基本情報
[台帳番号] | 010 |
[作品名] | SAKIYAMA |
[作 家] | 流政之 |
[設置年] | 2010年 |
[設置場所] | エルム高原リゾート 流政之彫刻公園 |
[所有者] | 赤平観光協会 |
[材質・構造] | |
本体材質 | 花崗岩 高292 x 横166 x 幅166 (cm) |
台座材質 | 花崗岩 高** x 横** x 幅** (cm) |
[写 真] | 1: 佐藤文計、 |
[記 事] |
以上、基本情報
[解 説] 赤平市における流政之 の作品第1号である「SAKIYAMA」は、流政之が赤平市と関わる中で、炭鉱街だっ た風土・人情に触れた作品である。
「先山」とは炭鉱用語で、石炭を掘る熟練 した採炭夫を指す。女性の坑内労働が禁止されるまでは、夫婦で採炭を行っており、夫が「先山」、妻が「後山(採炭夫の助手)」の役割を担っていた。
この作品は、坑内の最前線で石炭を採取する先山の誇りを記憶にとどめるべく、黒いダ イヤと呼ばれた石炭のごとく黒き輝きを得るまで御影石を磨き、研ぎ澄まされた
線と面が緊張感を生み、流作品の真骨頂が垣間見られる。
作家紹介: 流 政 之(ナガレ マサユキ)1923年、長崎県生まれ。香川県高松市在住。彫刻家 「Samurai Artist」の異名を持つ。少年期には父、中川小十郎(立命館大学創設者)の教えにより古流武道を学ぶ。その後、刀鍛冶、桜井正幸の門をたたき、隅
谷正峯らとともに作刀を学ぶ。海軍飛行科予備学生となりゼロ戦パイロットとな る。戦後は各地を放浪。1955年に日米戦没パイロット追悼のため木彫と鉄溶接による個展「飛行空間」を開く。1956年、石彫に出会い「ワレハダ」技法により注目を集め、ニューヨーク世界博日本館の壁画「ストーンクレージー」が世界博ベストワークとして紹介される。1964年から75年の間は主にアメリカを拠点に活動する。その中で、1967年に日本を代表する文化人として、アメリカのタイム誌が
世界に誇る侍彫刻家として紹介する。1981年に奥尻島に「北追岬」、2002年に大沼流山温泉に流彫刻公園「ストーンクレージーの森」を監修する。2005年、北海道知事公館に「サキモリ」を建立。2010年には札幌駅に「テルミヌス」を建立。
日本アカデミーの創設者、日本アカデミー賞受賞者に贈られるオスカー「映画神像」の製作者である。流政之公式HP http://www.nagaremasayuki.com
緯度・
経度: 43.593709, 142.047887