お前の美しいその瞳には
俺を映し出すことはない

俺はお前のその目になると決めたというのに
お前の心は氷のように冷えきっている

その体をどんなに抱きしめても
お前の心の氷は溶けることがないのは
相手が俺だからなのだろうか・・・・

早くお前が心から笑う姿を見せて欲しい
それまで俺はお前の体を抱きつづけてやろう
その白い肌が焼け付くほど
熱く抱いてやる

桜の精がいるのなら
お前のその心を俺の元に導いて
幸せにしてやってくれないだろうか


僕は悪霊の瞳を持つから
あなたにその災いがないように
なるべく遠くに行って欲しい

あなたが嫌いな訳じゃない
好きだから
大好きだから
傷ついて欲しくないだけなのに
あなたは僕を抱きしめて離してくれないなんて

このままでは
あなたのその腕に溺れてしまいそうで
あなたを不幸にしてしまいそうで
とても怖い・・・

桜よ
できることなら
あの人を僕から遠ざけくれ
お願いだから・・・・