札幌デジタル彫刻美術館   007 漁民の像

基本情報

[台帳番号] 007
[作品名]漁民の像
[作 家]田畑一作
[設置年]1969年
[設置場所]大通西7 大通公園北側
[所有者]札幌市緑化推進部
[材質・構造] 本体材質 : ブロンズ     高さ200x横240x幅220(cm)
台座材質 : 花崗岩石組   高30x横280x幅260(cm)
[写 真] 写真1 仲野三郎;写真2 松原安男
[記 事]松原安男

   

[解 説]
北海道漁協婦人部連絡協議会が創立10周年と北海道100年を祝って、昭和44年(1969)5月9日に建立。像全体が三角形の安定感があるようにという部員の希望を取り入れて制作された田畑一作(大正4年京都生まれ)の作品。
網を引く二人の男と、かごを持つ女に寄り添う子ども。ある日の漁民の一家の様子を余すところなく伝えている。台座には貝、つぶなどの細かい細工があり、漁夫の背のカモメ二羽が微笑ましい(カモメの部分が壊されたことがあった)。「網」の部分には相当苦労したようで、最後は本物の網を粘土に張り付けたとか。全道漁協婦人部員3万余名が、一人300円以上の拠金につとめた。部員たちは、寒さにこごえる手で取った海苔の代金を、春先に山菜を売っての収入を、また話を聞いた礼文島出身の5人の娘達は自分の小遣いを、といって協力し、目標を上回る金額が集まったという。

007 漁民の像・正面

写真・漁民の像
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007 漁民の像2

写真・漁民の像2
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