浜離宮恩賜庭園 園芸文化企画展

 
     

 百種接分菊 (ひゃくしゅ つぎわけぎく)  1本の台木に100種類の菊を接ぎ木して咲かせたもの。

       

菊の品種には、大菊, 大菊 厚物, 大菊 管物, 中菊,小菊, スプレー菊,洋菊, 美濃菊, 食用キク(紫色品種)などがあります。

菊には大菊、中菊、小菊の3つの区分があるが 仕立てに使用するのは主に大菊である。

展示されたものは一般的な仕立て方の一つで、三段仕立てのキク 。
芽の先を摘心して一本の苗から3本の側枝を伸ばし支柱でそれを支える。 直立させた3本の枝に一輪ずつ花をつける。 一番高い枝が「天」といい、3本の真ん中後ろの枝をそれにする。 残りの2本が「地」、「人」という。 背の高さは「天」 > 「地」 > 「人」である。
鉢は8号から9号のものが使用される。

# 大菊(一輪菊)
花の直径は10センチメートル前後。中央の一輪だけ残して周りのつぼみを摘蕾する。 古来から、観賞用として好事家に栽培され、各地で独自の品種も作られてきた。「三段仕立て」、「ダルマづくり」「福助づくり」などにして楽しむ。

       

# 大菊厚物 全体は丸く多数の花弁が中心に向かってぎっしりと厚く並んでいます。花弁が起伏がなく整然と並んだものが良い。 厚走り 厚物の花弁の下に長い花弁が走るように垂れさがったもの。
花が開き始めると、栽培家は手作りの棒で花弁を上向きに整えます。細やかな手入れのおかげで、300枚もの花弁が上に向かって整然と並ぶ独特の姿ができあがります。
            
       トラッドジャパン 10月号 菊

# 大菊管物 花弁が管状になり、直線的に放射状にのびる。外側の花弁はしだれて先が丸まっている(玉巻という)。管弁の太さで、太管、細管、針管に区分される。 一文字 「御紋章菊」ともいう。その名の通り、天皇の「菊のご紋」のように、平たい花弁が一重で並ぶ。花弁の数は14から16枚程になるが、16枚が理想とされる。 大つかみ 花の上部が手でつかんだように見える。走り弁が下部につく。

# 中菊
「仏花」などに使用される一般的な実用花や、洋菊(ポットマム)などが含まれる。 ほか、江戸時代から続く「古典菊」もこの区分に入れられる。

# 小菊
花の直径が1センチメートルから3センチメートル。つぼみは摘蕾(てきらい)しない 「懸崖仕立て」や「菊人形」などにする。

# スプレー菊
花の直径が6センチメートルから3センチメートルくらい。つぼみは摘蕾(てきらい)しない。 ハウス栽培切り花として生産され、「仏花」などの用途で周年供給される。 スプレイー(Spray)とは先が分かれた枝との意味で、小枝の先に多数の花を付ける。

# 洋菊 (クッションマム(ポットマム)
いわゆる西洋キクで、鉢植えで秋頃に出回る。「矮化剤」で成長が抑制され、背丈がそろえられている。
普及したのは1950年代にアメリカのヨーダーブラザーズによって発売され1968年に日本国内でも販売開始された。しかし、1970年後半以降より販売数の減少されたが1990年頃に入って新しいパテントが普及され麒麟麦酒の子会社でキリンマムが発売され各種苗会社では現在も需要が多い。

# 古典菊
嵯峨菊 伊勢菊 美濃菊 肥後菊 江戸菊


     トラッドジャパン 10月号 菊

         


         

ある日、少年が菊の葉にお経を書いたところ、露がこぼれてきました。それを飲んだ少年は、若いままの姿で800歳まで生きたといいます。
この伝説が伝わり、菊は若返りや長寿の象徴となりました。

もとへ。