札幌デジタル彫刻美術館 011 ホーレス・ケプロン之像

基本情報

[台帳番号]011
[作品名]ホーレス・ケプロン之像
[作 家]野々村一男 (構想 加藤顕清)
[設置年]1967年
[設置場所]大通西10丁目、大通公園
[所有者]札幌市緑化推進部
[材質・構造] 本体材質 : ブロンズ   高137x横**x幅**x径**(cm)
台座材質 : 花崗岩    高**x横**x幅**(cm)
[写 真]松原安男・No593
[記 事]松原安男

     

[解 説]
昭和42年(1967)、北海道百年を記念して北海道開拓功労者顕彰像建立期成会が建てたもの。台座を含めると6㍍にも及ぶ大きな像で、同時に建立された四体(黒田清隆、ホーレス・ケプロン、岩村通俊、永山武四郎)の内の一体。構想は四体とも加藤顕清だが、制作途中に急死したため、日展評議委員などを務めた名古屋市出身の野々村一男(1906~2008)が制作した。
ロングコートを羽織り、右腕をやや前方に差出し、左腕は心臓辺りに添え、深い知性を思わせるその風貌は、モデルの性格をよく表現している。左足を踏み出したスタイルは、黒田清隆像と並べて建立されることを念頭に構成したことを窺わせる。台座の後ろには、ホーレス・ケプロンの功績を述べた碑文があり、顕彰理由を明らかにしている。
ホーレス・ケプロンはアメリカ合衆国の人。明治4年(1871)、黒田清隆の要請に自ら応じて、開拓使教師兼顧問となり、北海道開拓に参画した。このとき66歳、合衆国の農務省長官を辞しての来日であった。ケプロンは、4年間の雇用期間中、北海道へは3回来ている。

011 ホーレス・ケプロン之像・正面

写真・ホーレス・ケプロン之像
クリックすると拡大