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No.1 | 地盤材料試験における測定結果の不確かさの算定方法-土の含水比試験を例にして- |
【概要】 試験結果の不確かさの考え方及びそれを算定する手順について、土の含水比試験を例にして解説する。 具体的には、(1)測定結果の精度に影響する要因の抽出とその表示方法、(2)各要因に基づく不確かさ(標準不確かさ)の求め方、(3)それらを総合する合成不確かさの算出方法、(4)実際の測定値の精度を表す拡張不確かさの意味などを解説していく。 さらに、標準不確かさの解析に用いる分散分析についても説明する。 |
No.2 | 土の湿潤密度試験結果の不確かさ算定方法-モデル式と誤差の伝播則を考える- |
【概要】 測定結果に影響する要因ごとの不確かさを実験や資料により求め、それらを合成する際には、測定のモデル式を表示し、誤差の伝播則に基づく合成(二乗和)を行う。 No.2では、測定のモデル式の立て方とそれによる不確かさの合成における二つの考え方を紹介し、その特徴を示す。 具体的には、土の湿潤密度試験結果の不確かさを算定するために、土の円柱形供試体の質量(m)、直径(d)及び高さ(h)の不確かさを合成して湿潤密度(ρ)の 不確かさを求める方法(測定値間接方法)と、各測定値からρ=4m/πd2・hにより計算した湿潤密度の不確かさを算出する方法(目標値直接方法)とを比較し、それらの相違を説明する。 大部分の土質試験では後者の方法が妥当であることを明らかにする。 |
No.3 | 土粒子の密度試験結果の不確かさ算定方法-感度係数を考える- |
【概要】 試験結果(目標値)の合成不確かさucの算定において、各要因(測定値や測定条件)の標準不確かさuiを合成する際には、ucとuiの単位が異なることがあり、この両者の関係を結び付ける ものが「感度係数」である。例えば土粒子の密度試験では、目標値が土粒子の密度ρs(g/cm3)であり、測定値はサンプルを入れて水で飽和したピクノメータの質量mb(g)やその水温T(℃)などであるし、 測定条件には煮沸時間t(分)などがある。 質量mbの感度係数は、mb-ρsの関係式から求める。水温Tの感度係数は、直接的には水の密度ρwとの関係が参考図書より求められ、さらにρw-ρsの関係式を用いる。煮沸時間tの感度係数は、 検証実験結果からt-ρsの関係式を導きこれから求める。 これら感度係数を中心に土粒子の密度試験の不確かさの算出方法を説明する。 |
No.4 | 試験結果の不確かさ算定の意義-今、何故、不確かさ?- |
【概要】 試験結果の信頼性に関する用語として、誤差・偏差・残差・かたより・ばらつきなど様々なものがある。JISに記載されている用語を引用しながらそれらの違いを説明する。さらに、1970年代「から 取組まれてきたこの分野の国際的な活動を概観し、「不確かさ」という統一用語が必要とされてきた経緯を明らかにする。 次に、1993年にまとめられた「国際計量基本用語(VIM)」と「測定の不確かさについてのガイド(GUM)」による不確かさの定義を明らかにし、JIS等に記載されている関連の用語を整理する。 最後に、試験結果の精度評価の必要性を、安全で安心な構造物の構築、正しい研究成果の追究、技術者のモラル向上の観点から説明する。 |