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お仕事の記録

CD  クラシック  2008年


ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008の開催にあわせて発売された、2枚組CD。
選曲・監修・解説執筆に加え、解説書所収の写真までも担当させていただいた、気合いの1枚です。
これに関しては、CDの帯裏に書かせていただいた文章を引用するのが、いちばん手っ取り早いかな。

みなさんは“シューベルト”と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?戦前の映画『未完成交響楽』で描かれたような清貧の作曲家? 眼鏡をかけた学級委員のようなマジメな歌曲王? しかし、音楽学者による最新の研究によれば、そうしたイメージはシューベルトの実像と大きく異なっているらしいのです。
2008年1月ウィーンを訪問した筆者は、シューベルトと縁の深いウィーン楽友協会やウィーン少年合唱団の関係者に話を伺い、“リアルなシューベルト”の実態に大きな衝撃を受けました。しかし、これまで以上に彼に親しみが持てるようになったことも、また事実です(ある意味で映画『アマデウス』でモーツァルトを知る体験に似ているかもしれません)。ですから、これから「VIVA! シューベルト」をお聴きいただくみなさんにも“リアルなシューベルト”をぜひともご紹介したい。そう考えた結果、Disc.2「生涯編」の曲目解説は、思い切って“シューベルトの一人称”で書いてみることにしました。19世紀ウィーンのエネルギッシュな“ミュージックライフ”を再現するため、言葉遣いは現代風に荒っぽくしましたが、解説の中でご紹介しているエピソードのほどんどが伝記的事実に基づいています。また、「シューベルトの音楽はぜひとも“ウィーンの空気”を知り尽くしたウィーンの演奏家で聴いて欲しい」というウィーンの音楽関係者の助言に基づき、演奏には出来るだけ多くの“ウィーンの演奏家”を収録するように務めました。
「VIVA! シューベルト」をお楽しみいただくことで、これまで以上にシューベルトを身近に感じていただけるよう、心から願っております。

LFJクラシック・ソムリエ 前島秀国

大きなセールスポイントとしては、あとふたつ。

ひとつは、売れっ子イラストレーターの千野エーさん描き下ろしの楽しいイラストが、解説書にたっぷり収録されていること。これを見るだけで、定価2000円のモトがとれます(千野さんのブログで、その一部が紹介されています)。
もうひとつは、1828年3月26日に開催されたというオール・シューベルト・プログラムの自主演奏会(シューベルトのワンマンライブ、と言ったほうが早いか)の演奏曲目をCD2で完全に再現したこと(収録時間の都合で、多少編集したトラックはあります)。自画自賛で恐縮ですが、これは世界初の快挙なんじゃないかと思いますよ。

「Viva!シューベルト」
EMIクラシックス TOCE-56082
2008年4月23日発売

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