伝説の義母
    アーちゃん
アーちゃんのスペック表
出生地 原宿らしい いつも自慢している
育った土地 群馬の下仁田 ネギが美味しいらしい
現在の生息地 神奈川県川崎 私の地元でもある
好きなもの ヨン様 もう夢中のようだ
性格 (ーー;) 知ったかぶり
アーちゃん伝説とは
最強の天然ぼけを武器に数々の恥ずかしい事件をおこし家族に迷惑かけてきた。
その話が伝説となり子供達に語り継がれている。
む前の予備知識
私の義母アーちゃんは周りが呆れるほどの天然ボケなのですがそれを自分自身は全く気づいていません。それに加えてかなりの知ったかぶりときたらどのような人間像か想像できたのではないでしょうか。そんなポテンシャルの持ち主アーちゃんの武勇伝をお話します。

エピソード1
タイトル「アーちゃんの一言に赤面」(アーちゃんの娘から聞いた話です。)
昔の話ですが、私達の地元川崎の駅前にO屋モアーズという10階建てくらいのハイセンスなショッピングビルができました。当時川崎の住民は新しい感覚のショッピングビルに流行を求めこぞって行きました。
そのビルの中に「
イチゴ亭」というカフェレストランがありそこのドリアと言う料理がおいしいという評判が口コミで広がっていました。アーちゃんには娘を通じてその話が伝わったのですが昭和10年代生まれのアーちゃんにとってはドリアと聞いてもどのような料理なのかさっぱり分かりませんでした。初めて耳にしたドリアと言う料理。西洋料理がまだめずらしかった時代だったのでドリアと言ってもどんな料理なのかも想像がつきませんでした。既にドリアを食べたことのある娘から「ごはんの上にグラタンがのっているようなものだよ!」と説明をうけようやくどのような食べ物か想像がつき「どんな味がするのだろう?食べてみたい!」という気持ちがアーちゃんの頭の中でどんどん膨らんできました。
そんなある日、そのドリアを目当てに家族でイチゴ亭に行くことになりました。家族の中でも一番盛り上がっていたのはアーちゃんです。お出かけ用の服に着替え少しすまし顔のいつものお出かけモードに変身し準備はOK!ドリアを食べに出発!到着までの道中はドリアの話で盛り上がり「あの噂のドリアがやっと食べられるのね!」と頭の中はドリアのことでいっぱいだったのでしょう。家族全員で岡田屋モアーズに到着しエレベーターに乗った時  事件は起こりました・・・満面の笑みを浮かべたエレベーターガールが「ご利用階数をお知らせください」と言った時のことで
す。ドリアについてはかなりの知識を得た家族ですがイチゴ亭が何階にあるのかをすっかり忘れていました。娘達はエレベーター内に掲示された各階の店舗案内をあわててさがしてお店の名前をエレべーターガールに教えようと思いましたが店名が見つからずあたふたしていました。そんな場面でアーちゃんは人生の先輩として「あんた達エレベーターに乗ってから何慌ててんのよ!階数がわからないときはお店の名前でいいのよ!」と言わんばかりにエレベーターガールにすました顔でこう言いました。「ドリアまで!」・・・えっ!今「ドリアまで」って言っちゃったよねぇ!娘たちは恐ろしさに振るえ振り返るとさらに追い討ちをかけるように「ドリアまでお願いします!」とエレバーターガールを導くかようにハッキリ告げました。家族はアーちゃんの発したその言葉を聞き「あー!なんで〜〜!」頭の中がドリアのことでいっぱいだったアーちゃんはそこで思わず「ドリアまで」と言ってしまったそうです。家族は全員赤面状態 顔から火が出そうというのはこういうことをいうのでしょう。その場にいなかった私はその話を後から聞いただけですがアーちゃんらしくてとてもおもしろい話だと思いました。
その事件の数日後今度は家族でモアーズのトンカツ屋さんに行くことになりました。嫌な記憶がまだ消えていない家族の皆はこんどはしっかり「7階」と言おうと気を張っていました。モアーズに到着しエレベーターに乗った時のことです。
エレべーターガールが「何階をご利用になりますか?」と言ったその時、アーちゃんの旦那さんが前回の嫌な記憶を茶化すように「
トンカツまで!」と言ったそうです。

伝説の義母アーちゃんとはこんなキャラをもった知ったかぶり系のオバタリアンです。
              次回は「デパートの巨大鏡」お楽しみに!