
レヴィ笑み「シビュラも進化しているからなあ。シビュラ下でも犯罪は起こるんだろうけど、今更シビュラ世界の日常を見せられても……。シビュラの一般公開後の世界とか……でもシビュラは頭いいからなあ。騒動が起こるようなタイミングは選択しないだろうし。どっかの犯罪者がシビュラの真実を暴くとか。でも世界観が壊れるかなあ」
ネムコ汗「おーい」
レヴィ笑み「というわけで続編は期待せずに待っています。面白かったです」

2020年12月1日作成


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