札幌デジタル彫刻美術館   018 テミスの像

基本情報

[台帳番号]018
[作品名]テミスの像
[作 家]山本新蔵
[設置年]1926年
[設置場所]大通西13丁目、札幌資料館外壁
[所有者]札幌市
[材質・構造] 本体材質 : ****   高**x横**x幅**(cm)
台座材質 : ****   高**x横**x幅**(cm)
[写 真]1 仲野三郎(No713)、 2 松原安男
[記 事]松原安男

    

[解 説]
札幌市資料館、旧「札幌控訴院」の玄関庇に取り付けられた御影石の浮き彫り彫刻、女神像。作者は山本新蔵(山本一也の父)という当時20歳の石工が、与えられた図面をもとに10日間ほどで彫りあげた。御影石を素材とした作品で、同時期に建設された他の控訴院などには例を見ない、札幌控訴院独自の意匠。
女神の名前に「テミス」説があるが、ギリシャ語で「置き定められたもの・掟・法」の意味があり、「女神テミス」が正義の人格化、法の女神とされるようになったという。ギリシャ時代には剣だけを持っていたが、中世紀初期、ローマ人が衡平の持ち物として秤を与え、目隠しはさらにその後「誰彼の区別をしない」正義の属性を示すものとして施すようになった。この作品は、芸術性という面での評価は決して高くないが、制作を指示したのはだれか、女神の名前はテミスかユスティチアか、なぜ目隠しをしているのか、といった話題性を含んでいる。

 018 テミスの像・正面

写真・テミスの像
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