私のパソコン歴

  私は、学生時代には特にコンピュータに触れたこともなかったのですが、勤めて3年目に職場で、フォートランによる大気安定度の分類プログラムを組んだのが最初でした。 その後、個人でパソコンを購入した頃からは、N88-BASICでプログラムを組むようになりました。 

  平成元年度末には、LOTUS1-2-3風のデータ作成、編集及び加工機能を備えた統計解析システムを「Seagull-Stat」と名付けて東北・北海道の公害試験研究機関の常時監視担当者向けに送付しましたが、どこからも反応はありませんでした。 それで得た教訓は、どんなに使いやすくと思って作ったものであっても、表計算ソフトに入れたデータを改めて入力し直さなければならないシステムでは、所詮ユーザーにとっては敷居の高いものにならざるを得ないということでした。

  Windows時代になり、統計解析システムをExcelアドインとして再度作り直そうかと思ったのですが、いち早く2社ほどから統計解析アドインが売り出されたため、自作はあきらめてそれらを購入してみましたが、そのグラフ機能の貧弱なことに呆れてしまいました。 何度か、メーカーに抗議をしましたが、バージョンアップ後も未だ改善されていません。 それなら自分で作るしかないと発憤し、手始めに負荷量散布図から作り始め、クラスター分析、自己相関解析と増やしていきました。

  最初、アドインでグラフを作成するための参考書はほとんどなく、唯一「ExcelマクロVBA入門」(佐藤イツキ著SOFTBANK発行) が役に立ちました。 もっとも、Excel97、Execl2000が主流の現在、その本は役目を終えてしまっておりますが・・・・。

  その後、酸性雨の解析を手がけることが多くなり、独自に考案した酸性雨トリリニア・ダイアグラムを酸性雨担当者に送ったり、国設酸性雨測定所の気象ロガーの処理システムを国から頼まれたわけでもないのに勝手に自作して、国設局のある各県の担当者に一方的に送りつけたりしていました。

  奈良県衛生研究所の松本氏からアンダーセン・サンプラーのデータを表示するN88-BASICプログラムのExcelアドイン化の依頼があり、それを完成させた後、使ってもらえそうなところに送付しようとしたのですが、いざフロッピィで送ろうとすると面倒くさくなってきました。 また、それ以前に10数県の公害試験研究機関に送ったアドイン集の訂正版もその都度フロッピィ・ディスクで送っていたのでは間に合わなくなってきたため、ホームページを開設するしかなくなり、平成10年12月仕事納めの日にHPを開設しました。
  実は、アンダーセン・アナライザーはつくばにある国立環境研究所経由で中国にも送られています。 他のアドインも使っていただきたいのですが、残念ながら語学力がついていきません。 今になって、学生時代さぼったツケが回ってきております。

  平成11年4月末に、Excelのクラスモジュールでリピート処理を実現した「反復ブロック集計アドイン」を追加しました。 これは、福岡県保健環境研究所の下原氏の依頼に答えたものです。
  平成11年6月末には、背景の地図の指定位置に各種ミニ・グラフを張り付ける「地図上グラフ作成アドイン」と、「風向ベクトル図作成アドイン」を追加しました。 前者の地図上の所定の位置にミニ・グラフを正確に張り付けるテクニックは、マイクロソフトても実現できないと断られたため自力開発したもので、後者は「反復ブロック集計アドイン」と同じく下原氏の依頼によるものです。
  平成12年1月末には、Chemical Mass Balance法による解析ソフトでアメリカでフリーウェアとしてソースリストも公開されている「CMB8」を、原作者の了解を得てExcelマクロ版に移植しました。 これは、花石竜治君との共同作業によるもので、「CMB8J」と名づけました。
  平成12年3月末には、「重回帰分析アドイン」を追加しました。 これは、クラスター分析と同じくMS-DOS版統計解析システム「Seagull-Stat」から移植したものです。
  平成11年9月23日のアップデートにおいて、全てのアドインをExcel97及びExcel2000対応版に更新しております。

 平成17年3月3日から12日までの間、JICAの要請で北京にある日中友好環境保全センターに赴き、地方の環境監視機関の方々約70人に対し、大気粒子状物質の解析手法(主にCMB8Jを用いて)の講習を行ってきました。 その際、HPと自作のソフトも紹介しており、特にCMB8JとAndersenAnalyzerは中国版Excel上でも使えるように微調整して提供してきました。

 なお、多変量解析システム「Seagull-Stat」のSeagullとは、単にカモメを意味するものではなく、私の住む八戸市の天然記念物である蕪島で繁殖する「ウミネコ」にちなんだものです。 ウミネコは蕪島の他三陸の数ヶ所の島で産卵し、広く全国の港に散っていきます。 多くは人里離れた島で産卵しますが、地続きになった後でも蕪島を産卵場所として選んでいるのは、ウミネコが魚群を見つけるとその上空で群れることから、古くから八戸の漁師さん達がウミネコを魚群を知らせてくれる貴重な鳥として大事にしてきた結果です。 私は、八戸から巣立っていった統計システムが、有益な情報を伝えるウミネコのような役割をして欲しいと願ってこの名前を付けました。 少しでもお役に立てれば幸いです。

E-Mail :    hayakari@jomon.ne.jp


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