Excel97用アドイン名:
累積度数分布図作成 アドイン(Cumulate97.xla) Ver.2.4
作成者:早狩 進
機能:
累積度数分布図作成アドインは、AndersenAnalyzerが粒度分布を固定にしているのに対し、いろんな粒径に対応できるように改造したもので、フリーソフトである。 度数分布図作成アドインとの違いは、度数分布の場合は1個1個にX軸の値を持っている場合にその頻度を計算してヒストグラムを描くが、累積度数分布の場合は各メッシュ毎の篩を通した粉体のように、各粒径毎の頻度や累積頻度を元に累積頻度グラフを描くものである。 Y軸は0〜100%の線形目盛と正規確率目盛、X軸は対数目盛と線形目盛から選ぶことができる。 特に、Y軸を線形目盛り、X軸を対数目盛としたものは、土木工学等で[粒径加積曲線]と呼ばれているものである。
Ver.2.1では、京都大学大学院動物生態学研究室の佐藤さんの要請により、中央粒径、淘汰度、中心粒径を図の上で求めるため、16%、50%、84%に当たる粒径に補助線を引く機能を追加した。 また、簡単な条件設定ができるようダイアログを設けてアドインに変更した。 累積率と粒径の関係を正確に求めるため、それまで与えられたデータを元にExcelの曲線描画機能で引いていた累積曲線を、データ間をスプライン関数で補間して描画するように改めた。 これによって粒径から累積率を求めるスプライン関数を逆算して、累積率からその時の粒径を正確に求めることができるようになった。 Ver.2.4では、スプライン補間による描画だけでなく、一次回帰直線による描画もできるようになった。
なお、現在では、Excel97のみならずExcel2000〜3でも動作確認を行っている。、
条件設定ダイアログ
テストデータ表の例(4成分選択状態)
累積度数分布図作図例(1サンプルの例)
累積度数分布図作図例(4サンプルの例、Y軸は線形目盛)
累積度数分布図作図例(4サンプルの例、Y軸は正規確率目盛)
累積度数分布図作図例(4サンプルの例、X軸は線形目盛)
補助線作図例(1サンプルの例)
(中央粒径は累積50%に当たる195.1μmであり、淘汰度は、10^((log(84%粒径)−Log(16%粒径))/2) で求められる。 また、平均粒径は 10^((log(84%粒径)+Log(16%粒径))/2) で求められる。)
補助線作図例(4サンプルの例)
(複数サンプルの場合は、累積50%の補助線だけ引くことができる。)
バージョン情報:
Ver.2.1 : 2002/07/13 (アドイン化) (スプライン補間処理に変更) (補助線追加)
Ver.2.2 : 2003/03/12 (Y軸を正規確率目盛と線形目盛から選択可能)
Ver.2.3 : 2003/09/12 (補助線に粒径→頻度を追加) (降順粒径や累積頻度への対応)
Ver.2.4 : 2005/04/02 (補助線をスプラインと直線回帰から選択) (X軸も対数軸と線形軸から選択)
デモ版の起動:
下記のボタンをクリックするとExcelが起動し、テストデータを元に累積度数分布図作成を体験することができます。 「ツール」の「マクロ」の「マクロ」で「CumulativeGraph」を実行してください。 そこで現れるダイアログ上の各条件設定の意味するところは、そのボタン等をクリックしてからヘルプを押し、簡易ヘルプでお確かめください。 なお、グラフ作成後はファイルを保存しないで終了してください。
ダウンロード:
下記の自己解凍型実行ファイルをダウンロードし、空のフォルダに移動してからダブルクリックで解凍してください。 自己解凍型実行ファイルには、アドイン本体の他インストーラ、マニュアル、テストデータを含むので、実際に解析したいデータが無くても累積度数分布図作成を体験することができます。