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ブラッド・ダイヤモンド

<ウィキペディア>


レヴィ笑み「エドワード・ズウィック監督『ブラッド・ダイヤモンド』視聴しました」
ネムコ笑み「レオナルド・ディカプリオ主演でアフリカ・シエラレオネを舞台に違法ダイヤモンドをめぐる争いを描きます」
レヴィ笑み「骨太の題材ながらエンタテインメントとして楽しませる、同時に考えさせられる名作です」

レヴィ笑み「楽しい映画でしたね。楽しいって言っていいんですよね?」
ネムコ汗「先進国の欲望に左右される第三国の紛争が題材ですからね」
レヴィ汗「先進国に能天気に生きる身として、自分がいかに貧しい国の犠牲の上で快適な暮らしを満喫しているのかと申しわけない思いを抱かされます」
ネムコ汗「といって明日から生き方を変えることもない」
レヴィ困り「弱い人間ですから。自分一人変わっても世界は変わらない、なんて開き直ったところでむなしいだけですけど、まあ、今の平和で能天気な生活がいかに有難いものであるか再確認はしとこうと思います」
ネムコ困り「冒頭から悲惨な光景が繰り広げられますね」
レヴィ困り「罪のない人間が武力によって蹂躙される様を見るのは嫌なものですね。目を逸らしたくなるような光景がそこにはあります。しかしそれすらも娯楽として消費してしまっている自らの醜さですね」
ネムコ汗「ただ悲惨な光景は誰も見たいとは思いませんね」
レヴィ笑み「そこが上手いところで、悲惨ですし見ていて辛くもなるのですけど、雰囲気自体はそれほど暗くありません。音楽でしょうね。軽快でちょっとコミカルな音楽が流れているおかげで、少し楽しい気持ちで視聴を続けることができます」
ネムコ笑み「エンタテインメントとして惹きつけないと視聴者に世界の悲惨を見せることができないですね」
レヴィ笑み「ディカプリオですし、ジェニファー・コネリーはかわいいし、やっぱり人間ドンパチに興奮するものですし、また人間には残酷な光景を見たいと思う本性もあります。視聴者を楽しませて惹きつけながら、悲惨な現実のことも描くわけです」
ネムコ笑み「楽しい映画といっていいと思います。楽しい映画でした」

ネムコ笑み「なんといってもキャラクターがいいですね」
レヴィ笑み「ディカプリオが名優でかっこいいことはもう言うまでもないですね。主人公も、良い人か悪い人かで言えば、どう考えても悪人なんですけど、境遇には同情してしまうし、情けがあるところもある。抜け目ないし戦士としての腕も立ちます」
ネムコ笑み「しかしディカプリオはどうしても船の映画のイメージが強いのですけど、それ以降はタフな役が似合うようになりましたねえ」
レヴィ笑み「マッチョな彼もかっこいいです」
ネムコ笑み「他のメイン二人も良かったですね」
レヴィ笑み「ヒロインはかわいくてタフです。紛争地帯に飛び込んで奮闘する強い女性で、とても魅力的です。そしてフンスー演じるソロモンがまたいいんですね。家族思いの父親で、噓をつくことを良しとしない実直な人柄です。他人を出し抜いて儲けようとする登場人物の多い世界観の中で、良心のような存在ですね」

ネムコ困り「映画では少年兵の姿も描かれますね」
レヴィ困り「武装勢力に捕らえられた少年がいかに戦士として育てられるかの様子が垣間見られます。環境の影響を受けやすい少年を、言ってみれば洗脳していくのですね。こうして戦士が再生産されていき、終わりのない紛争が続けられていくのだと思うとゾっとする話です」
ネムコ困り「暴力をふるう人間を非難するだけでは解決しないような話ですね」
レヴィ困り「みんなが考えないと……考えても仕方のないことなんですけど。それでも理解しないよりはましだと思うので、こうして映画を見たりして考えることにも意味があると思いたいです」

ネムコ笑み「いい映画でしたね」
レヴィ笑み「別に世界の格差を憎んだり紛争を止めたいと思っている人間ではなく、ディカプリオ目当てで見ただけですけど、やっぱりこういう映画を見るとちょっとは考えてしまいますし、みんなが格差や紛争のことを知って考えることが、意味のないことだとは思うけど世界をいい方向に変えるかもしれない、だからたまにはこういう映画を見るのもいいんじゃないかなと思います」
ネムコ笑み「エンタテインメントとしても面白い映画です」
レヴィ笑み「イケメンと美人と名演とドンパチと色々な勢力の思惑が絡み合った出し抜きあいと、とても楽しい映画でした。良い映画です」

2021年11月6日作成

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