明治三十三年 旧 六月 十日  
     
  艮の金神国建比古尊(うしとらのこんじんくにたけひこのみこと)と現われて、出口の手で書きおくぞよ。知らせ置くぞよ。
昔からの二度目の世の建替えであるぞよ。
明治二十五年から日々(にちにち)、口を借り手を借りて知らせたが、絶命の世に成りたから、何も出口(でぐち)に書きおかせるぞよ。
明治三十三年の六月の八日に女島へ連れ参りたのは、チト因縁のある事であるぞよ。結構な御用でありたぞよ。
今度の御用は因縁のある身魂(みたま)でないと、連れ行かれんのでありたぞよ。何も知らずに、人民というものは色々と申せども、因縁ある身魂(みたま)ばかりを引き寄して、神の御用を致さすのであるぞよ。
是(これ)から実地まことの仕組を、チットずつ、出口直(でぐちなお)と上田とに書かすぞよ。今度女島へ御苦労に成りたのは、神からは誠に大切な御用で在りたぞよ。是からは神の因縁を、出口と上田に書かすぞよ。出口直に書かしてある事は、皆世界に現われて来るぞよ。
綾部の丑寅(うしとら)の金神(こんじん)は、世界の大本に成るのであるから、余程今の所では六ヵ敷(むつかし)いなれど、細工は流々、仕上げを見て貰(もら)わんと判らんぞよ。

 
     
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