オカリナ教室
よってらっしゃい、みてらっしゃい!吹けば誰でも音が出る。さぁ、こわがることはないよ。吹いたとたんに、こりゃどうだ!心は風に乗って飛んでくよ。
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オカリナの特徴。(1/17〜)
形や大きさ(1/17)
息の強さで音程が変わる(1/20)
穴の大きさで音程が変わる(1/22)
運指表(1/28)
オカリナを購入する。(1/30)
どこで買うか?(1/30)
買い方(1/30)
演奏するとき気を付けること。(2/3)
指穴を確実におさえる。(2/3)
息の強さをコントロールする。(2/3)
オカリナの練習(3/11〜)
音階練習(3/11〜)
練習曲(8/)
いろいろな奏法(2/26)
タンギング
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オカリナの特徴。
形や大きさ
オカリナは、実は形が決まっていません。
というか、およそどんな形でも指穴の位置がちゃんと押さえられる位置にあれば演奏できるのです。
ただ、市販されているオカリナによっては、指穴の数が違うものもありますが、ここでは12穴のものを基本に考えます。
12穴のアルトG管。 左から3つ目の穴の下に小さな穴があるのがわかります。 よく見えませんが、4つ目の穴の上にも小さな穴があります。 それと、裏側に親指で押さえる2つの穴があります。 合わせて12穴です。 |
12穴のオカリナは、「ラシドレミファソラシドレミファ」の音域を吹くことができます。
また、大きさがいろいろとあります。市販されているオカリナに多いのは、
アルトC管 | |
アルトF管 | |
アルトG管 | |
ソプラノC管 (ピッコロ) |
の4つです。単独で吹くのであれば、どれか一つあれば、まずまずですが、アンサンブルする場合は、
曲の調に合わせるために、できるだけいろいろな管を持っていることが必要になります。
それに、オカリナは出せる音の幅が2オクターブもなく、小さいので幅を広げるためにもあった方がいいです。
初めの1本としては、一般的にオカリナとしてきれいな音域だと言われるアルトF管が良いかなと思います。
次の1本はアルトC管かソプラノC管でしょうか。
単独で、山の中で吹くには、ソプラノC管がよく響いて一番良いかもしれません。
息の強さで音程が変わる
オカリナは、強く吹くとピッチが高くなり、弱く吹くとピッチが低くなります。
F管の「ソ」、つまり「ハ(C)」の運指で、弱→強→弱と吹いてみました。
そこで、単独で吹くには特に気にすることはないんですが、アンサンブルの中で吹く場合は
息の強さをコントロールすることが必要になってきます。
耳で他の音を聴いてそれにピッチを合わせるように吹く強さを調節します。
吹く息の強さは、人によってかなり違いますが、基本的に大切なのは、一定に息を続けることですが、
一定の息を続けるコツは、「少し強めだけれどろうそくの火を消さないように吹く」というイメージで吹くことです。
でも、若葉マークの方は、そんなに気にすることはありません。
微妙なものですから。
穴の大きさで音程が変わる
オカリナを見ると、指によって穴の大きさがかなり違うということがわかります。
穴が大きいと音程差が大きくなります。
リコーダーのように穴の位置で音が変わるのではないので、
同じくらいの大きさの穴なら指使いを変えることができるのです。
特に装飾音(演歌のこぶしのようなもんです)のように瞬間的に出す音は自分の動かしやすい指を使うとグッドです。
例えば、
を演奏するとき、”ド・レ・ド”は、運指表通りなら
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ですが、そうすると右手の小指を素早く動かすことになり、動かしにくい人もいるでしょう。
そんなとき、左手の人差し指を代わりに動かして”レ”を出すのです。
どうでしょう?出しやすいでしょう?
これは、例ですので、そのときそのときで自分のやりやすい運指を見つけると良いでしょう。
運指表
オカリナの一般的な運指表を載せておきます。
オカリナを購入する。
どこで買うか?
オカリナは音楽とは関係ないところで目にする機会が結構多いと思いますが、演奏に使うオカリナを買う場合は、
やっぱりそれなりのところで買う必要があると思います。
ちょっと前、
「オカリナの音階がうまく出せないんだけどどうしたらいいの?」
と、質問されたことがあります。そのオカリナを見てみると指穴が全部同じ大きさで開けてありました。
見ただけでこれでは音階をとることができないとわかったのですが、
そういうオカリナを初めに持った場合、
「オカリナってむずかしいな。」
「オカリナって私には無理だ。」
と思ってせっかくの機会を逃してしまうことになります。そういうオカリナが結構多いので悲しいです。
オカリナと良い出逢いをするためには、良いオカリナを手に入れましょう。
「ハンドメイドオカリナ」「コンサートオカリナ」のように名前を付けて売っている2,3万円からのオカリナもあります。
それはそれできっと良いものなのでしょう。(実は私のオカリナはほぼ1万円以下の安価なものです。
いや、でも、いいオカリナが欲しいなあと思うこともありますが・・・)
別に高価なものを買わなくても音程が確かなものを見つければ十分演奏に使えます。
でも、高価といっても他の楽器に比べればずっとやすいとは思いますが。
私は、楽器店で購入するのが一番だと思います。なぜなら、手にとって試奏することができるからです。
オカリナの置いてある楽器店が近くにない場合は、ネットで確かなものを探すのもいいかもしれません。
また、クラフトフェアなどのイベントは、オカリナの製作者と直接話をすることができるので、良いです。
オカリナは、あまり大きなメーカーは無いし、個人の工房でこそ素晴らしいものに出会える可能性が高い楽器です。
買い方
大手のメーカー品でも音程が不確かなものがあるし、一人一人息の強さが違うので、
買うときは是非、試奏をさせてもらってください。
そのとき、できればピアノ等で、音程を確かめることができると良いです。
クラフトフェアならば、鍵盤ハーモニカなどを持っていきましょう。(絶対音階がある人は必要ないと思いますが。)
まずは音程を確かめ、よかったら、次に高音がかすれないか、低音の「シ」、「ラ」がしっかり出るかを確かめましょう。
同じ人が同じように作ったオカリナでも、全く同じ音程、音色のオカリナはありませんので、
自分にあったオカリナをじっくり探してみてください。
演奏するとき気を付けること。
指穴を確実におさえる。
前述しましたが、オカリナは指穴の大きさによって音程が決まります。リコーダーなどは、指穴のおさえ方が
すき間があったりしてしっかりしていないと、ピヨォーと、変な音がしますが、
オカリナは少し高い音が出るだけで一応はよさそうな音が出ます。
それで、かえってしっかり音程がとれない理由がわからないことがあるのです。
これは、買うときにも気を付けなければならないことですね。
すき間をわざと作っておさえるような奏法もあるのですが、基本的には確実におさえる必要があります。
変だと思ったら、口をオカリナからはずして目で見たり、指先の感触を確かめたりして確認しましょう。
息の強さをコントロールする。
これも前述しましたが、オカリナは息の強さによってピッチが変わります。
特に何かの伴奏に合わせて演奏したり、いくつかのオカリナでアンサンブルする場合は、
息の強さをコントロールしてピッチをあわせることが必要です。
うまくはまってないなと感じたら、息を強くしたり弱くしたりしてみましょう。
オカリナの練習
いよいよ実際にオカリナの練習で〜す。
以降の記述で、
をクリックすると、メロディーと伴奏が流れます。これに合わせて練習すると良いかなと思います。
(SMF〔スタンダード・ミディ・ファイル〕が入っています。パソコンによっては音が出ないものもあるかもしれません。)
F は、F管用、
C は、C管用です。
その他の管を持っている人は、・・・えっと、
ファイルをダウンロードして、転調できるソフトで転調してください。
例えば、G管の場合、F管用をダウンロードして1音上げる(トランスポーズで2つ上げる)とG管用になります。
ただ、10トラックのパーカッション、ドラムは転調すると変な音が出るので、転調しないでください。
(その辺は特に注意しなくても対応しているソフトが多いと思いますが。)
楽譜は移動ドで書かれています。よくある管楽器の楽譜と同じです。
つまり、F管でもC管でも、その他の管でも使えます。
音階練習
まずは、ドからド。低いドは、穴のおさえ方が甘いと正確な音程が出ないので、高い音のドから始めます。
ピッチが伴奏に合うように、息の強さを調節してください。
C
F
次は、高いドレミファ。穴をおさえる指が少なくなりますが、穴のないところに使わない指をあててオカリナを
支えます。
ところで、小学校で習ったリコーダーで、タンギングというのを覚えていますか?
口の中、「トゥー、トゥー」という感じで音を区切るやつですね。
オカリナでは、あまりはっきりタンギングをすると汚く感じることもありますが、
ここでは、基本としてタンギングをしてみてください。
C
F
次は、低いドシラ。確実に穴をおさえないと正しい音は出しにくいです。息を弱くすると出しやすいです。まあ、
出せなくても、低い音を使わない曲を吹くことにすればいいのだ。
C
F
フラット(♭)を一つ覚えましょう。シのフラットです。シの♭一つつけるとヘ長調やニ短調になり、演奏できる曲の
範囲がぐんと広がります。運指は、上記の運指表を見てください。
C管だとヘ長調やニ短調になりますが、F管だと変ロ長調やト短調になります。ややこしいですし、とりあえず、
覚えなくても良いかなと思います。
C
F
♭の次はシャープ(#)です。ファに#をつけるとト長調やホ短調になります。F管だとハ長調やイ短調になります。
覚えなくても良いです。
C
F
練習曲
それでは、ここで「ふるさと」を練習しましょう。1コーラス目はヘ長調(フラット1つ)、2コーラス目はト長調(シャープ1つ)
なので、両方練習できます。伴奏は、私のCD「みのり」で使ったもの(中間部を除く)なので、かなり本格的(?)
C
F
いろいろな奏法
タンギング
小学生の時、リコーダーの勉強で習ったと思いますが、オカリナも音の始まりをはっきりさせるため
タンギングを使います。ただ、しっかり「トゥー、トゥー」とやると、強すぎて汚くなりがちなので、
注意が必要です。実際の演奏では、タンギングで音を切るのと、運指だけで音を切るの(レガート)を
組み合わせて演奏します。