タイムパトロールシリーズについて


      

これは未来世界を舞台にした創作JUNEです。

タイムマシンが開発され、時間管理局が設立されている世界で、タイムパトロールたちが活躍する物語シリーズです。

濡れ場のある18禁作と濡れ場のない全年齢向け作とがあります。

(本サイトの画像はすべて全年齢向けです。)

私が同人誌活動を始めた時に描いた作品があとになってみるとこのシリーズでした。

最初はシリーズにしようなどとは夢にも思わず、1作目を完成させられるのかどうかさえわからぬままになんとか出来上がったというくらいでした。(それは今でもほとんど同じようなものですが)

そして2作目を描く時に1作目に登場させた人物を描こうと思い、その人物の過去の話を描いて終わりにしよう、と思って3作目を描きました。

それで終わり、のはずだったのですが、とても暗い悲しいラストだったので、なんとかして明るい話にもっていけないだろうか?と思い始めてどんどん話がふくらんでいき、キャラクターも増え、いつの間にかシリーズものになっていた、というわけです。

やはり、キャラクターたちへの愛情が描き続ける原動力になったようです。

このたび、このシリーズを再開することにしたので以前の作品をまとめておこうと思いこのページを作りました。

古い本は保存用のみ手元に残し、無料本にして配布、その残りは処分しました。

ごくわずかですが、在庫があり値段がないものはすべて無料本です。

値段が書いてあるものは販売中ですのでよろしくお願いいたします。

またデータも消してしまったものが多く、本をスキャンして取り込んだため画像が不鮮明なものもありますが、ご了承ください。

画像は左が表紙、右が裏表紙です。

下から上に向かって古いものから新しいものの順になります。

通販書店さんのアリスブックスさんで委託販売していただいているものはURLを表示しましたのでそのページにリンクしています。

少部数ですが、よろしくお願いします。

また、電子書籍のe-starbooksさんから電子書籍化していただいているものもありますのでURLからそのページに跳べます。

無料で本文4ページ試し読みできますのでどうぞご覧ください。

                                         2015,9,26

「スクランブル!レイモンド」

2017,10,22発行 オンデマンド印刷 B5版 P、28 200円 アリスブックスさん

全年齢向け(濡れ場はありません)

カラーインク塗り

上左が表紙(右上がユージン・ステファノフ、中央がレイモンド・バートン、左下がフローラン・ケイン)

上右が裏表紙(左がレイモンド、右がフローラン)

下が奥付ページに掲載のカット(ユージン)こちらではカラーですが、本ではモノクロです。

ある日、タイムパトロールのフローランがスクランブル(緊急発進)で出かけたあと、取り残されたレイモンドはひとりでワインを飲もうとしたところ、勤務先の病院から連絡が入り、緊急手術の依頼を受ける。

急いで駆けつけたレイモンドに同僚医師のユージンが助手を申し出て・・・

シリアスメインのお話ですが、あまり堅苦しくはないと思います。

いつものように電子書籍化、通販書店さんでの通販もしていただく予定ですのでそちらもよろしくお願いいたします。

アリスブックスさんから通販していただいています。下のURLをクリックしてください。本文4ページ無料でご覧いただけますのでよろしくお願いいたします。↓

http://alice-books.com/item/show/4916-12

電子書籍のe-starbooksさんのページです。無料で4ページ試し読みができますのでどうぞご覧ください。↓

https://e.starbooks.jp/book/index.php?i=6044

                                  2017,9,19

「フローランの眠れぬ一夜」

2017年 3月20日発行 オンデマンド印刷 B5版  p、26  200円  アリスブックスさん

全年齢向け(濡れ場はありません)

上の左が表紙、上の右が裏表紙です。

その下が奥付のページに掲載のカットです。(こちらではカラーですが本ではモノクロになります)

表紙は上のふたりがレイモンドとユージン、下がグローラン、裏表紙はフローランとレイモンドです。

カットはユージンです。

レイモンドが職場の飲み会で遅くなると聞き、フローランはやきもきしながらレイの帰りを待っていた。夜中を過ぎても帰って来ないので不安になるが、その時玄関のチャイムが鳴り、現れたのは・・・

ラブコメです。

表紙はシリアスっぽく見えます(?)が、裏表紙は完全にドタバタものっぽいですね。

ほとんどフローランのモノローグの一人芝居のような展開でゆる〜い話です。

バカップルがいちゃいちゃするだけですが、お気軽にお読みいただけると思います。

↓こちらは通販書店さんのアリスブックスさんのページです。無料で本文4ページもご覧いただけますのでどうぞご覧ください。

http://alice-books.com/item/show/4916-11

                                               2017,2,17

「Dr.バートンの焦燥」

2016年11月3日発行 オンデマンド印刷 p、34 B5版 300円  

全年齢向けです。(濡れ場はありません。)

上の2枚が表紙(左)、裏表紙(右)、下が奥付のページに載せたイラストです。

下のイラストはこちらではカラーですが、本ではモノクロになります。

主人公、Dr.バートンは表紙の真ん中の人物です。脳神経外科医です。

その左が恋人、フローラン・ケイン、右のアップが下のイラストと同一人物のDr.ステファノフです。

脳神経外科医のレイモンド・バートンは研修期間を終え、大学病院に勤務している。

仕事にやり甲斐を感じているが、最近プライベートで心配事があり少し不安を覚えている。

そんな時、脳神経外科に医療センターから優れた医師が着任して来る。

全体的にゆるい雰囲気です。

コメディ要素もあります。ほんの少しだけシリアスも。

濡れ場もなく、(洋服を着たままの軽いハグくらい)登場人物の心情中心のお話です。

この作品もe-starbooksさんから電子書籍化していただき、アリスブックスさんで登録させていただければ委託販売していただく予定です。

こちらは電子書籍化していただいているe-starbooksさんのURLです。どうぞご覧ください。

無料で本文を4ページ試し読みできます。↓

https://e.starbooks.jp/book/index.php?i=4991

                                             2016.10.6

「ジュール・カンデンスキーの至福のひととき」

2016,3,21発行(オンデマンド印刷)p、44 B5版 400円  

表紙、裏表紙ともにカラーインクで塗りました。

濡れ場ありの18禁です。

新シリーズの第2作目です。

タイムパトロール支局長のジュールと恋人で部下のティマは相思相愛の仲で一緒に暮らしていた。

ある日、ジュールは本部に呼ばれ、そこでうれしいニュースを聞くことになり、さっそくティマに伝えてともに喜びを分かち合おうとするが、ティマはあまり気が乗らない様子。

ジュールはそれも無理はないことと思うのだったが・・・

18禁ですが、濡れ場は冒頭の2ページのみ、控えめ表現です。

シリアスメインですが、随所にゆる〜いコメディ要素ありのハッピーエンドです。

今のところ、即売会で販売する予定はなく、自家通販と書店さんで委託販売の予定です。

こちらは電子書籍化していただいているe-starbooksさんのページです。↓

https://e,starbooks.jp/books/index.php?i=4346

                                          2016,2,24

ロンとルトガー

「ジュール・カンデンスキーの至福のひととき」の奥付のページに掲載したイラストです。

こちらではカラーですが、本誌ではモノクロです。

カラーインクで塗りました。

左がロン・シンチー、右がルトガー・アンダーソンです。

こういうシーンはありませんが、イメージってことで。

                                   2016,2,24

このシリーズの主人公のひとり、ジュール・カンデンスキーです。

これは「ルトガーの選択」の奥づけのページに載せました。

こういうシーンはありませんけど。

こちらではカラーですが、本ではモノクロです。

                                2015,10,1
「ルトガーの選択」(るとがーのせんたく)

2015,10,18発行(オンデマンド印刷) p、46 B5版  400円 残部3冊 

表紙、裏表紙ともにカラーインクで塗りました。(バックの一部デジタル加工)

濡れ場ありの18禁です。

このシリーズのスピンオフ作です。

↓こちらは電子書籍のe-starbooksさんのページです。

https://e.starbooks.jp/book/index.php?i=3771

幼なじみのジュールを今も夢に見るルトガーは、養子(情人)になればジュールと同じタイムパトロールとして働いてよい、という大富豪アンダーソンの申し出に驚きながらも承諾する。

久しぶりに再会した二人には過去にほろ苦い思い出があったが、それには触れず旧交を温める。

ジュールは昔と変わらずやさしくルトガーに接する。

だが、ルトガーは時間管理局の他のメンバーたちから奇異な目で見られるようになり、やがてある決断を迫られる!

「スクランブル・ミッション」および「ティマの逡巡」に登場したルトガー・アンダーソンの前2作では語られなかった素顔を描きました。

                                         2015,9,29
「ジュールとティマの休日」(じゅーるとてぃまのきゅうじつ)

2010,1,17発行(オンデマンド印刷) p、16 B5版  保存用のみ

表紙、裏表紙ともに人物、バックはカラーインク+デジタル塗りです。

濡れ場なしの全年齢向けです。

ジュールとティマがそれぞれ思い思いの休日を過ごしたあと再会するという日常話。

ジュールは家で酒を飲み、マンガやお笑いDVDを観てぐでぐでと。

ティマは短期集中スポーツジムで身体を鍛えて溌剌と。

(ふたりの性格がよく表れています。)

帰って来たティマを見え透いた仮病で迎えるジュール、寂しかったと言うのが恥ずかしかったとばれてしまう。

ずっと長い話ばかり描いていたので基本の16ページに挑戦(?)しました。

短いものが描けるか不安だったので。(笑)

シリアスものが多いのでたまにはゆる〜い話も描きたかったのですが。

ある方からはあっさり読めてしまって盛り上がりに欠ける、とご批判いただきました。

客観的な見方からすればそうなのだなぁと思いました。

                                2015,9,29
「時の螺旋」(ときのらせん)

2009,8,16発行(オンデマンド印刷) p、90 B5版  保存用、データともになし

表紙、裏表紙ともに人物はカラーインクで塗り、バックはカラーインク+デジタル塗りです。

濡れ場なしの全年齢向けです。

フローランとレイはささいなことでケンカ別れしてしまい、フローランは緊急連絡が入り時間を跳んで任務に就く。

時間逃亡者を追い、逮捕するためだったが、彼らは邪悪な権力者から逃れるために逃亡したのだった。

彼らを逮捕することに躊躇するフローランに彼らは見逃してくれるよう懇願する。

任務と情のせめぎ合いの中で、もみ合っているうちタイムマシンが誤作動し、フローランは時間と空間のはざまに飛ばされる。

ジュールらはフローランの行方を追おうとするが次第に航跡も途絶え、追跡不可能になる。

フローランが気づいたのは病院のベッドだったが、そこには女性のドクター・ケインがいた。

その世界はパラレルワールドで、フローランの弟アベルも生きていて両親とともに元気に暮らしていたが、その世界のフローランはいなかった。

アリシア・ケインの好意でフローランは病院の雑用係りとして働くが、元の世界に戻れないのかと不安が募っていく。

アリシアとともにその世界のレイモンド・バートン教授のパーティーに出席し、教授の元婚約者、テレサも夫とともに幸せそうな姿を見せる。

元の世界に戻ることは絶望的に思え、フローランはレイが他の相手と愛し合い、幸せになってほしい、と強く祈る。

倒れていた場所に行き、空を見つめてレイを想っていた時、アリシアとともにジュールらが現れる。

フローランのレイへの強い愛の力が彼の航跡を甦らせ、それを捕らえてジュールらが迎えに来たのだった。

無事、支局に戻ったフローランはジュールに任務のミスを指摘されるも、そんなお前を気に入っている、と告げられる。

自分は同じ失敗をを繰り返しているだけだとつぶやくフローランにレイは同じじゃないよ、と元気づける。

本を保存するのを忘れ、データも本文は消去してしまったため、うろ覚えであらすじを書きました。(だいたいのところはこんなもんだったと思いますが)

なぁ〜んて大間抜けなやつでしょう!!

ほんとに情けないです〜〜〜(泣き)

ある方からフローランが助けられる経緯が弱い!というご指摘をいただきました。

その通りでした。

甘かったです。

フローランのレイへの愛情+何かもっと物的なものとか、納得できそうな(たとえフィクションと言えども)理由づけをしなくてはいけなかったなぁ、とあとになって思いました。

「静寂の海へ還る」がドン底の暗さだったので、脇キャラたちをせめてパラレルワールドででも幸せにしてやろうと思ってこんな話を描きました。

ご都合主義なこととはわかっていましたが。

相変わらずなヘタレ攻めですなぁ〜(笑)

これで一応一段落着いたかな?と思いました。

                                           2015,9,29
「ティマの逡巡」(てぃまのしゅんじゅん)

2008,11,23発行(オンデマンド印刷) p、90 B5版  保存用のみ

表紙、裏表紙ともにカラーインクで塗りました。

濡れ場ありの18禁です。

ティマはジュールと愛し合いながらも心の底にわだかまりがあるのに気づいていた。

先日逮捕したアンダーソン一味のボス、ルトガーがジュールと幼なじみでタイムパトロールとして同時期に働いていたことについてジュールは何も言わないないからだった。

ジュールとは相思相愛とは言っても同性同士なので結婚という形もないことで不安も感じていた。

そんなもやもやを抱え、ティマはジュールの身体に奉仕しようとするが、彼にやけを起こしているだけだ、と見抜かれ、拒絶される。

ティマは絶望し、ジュールの言葉も耳に入らず自宅に戻るとベッドに横たわる。

やがてそのマンションから火の手が上がり、ティマも煙に巻かれて気を失う。

そこへジュールが駆けつけティマを救い出す。

病院のベッドで目を覚ましたティマはジュールが自分の着ていた服でティマを包み、身を挺して連れ出してくれたことを知る。

大やけどを負いながらもジュールはなんとか生き延びたことを聞き、ティマが安堵した時ジュールが松葉杖をつきながら現れる。

ジュールはティマの気持ちを察し、ルトガーと過ごした少年時代の思い出を語る。

少年時代を山村で暮らしたジュールは酔っては暴力を振るう父親に苦しんでいた。

近所の大きな木のそばに行って気持ちを静めるのが日課のようになっていたが、ある日そこでルトガーと出会う。

二人はすぐに仲良くなり行動をともにするようになる。

ルトガーは身なりもよく、都会的なセンスのある少年で、裕福な家の子なのだとジュールは思っていた。

ジュールは将来時間管理局員になる夢をルトガーに語る。

やがて二年が過ぎた頃、ジュールは大きな木のそばにあられもない姿のルトガーを発見する。

ルトガーの母親は複数の男性を客として招き入れ、ルトガーも13才頃から客を取らされていたのだという。

だが、もう耐えられなくなったルトガーはジュールに愛を告白し、抱いてくれ、とせがむがジュールは拒否し、走り去る。

数日後、ルトガーは失踪する。

数年後、時間管理局員となったジュールの前に同僚としてルトガーが現れる。

再会を喜ぶ二人だったが、あの時のことは話題にしなかった。

やがてルトガーは時間管理局を辞め、その後しばらくすると闇の世界のボスとして彼の名が浮かび上がる。

ジュールは自分がもっとルトガーの気持ちを理解し、支えてやっていたなら、と自分を責め悔やむが、ティマは自分を責めないように言い、やさしく抱きしめる。

ルトガーの公判が開かれ、終身刑と決まる。

ジュールとティマは無事退院し、仕事に復帰した日、ジュールの元へルトガーからの手紙が届き、そこにはただ一言「ありがとう」と書いてあった。

ジュールはそれをティマの目の前で燃やす。

ジュールとティマは一緒に暮らすことになり、ジュールはティマの指にお揃いの指輪をはめる。

愛を交わしながらジュールはティマに死後も一緒だと告げる。

あらすじ、こんなに長くなってしまいました。

私としてはかなり思い入れのある作品だったのだとわかりました。

このシリーズの中でもけっこう気に入っているものです。

絵を別にして。(笑)

でも、建物だとか、室内家具だとか、もちろんうまくはありませんが少なくとも手抜きはしてないな、とは言えます。

それだけでしょうけど。(笑)

今回「ルトガーの選択」を描くにあたって一番参考にしたのは言うまでもなく本作です。

本作ではジュール視点の回想なので、ルトガー視点のものを描いてみたわけです。

同じ出来事や現象も人の立場によって印象も変わり、また同じ人間も立場の違う人の見方によって印象も変わるのでは?と思います。

                                          2015,9,28
「レイの災難」(れいのさいなん)

2008、6,29発行(オンデマンド印刷) p、34 B5版  保存用のみ

表紙、裏表紙ともに人物、ソファはカラーインク、バックはデジタル塗りです。

濡れ場なしの全年齢向けです。

スポーツカーの代金を父親に借金したのでレイはその返済のため、家庭教師のアルバイトをすることに。

相手は大富豪の息子で秀才のクリス、彼は優秀で、一般の学問以外も学びたいと言う。

感心するレイだったが、クリスはレイに個人的興味を示し、きわどい質問をしてレイを赤面させる。

当惑するレイに「先生も辞めちゃうんでしょ?」としょんぼりとつぶやくクリスだったが、レイは辞めない、ときっぱりと約束する。

喜ぶクリスはペットのハッピーを紹介するが、それはレインボーボアという大型のヘビだった。

レイにすりすりすると・・・レイは気絶する。

なんとか意識を取り戻したレイが屋敷を出るとそこにはフローランが待っていて何も言わずにレイをバイクに乗せてフローランのアパートへ。

フローランはレイがクリスに何かされたと勘違いして問い詰めるが、レイは怒って否定する。

フローランはしょんぼりして十ヶ月も会えなかったから寂しかったのだと言うが、一昨日出かけたばかりのなずだったのでレイはびっくり!

フローランは出張先に十ヶ月滞在したが帰って来たのが、元の世界では2日後だったのに時間調整するのを忘れていたのだった!

レイ目線の第二弾です。

う〜〜ん、こうやってあらすじを書いてみると・・・

バカップルすぎて恥ずかしいです。(笑)

ゆる〜いものも描いてみたかったのですが。

私ってどシリアスか、バカバカものか、どちらかしか描けないのでしょうかね?(笑)

                                          2015,9,28
「スクランブル・ミッション」(すくらんぶる・みっしょん)

2008、3,16発行(オンデマンド印刷) p、80 B5版  保存用の他1冊

表紙、裏表紙ともに人物はカラーインク、銃とバックはデジタル塗りです。

全年齢向けです。

レイとの仲むつまじい穏やかな生活に満足しているはずのフローランだったが、いつしか心の奥底に、ある人物の姿を意識するようになる。

それはタイムパトロールとして活躍する自分の姿だった。

ある夜、帰宅したフローランの部屋が荒らされ、何者かに薬をかがされ、意識を失う。

気づくと縛られて不審な男たちに囲まれていた。

そのボス、ルトガー・アンダーソンにタイムマシンの在処を言え、と責められるが、拒絶する。

すると隣室からレイが連れて来られ、拷問されそうになり、フローランは思わず在処を口にする。

と、そこへジュールやティマら、時間管理局のメンバーが踏み込み、彼らを全員逮捕する。

彼らの陰謀を暴き、証拠をつかむため、フローランやレイが拉致されるのを黙認したのだった。

ジュールはフローランにタイムパトロールに復帰するよう話すが、フローランは拒絶する。

一般人のレイを巻き込んだことに腹を立て、またしばらく平穏な生活に浸っていたため生死を賭けた戦いの日々が怖かったのだ。

やがてティマからジュールとルトガー・アンダーソンが幼なじみで、ジュールが彼をどうしても逮捕しなければと思っていたこと、ジュールがフローランの復帰を待っていてくれていることを聞き、復帰を決意する。

フローランは今後、レイとの生活を続けながら遊撃員として各時代や場所に出向くことになった。

やっとここまで来たかぁ〜という感じです。

相変わらずご都合主義な点が多々有りますが。(笑)

レイのゆるキャラ度も堂に入ってきました。

ジュールとルトガー・アンダーソンとの因縁話が描かれていないことが不満というご批判をいただきましたが、私はそれはまた改めて描くべきだと思ったので本作では触れませんでした。

                                         2015,9,27
「わたしのアンジェロ」(わたしのあんじぇろ)

2007,9,30発行(コピー本) p、68 B5版  保存用のみ データあり

表紙、裏表紙ともにすべてカラーインクで塗りました。(一部デジタル使用)

濡れ場なしの全年齢向けです。

スピンオフ作です。

「わたし」、チャールズは富豪の一人息子、アンジェロの住み込み家庭教師となる。

金持ちの甘やかされた一人息子など鼻持ちならぬ子だと思っていたが、アンジェロは心やさしく繊細な少年だった。

そんな彼に次第に惹かれていくチャールズだったが、母親が事故死し、彼女の婚約者でアンジェロの後見人のイリアンがある夜、アンジェロに襲いかかろうとしているところを発見する。

イリアンを責めるが、逆にチャールズの出生の秘密(両親が犯罪者で死刑になった)とアンジェロへの欲情を暴露され、契約を解除される。

傷心のまま出て行くチャールズを追いかけ、愛していると告げるアンジェロ!

アンジェロは自分が身体が弱く、長くは生きられないことを知っていたが、皆に心配かけまいと明るく振る舞っていたのだった。

チャールズとアンジェロの上に貧しいながらも幸せな日々が流れていった・・・

フローランとレイモンドにそう語る、バートン家の老執事エドモンド(セカンドネーム)は今もアンジェロとの思い出を胸に生きているのだった。

シリーズ作の中のスピンオフ作です。

主人公チャールズとはバートン家の老執事、エドモンドでした!

これまたメロドラマですね〜一昔か、二昔前の。

アンジェロも大昔の少女漫画のキャラクター!(笑)

裏表紙で抱いているのはねずみ(?)みたいに見えますが子猫です。(笑)

                                             2015,9,27
「マィロード・ユァロード」(まいろーど・ゆあろーど)

初版2007,6,24発行(コピー本)p、94 B5版  保存用のみ

再版2009,10,25発行(オンデマンド印刷)p、94 B5版

表紙人物はカラーインク、バイクとバックはデジタル塗りです。

裏表紙は人物、バイクともにカラーインク、バックはデジタル塗りです。

濡れ場ありの18禁です。

レイは父親に借金して買ったスポーツカーを駆ってフローランとともにドライブを楽しむ。

アパートに帰ったフローランを待ち受けていたのは以前レイのさいふをすろうとして失敗し、その腹いせにレイを拉致して強姦しようとしてフローランが未然に防いで捕まった男、ジンジャー・ラルフ(「永い休暇」に登場)だった。

彼は未成年だったため実刑判決を免れ少年院に入っていたが、フローランが彼のためにレイの父親に口添えしてほしいと頼んだことを知り、逆恨みしていたのだった。

フローランに落とし前をつけてやる、と言い決着をつけよう、と言って去る。

ラルフの指定した日時にその場所に現れたフローランと1対1で殴り合うが決着は着かず、ラルフは自分の境遇を呪う。

ラルフとの死闘を終え、ケガして帰宅したフローランを待っていたレイはなぜ彼の言うままに出かけて行ったのか?と責める。

行かなければラルフが寂しい思いをするだろう、と答えるフローランの気持ちをわからないレイは帰って行く。

気まずい気持ちを抱えていたフローランの職場にある日ラルフが現れ、一台のバイクを差し出す。

彼は職場のバイク屋で中古のバイクを自分で直したらもらえるから今まで持っていたバイクをやる、借りをつくりたくはないからこれでチャラにしろと言うのだった。

レイに連絡が着かないまま不安な気持ちで彼の家に行くが会えずに絶望しかけたフローランの前に青い薔薇の花束を抱えたレイが現れる。

レイはフローランへの誕生日プレゼント、青い薔薇を調達するため出かけていたのだった。

仲直りし、レイと一緒にツーリングに出かける直前、ラルフの店に立ち寄ったフローランにラルフは友達だと思っていいか?と尋ねる。

自分はとっくにそう思っている、と告げてフローランはバイクでレイと疾走して行く。

この作品はなんと言ってもバイクですね。(某有名アメリカ製バイクのスポーツタイプ)

車もめんどうでしたが。(某有名イタリア車F)

バイクを描くのにとんでもない時間がかかりました。

メカおんちの私がなんと無謀なことを!(笑)

ほんとにはんぱないと言うか、悪夢のようでした。(笑)

今ではまず、絶対と言ってもいいほど無理!でしょう。(笑)

当時も若かったわけではありませんが、今に比べると元気だったのでしょうかね?

よくも描けたもんだなぁ〜とこれまたびっくりしています。(笑)

それはただもう、フローラン・ケインをバイクに乗せてやりたかったからなんです。

「親バカ」ですね。(笑)

                                            2015,9,27
「レイの妄想」(れいのもうそう)

初版2006,11、12(コピー本)p、54 B5版

再版2008,8,30(オンデマンド印刷)p、54 B5版  保存用のみ データあり

表紙はカラーインク、裏表紙の人物はコピック、バックはデジタル塗りです。

濡れ場ありの18禁です。

フローランと仲良く暮らすレイも次第に不満がくすぶってきた。

彼との仲がいつまで経っても一線を越えないのだ。

そこで一計を案じ、フローランに催淫剤入りのお茶を飲ませて彼の身体を征服してやろう、と画策するが・・・

初のレイ目線の話です。

レイが天然のゆるキャラになってきました。

18禁ですがコメディです。

                                           2015,9,27
「永い休暇」(ながいきゅうか)

初版 2006,8,27(コピー本)p、163 B5版

再版 2009,3,8 (オンデマンド印刷)p、163 B5版  保存用なし データあり

表紙、裏表紙ともに人物はカラーインク、裏表紙のバックはデジタル加工

表紙は初版の時のもので、再版時に描いたものの方が気に入らないのでこちらにしました。

裏表紙は再版時のものです。

裏表紙はフローラン・ケイン(左)とレイモンド・バートン(右)です。

濡れ場なしの全年齢向けです。

タイムパトロールとして勤務に励むフローラン・ケインは亡きレイモンド・バートン教授が忘れられず時折彼からもらったタイムマシンを見つめながら物思いにふけっていた。

そんな彼に上司の支局長ジュール・カンデンスキーは休暇を提案する。

タイムマシンでバートン教授の少年時代に行き、一定期間を過ごすというものだった。

驚きながらも喜ぶフローランにジュールはタイムマシンを整備してやる、と申し出、自分の命令には絶対に従え、と告げる。

18才の誕生日直前のレイモンドを街角からそっと見守るフローランはある日、レイのさいふをスリ取ろうとした男からさいふを取り返し、レイに返したことから彼と親しくなり、彼の屋敷に滞在することになる。

楽しく心ときめく日々も間もなく終わり、フローランが元の時代に戻る日が来る。

再会したいと言うレイに心ならずも冷たく別れを告げ、フローランは時間を跳ぼうとするがタイムマシンは作動しない。

緊急通信でジュールに助けを求めるが本部のタイムマシンも故障し、直るのは50年以上かかるだろうと聞かされる。

呆然とするフローランにジュールは最後の命令として、彼と一緒に幸せになれ、と告げる。

フローランはジュールがフローランのために画策したことだったと気づく。

そこへレイが現れ、子細を聞かせてほしいと頼む。

すべてをうち明けるフローランにレイはジュールの心遣いを受け留め、この時代で一緒に暮らそう、と告げる。

と、いったところが、ごくごくおおざっぱなあらすじです。

これは私がこれまで描いた作品の中で一番長いページ数です。

とんでもない長さ!

よくもまぁ、こんな長いもの描いたもんだなぁ〜、とあきれます。(笑)

なんとかしてフローラン・ケインを幸せにしてやろうという「親心」(?)で描いたのですが。

それにはやはりレイモンド・バートンしかいないので。

彼はすでに死んでしまっているので、時間を遡って少年時代へ行かせよう、と。

かなり苦しい、というか、ご都合主義な点も多々あります。(笑)

また、そんなこと、よく考えついたな、と思うところも。(笑)

私の理屈っぽい性格が遺憾なく発揮されています。(笑)

これで一応なんとか幸せになってきたでしょうか?

                                             2015,9,27
「イースター・ミッション」(いーすたー・みっしょん)

初版2006、1,29発行(コピー本)p、92? B5版

再版2008,12,30発行(オンデマンド印刷)p、94 B5版  保存用の他1冊 データあり

これもコピー本から印刷本にする時に本文を修正、表紙、裏表紙を描き直しました。

上のは印刷時のものです。

表紙、裏表紙ともに人物はカラーインク塗り、銃とバックはデジタル塗りです。

濡れ場ありの18禁です。

時間管理局本部ではある死刑囚の死刑執行が間もなく行われることになり、執行官は支局長のジュール・カンデンスキーだった。

彼を密かに慕っていたティマ・ラングストンはかつて死刑囚フローラン・ケインを逮捕したが、(「輪王丸伝」参照)ケインを悪人とは思えず、裁判では助命嘆願の証言もしていた。

ティマはジュールが死刑執行することに耐えられず彼にやめるよう頼むがジュールは鼻で笑って相手にしない。

死刑はジュールの銃で執行され、ケインは死体安置所に運ばれ、ジュールは局員たちと和気藹々と酒を飲んでバカ話をする。

それを見たティマはショックを受けて思わずジュールを叩いてしまうがジュールはニヤリと笑う。

やがて死体安置所の一室でフローラン・ケインは目を覚ます。

ジュールが撃った弾は心臓に命中させることによって一定期間心臓停止させ、それが過ぎると生き返ることができるというものだった。

時間管理局の極秘プロジェクトで、死刑囚の刑を執行後、復活させて局員になるならば第二の人生を与え、拒否するならばそのまま死なせる、というものだった。

ジュールと局長のチャンはフローランに、犯罪を犯した事情や彼のバイタリティーやタフさを見込んでタイムパトロールにならないか?と持ちかける。

初めは乗り気ではなかったケインも自分を愛してくれた亡きレイモンド・バートン教授の想いに応えるためにも第二の人生を歩もう、と決心する。

チャン局長はティマのジュールへの誤解を解き、二人の仲は一層親密になる。

「静寂の海へ還る」でどっぷり暗い結末をつけたはずでしたが、やはりキャラクターへの情が湧いてきて、どうしてもこのままにしたくない!彼らを幸せにしてやりたい!と思って描いた作品です。

ストーリーはもちろんですが、明るさを出したい、ということでキャラクターに明るさを求めまして、ジュール・カンデンスキー(表紙の左の人物)を登場させました。

彼は一見クールキャラ(に見えるでしょうか?)ですが、実は寒ギャグおやじ(?)です。

「見た目と言動が一致しない」やつで、こいつのおかげでこの話もだいぶ明るくなりました。

と、自分では思っています。(笑)

                                           2015,9,27
「背教のナルキッソス」(はいきょうのなるきっそす)

2005、8,14発行(コピー本) p、80 B5版  保存用のみ

表紙はカラーインク、バックは一部デジタル塗り、裏表紙は人物はカラーインク、バックは素材使用です。

濡れ場ありの18禁です。

「堕天使・ジル」のスピンオフです。

中世イタリアが舞台、実在の人物、「堕天使・ジル」に登場したプレラティとサボナローラが登場します。

ですが、二人が出会ったという史実は未確認のまったくのフィクションです。

ストーリーがイマイチのうえ、濡れ場多すぎで、描いてしまって後悔したという残念な(笑)作品。

                                             2015,9,27
「静寂の海へ還る」(しじまのうみへかえる)

2004、8,29発行(コピー本) p、146 B5版 保存用の他1冊

初めは上巻(p、58)、下巻(p、88)と2冊のコピー本だったのですが、大型ホチキスを買ったのでまとめて1冊にできました。(笑)

表紙、裏表紙ともにカラーインクで塗りました。

濡れ場ありの18禁です。

2000年代の終わり、3000年直前に起きた核戦争後の世界。

文明の復興が進み時間管理局が設立されて時間旅行が可能になっているが、階級差別があり上の者と下の者との格差は激しい社会。

両親を事故で亡くし、幼い弟アベルを育てるフローラン・ケインはアベルが心の病に冒されていることを知る。

アベルを治そうと、フローランは医者を目指し、恩師のレイモンド・バートン教授と親しくなっていく。

教授はフローランを愛するが、教授を子どもの頃から愛していた研究所の所長キサラギはフローランを憎むあまりアベルを治してやるとだまして性の奴隷にしてしまう。

変わり果てた弟の姿を見せつけられたフローランは怒りのあまりキサラギらと愛する弟アベルまでも手にかけてしまう。

さらにバートン教授までもたくらみに加担していたと誤解し、教授の命をも狙うが、教授はフローランを逃がすため、自身のタイムマシンを彼に与える。

タイムマシンは教授の脳波に反応して追跡できるので、それを阻止するため教授は自ら死を選ぶ。

逃亡後、フローランはレイモンド・バートン教授の死を知り、彼を愛していたことに気づき嘆き悲しみながら逃亡の旅へ出る。

「輪王丸伝」、「堕天使・ジル」に登場した逃亡者フローラン・ケインがなぜ犯罪者となり、逃亡したのか?その経緯を描いた作品です。

いやぁ〜、ドロドロ、むちゃくちゃ暗いですね!(笑)

昼メロも真っ青でしょうか?(笑)

まったく救いがありませんね〜

なんでこんな話、描いたのでしょう?

ほんとにこんな話を描いていたかと思うと今ではびっくりを通り越して不思議でしかたありません。(笑)

これでシリーズ終わり、と思ったのですが・・・

                                               2015,9,26
「堕天使・ジル」(だてんし・じる)

初版 2004、5,3(コピー本)p、60? B5版

再版 2008,5,3(オンデマンド印刷)p、96 B5版  保存用のみ

これも初版の時、表紙を何度も描き直しては本文に付け替え、その後本文を全て書き直して印刷本にした時にこの表紙、裏表紙にしました。

表紙はカラーインク、裏表紙は人物はカラーインク、バックは素材とデジタル塗りです。

濡れ場、一部グロ表現ありの18禁です。

15世紀フランス貴族ジル・ド・レの城で降魔術が行われ、出現した男をジルは悪魔と信じるが、彼は未来世界からの逃亡者フローラン・ケインだった。

ジルは多くの少年たちを虐殺し、ケインはジルに逮捕後、処刑されることを告げる。

ジルはケインが人間だとわかっており、望んでも得られぬ愛を渇望していたこと、聖女ジャンヌ・ダルクを救えなかったことを悔いて自暴自棄になったこと、ケインには自分のようにならぬようにと告げる。

ジルの刑死後、ジルのそばに使えていたイタリア人の僧、プレラティをケインはジルを悪の道へ誘い込んだとなじるが、プレラティはこの世に善も悪もないとうそぶき、ケインを誘惑したのち自ら短刀を突き刺し死を迎える。

ケインは生きるために戦うことを心に誓い、追跡者から逃れるために戦う。

前作が日本の中世だったので、それでは西洋の中世を描こうと思ったのです。

前作「輪王丸伝」でタイムパトロールに逮捕された僧、「天昇」が本作(ここではフローラン・ケイン)でも登場し、逃亡中に歴史上の人物ジル・ド・レの前に現れるという設定の話にしました。

中世ヨーロッパを舞台にした最初の作品です。

にしてもどっぷり暗いですね〜!

今、こうやってあらすじを書いていても、よくこんな暗い話描いたなぁ〜とびっくりしています。(笑)

                                             2015,9,26
 「輪王丸伝」(りんのうまるでん)

初版 2003,11,21(コピー本) p、50 B5版

再版 2008、5,3(オンデマンド印刷)p、80 B5版  保存用のみ

初版の時は表紙、裏表紙ともに何回も描き直しては本文に付け替え、その後本文を全て描き直し、印刷本にする時に上の表紙、裏表紙(おそらく5,6回目)に落ち着きました。

表紙の色塗りはデジタルです。裏表紙は人物はカラーインク、バックがデジタルです。

濡れ場ありの18禁です。

日本の中世、鎌倉時代の半ば、ある山寺に一人の稚児がやって来る。

それを知ったその寺に滞在していたある僧は稚児へ警戒の目を向ける。

実は稚児は未来世界の時間管理局員(タイムパトロール)で犯罪を犯し逃亡中の男(僧)を追跡して逮捕するため時空を超えてやってきたのだった。

月夜の草原で近代兵器を駆使して稚児と僧のバトルが繰り広げられ、稚児は僧を逮捕し、本部へ送還する。

稚児へほのかな想いを抱いていた下級身分の少年僧は光輝きながら消えていく稚児を観音さまの化身と思い、のちに聖となって後世の人々に伝えたという。

この話を思いついた時、愛読していたSF作家、故・光瀬龍氏の時代SFシリーズを思い出しました。

歴史上の人物が登場する過去の時代を舞台にしたタイムパトロールの主人公たちの活躍がとてもおもしろかったので、その影響が大きかったのだと思います。

もちろん氏の小説と拙作とでは雲泥の差がありますが。(笑)

                                               2016,9,26