札幌デジタル彫刻美術館   010 黒田清隆之像

基本情報

[台帳番号]010
[作品名]黒田清隆之像
[作 家]雨宮治郎 (構想 加藤顕清)
[設置年]1967年
[設置場所]大通西10丁目、大通公園
[所有者]札幌市緑化推進部
[材質・構造] 本体材質 : ブロンズ   高137x横**x幅**x径**(cm)
台座材質 : 花崗岩   高**x横**x幅**(cm)
[写 真]松原安男  No593
[記 事]松原安男

     

[解 説]
 昭和42年(1967)、北海道百年を記念して北海道開拓功労者顕彰像建立期成会が建てたもの。台座を含めると6㍍にも及ぶ大きな像で、同時に建立された四体(黒田清隆、ホーレス・ケプロン、岩村通俊、永山武四郎)の内の一体。構想は四体とも加藤顕清だが、制作途中に急死したため、日展会長などを務めた群馬県出身の雨宮治郎(1889~1970)が制作した。
左手はコートを手繰って腰に当て、右手と右足を心持前に出したスタイルは、いかにも自信に満ちたモデルの風貌をよくとらえており、古風な顕彰像になっている。台座の後ろには、黒田清隆の功績を述べた碑文があり、顕彰理由を明らかにしている。
黒田清隆は鹿児島県薩摩藩の出身。明治3年(1870)30歳で開拓使次官となり、翌年米国へ渡ってケプロンらの招へいを決めて帰国。お雇い外国人の進言や協力を得て、北海道開拓の大任にあたった。冷静な判断力と果敢な実行力を併せ持つ一方で、私生活には影の部分もうわさされ、銅像への落書き事件や、撤去せよとの声も上がった。

010 黒田清隆之像・正面

写真・黒田清隆之像
クリックすると拡大