Excel2019用アドイン名:
反復ブロック集計 (ReCountSS19.xlam) Ver.2.9
作成者:早狩 進
機能:
元々は風向頻度表作成アドインとして、ソフトを立ち上げると1ブロックだけの風向頻度をカウントするものであるが、酸性雨調査のような継続調査の解析において、複数の範囲を繰り返しカウントしたい時に毎回アドインを立ち上げていたのでは効率が悪いため、繰り返しのカウントに対応できるように改造を行った。 併せて最多風向も出力できるようにした。
さらに風向だけでなく、汚染項目等の数値データ表については指定範囲内の合計値、平均値、個数を繰り返し集計できるように機能拡張を行ったため、アドイン名も「反復ブロック集計アドイン」と改めたものである。 風向頻度は風向相関図や風向別風速階級別濃度分布図を作成するアドインのデータとして活用でき、最多風向とその時の平均風速は風向ベクトル図作成アドイン用のデータとして活用できる。
また、今回追加した「風向+風速」による集計結果は、今回同時に開発した風向ベクトル時系列図作成アドインのデータとしても活用できる。 これは、福岡県保健環境研究所所属(当時)の下原氏のアイディアを取り入れたもので、下原氏にはアドインのデバッグにもお付き合いいただいたので、この場を借りて感謝申し上げます。
なお、Exce2013〜2019で動作確認済みである。
2000年8月にアップロードしたVer.2.8では、「風向+数値」データから風向別平均濃度表を作成できるようになり、「風配図アドイン」の中で風向別平均濃度分布図を作成する際の前処理を引き受けることができるようになった。 また、「風向+風速」データからは、風向ベクトル図作成用だけではなく、平均風速付き風配図作成用の風向頻度と風向別平均風速が2行になった表も作成できるようになった。
条件設定ダイアログ
「風向+風速」データからは、風向ベクトル図作成用か平均風速付き風配図作成用の集計ができる。
テストデータ表(数値データの例)
下図のように時刻単位で範囲指定しなければならない場合、図の反転部分のように3ブロックをコントロールキーを押しながらつなぐことによって範囲指定する。
期間集計結果
テストデータ表(風向+数値の例)
黄色部分は直前指定範囲を示す。
風向別平均濃度表作成例
テストデータ表(風向の例)
風向頻度表作成例
テストデータ表(風向+風速の例)
風向頻度表作成例
「AVE」は最多風向時の平均風速を示す。
風向頻度+風向別平均風速表作成例
バージョン情報:
Ver.2.4 : 1999/06/24 (風向風速に対応)(集計後直前の指定範囲を表示)
Ver.2.5 : 2000/07/09 (「風向+数値」と風向別平均風速の追加)(継続処理の出力候補に直前の新シートを反映)
Ver.2.6 : 2003/08/08 (「数値+風向+風速」に対応)(各種風向書式に対応)
Ver.2.7 : 2005/01/24 (風向別濃度階級別頻度集計追加)