札幌デジタル彫刻美術館   012 若い女の像

基本情報

[台帳番号]012
[作品名]若い女の像
[作 家]佐藤忠良
[設置年]1983年
[設置場所]大通西12丁目、大通公園
[所有者]札幌市緑化推進部
[材質・構造] 本体材質 : ブロンズ   高137x横**x幅**x径**(cm)
台座材質 : 花崗岩    高56x横**x幅**(cm)
[写 真]松原安男・No593
[記 事]松原安男

    

[解 説]
昭和59年(1984)9月8日、札幌で開かれた第23回東洋東南アジアライオンズフォーラムを記念し、同組織委員会(繁富一雄委員長)が寄贈した。
薔薇の季節にはひときわ若さの輝きを増すかのような、健康的な作品である。モデルは、制作者の娘でもある女優の佐藤オリエ。佐藤忠良が自ら最もふさわしい場所として、『サンクガーデン』の西側中央、札幌市資料館をバックにした設置場所を選んだ。「札幌で育てられた私が、こんな良い所に作品を置かせてもらえ、大変うれしい」と語っている。昭和58年(1983)第47回新制作展出品作品。
同じ作品が群馬県大泉町の総合体育館前に建立されている。制作の動機について佐藤忠良は「群馬県出身の23歳の青年が中学1年の私と一緒に自炊生活をしてくれ、私の少年期を父、兄代わりに育ててくれた。この人から私に『郷里の町に彫刻を作ってくれ』との依頼があり、私も恩返しの思いで体育館前に制作したものであった。ここに集う町の人たちに、若く、澄んだ息ぶきの微風が彫刻空間を通して流れてくれればの思いを、この若い女性に託しての作品である。」と語っている。高さ150㌢。

012 若い女の像・正面

写真・若い女の像
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