札幌デジタル彫刻美術館   048 吉井勇歌碑

基本情報

[台帳番号]048
[作品名]吉井勇歌碑
[作 家]小谷博貞
[設置年]1981年
[設置場所]大通西4丁目、大通公園
[所有者]札幌市緑化推進部
[材質・構造] 本体材質 : 花崗岩・ブロンズパネル
                       高137x横150x幅75 (cm)
台座材質 : 花崗岩 (黒御影石)  高53x横80x幅72 (cm)
[写 真]1 仲野三郎(No713)、2 松原安男
[記 事]松原安男

以上、基本情報

[解 説] * 《吉井勇の歌碑》 小谷博貞1981 西4丁目
 ”ライラック〟を銀行の行花にしている北海道銀行が、創立30周年を記念して昭和56年 (1981)5月29日、札幌市に寄贈したもの。
 吉井勇は、明治19年(1886)東京生まれの歌人、劇作家として知られ、終生人生放浪のこころを詠い、叙情的歌風を貫いた。昭和30(1955)年6月10日から一週間来道し、札幌・大通のライラックに感動したという。

 家ごとに リラの花咲き札幌の 人は楽しく生きてあるらし

 旅の記念として詠んだ「北遊小吟」五首の中の一つ。札幌の初夏を彩る〈さっぽろライラックまつり〉は昭和34年(1959)から大通公園を中心に開かれ、翌年には市民投票によってライラックが〝札幌の木〟に選定された。
 ライラックは、北星学園の前身であるスミス女学校を創設したサラ・クララ・スミス女史が明治23(1890)年、米国ニューイングランドの自宅から持ってきて、女学校と北大植物園に植えたものが始まりだといわれている。 北大植物園の宮部金吾記念館正面左にあるライラックが、札幌でいちばん古く大きい株といわれている。

048 吉井勇歌碑・正面

写真・吉井勇歌碑
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