札幌デジタル彫刻美術館   070 新渡戸稲造記念像

基本情報

[台帳番号]070
[作品名]新渡戸稲造記念像
[作 家]山内壮夫
[設置年]1964年
[設置場所]南4条東4丁目、勤労者青少年ホーム跡地前
[所有者]札幌市緑化推進部
[材質・構造] 本体材質 : ブロンズ   高215x横**x幅** (cm)
台座材質 : 石組      高**x横**x幅**
[写 真]1 仲野三郎(No718)、2 松原安男
[記 事]松原安男

以上、基本情報

[解 説] * 働く青少年の憩いの場として昭和39年(1964年)中央勤労青少年ホームが建てられたが、 かつての札幌遠友夜学校だった入口に、この学校を創立した新渡戸稲造・満里子(メアリー)夫妻の肖像レリーフが刻まれた花輪を持って立つ、 たくましい青年像がある。台座には、新渡戸稲造が最後に遠友夜学校を訪れた昭和6年(1931年)に揮毫したという「学問より実行」の直筆を刻んだプレートが取り付けられている。  記念像は完成したが、除幕式は種々の事情から遅れて、昭和54年(1979)11月23日に行われている。
 山内壮夫の遺作となった作品だが、制作にあたっての趣意書の中で「希望に萌える若人が先生ご夫妻の肖像を捧げ持っているという構想で、 先生がこよなく愛された青少年への気持ちも表現できるのではないかと思います。」と述べている。
 札幌遠友夜学校は明治27年(1894年)、新渡戸稲造夫妻が、貧しい家の子弟や労働する子弟のために無給で夜学校を開いたもので、 一時有島武郎が教師を務めたことがあった。昭和19年(1934年)まで続いた。学校の名前となった「遠友」は、孔子の論語の中の『友あり遠方より来たる、また楽しからずや』に由来している。

070 新渡戸稲造記念像・正面

写真・新渡戸稲造記念像
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070 新渡戸稲造記念像・資料

写真・新渡戸稲造記念像の資料
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