Excel2019用アドイン名:

地図上グラフ作成(GraphMapSS19.xlam) Ver.3.2

作成者:早狩 進

 


機能:

  ある汚染質の地点別時系列データと各風向頻度の時系列データとの間の相関係数を元に作成する風向別相関図と、地点毎の風配図を地図上のプロット位置に張り付けることのできる外、レーダーチャートも張り付けることもできるフリーソフトである。 このアドインを使うためには、あらかじめ背景となる地図を縦横比3:4のJPEGファイルとして準備する必要がある。 特徴としては、地点をプロットする前に地図上の右下隅をマウスでクリックすることによって、ディスプレイによるハード的な違いを吸収し、どのパソコンでもクリック位置を正確に取得できるようになったことである。
  なお、Excel2013〜2019で動作確認済みである。 また、Ver.2.3では、ミニグラフの下に地点名を明記するようにし、Ver.2.4ではシュティフ・ダイアグラム(別名ヘキサ・ダイアグラム)も可能となり、Ver.2.5では全てのミニグラフの大きさを大中小から選択できるようになり、また、反時計回りに90度回転させた地図にミニグラフも同じく回転させて張り付けることにより、縦長の地図上グラフも作成可能となった。 さらに、Ver.2.5では、シュティフ・ダイアグラムを拡張し、表の6成分名を凡例に生かすことができるようになり、7成分の表の場合、左下の陰イオンを2成分の合計とし、追加1成分を黒塗りの3角形で表すことができるようになった。 同時にJPEGファイル以外の画像ファイルも下地として張り付けられるようになった。 なお、現在では、シュティフ・ダイアグラムを下地がなくても作成できるようになった他、地図上にバブルや矢印を貼り付けることもできる。


 

条件設定ダイアログ(日本語表記) 


 

風向別相関図のテストデータ(相関係数を計算する生データの場合)

 

 

風向別相関図のテストデータ(相関係数表の場合)

  各地点の汚染質時系列データと相関を取る風向頻度を1地点で代表する場合は、上の生データ行列のような表を元に相関係数行列を作成しながら図を張り付けることができるが、各地点毎に風向データがある場合は、あらかじめ風向相関解析アドイン等を用いて地点毎に風向相関係数表を作成し、それを下の表のようにつないだものを作成する必要がある。                                            

 

 風向別相関図の張り付け例

 


 

風配図用のテストデータ

 

風配図の張り付け例


 

レーダー・チャート用のテストデータ(濃度組成の場合)

 

レーダー・チャートの張り付け例(その1)


 

レーダー・チャート用のテストデータ(時系列の場合)

 

レーダー・チャートの張り付け例(その2)

  濃度組成のレーダー・チャートからは、一番北の地点Aを除いて他の3地点が同一の発生源の影響を強く受けていることがわかる。
  また、時系列のレーダー・チャートからは、一番東側の地点Dが西風の卓越する冬季に高濃度となるのに対し、他の3地点は東風の多くなる夏季に高濃度となる傾向があることから、観測局地点C、Dの間付近に発生源が存在する可能性があることを示している。


シュティフ・ダイアグラム用のテストデータ(6成分の例)

シュティフ・ダイアグラムの張り付け例(グラフ・サイズ大)

シュティフ・ダイアグラムの張り付け例(グラフ・サイズ小)

(あらかじめ-90度回転させた地図にミニグラフを張り付け、市販の画像編集ソフトで+90度回転させたもの)

 

シュティフ・ダイアグラム用のテストデータ(7成分の例)

シュティフ・ダイアグラムの張り付け例(グラフ・サイズ中)


バージョン情報:

Ver.2.5 : 2000/11/25 (ミニ・グラフの大中小選択の追加及び90度回転地図への対応)

Ver.2.9 : 2006/02/27 (ヘキサの目盛手動設定追加)(90度自動回転機能追加)

Ver.3.0 : 2006/03/23 (ミニ・グラフにバブルチャート追加)

Ver.3.1 : 2007/03/02 (ミニ・グラフにマーカー追加)

Ver.3.2 : 2009/10/17 (ミニ・グラフにベクトル追加)


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