基本情報
[台帳番号] | 101 |
[作品名] | 子を守る母たちⅠ |
[作 家] | 山内壮夫 |
[設置年] | 1973年 |
[設置場所] | 北1条西17丁目、近代美術館前庭西 |
[所有者] | 北海道立近代美術館 |
[材質・構造] | 本体材質 : ブロンズ 高190x横***x幅** (cm) 台座材質 : 石 高**x横***x幅** (cm) |
[写 真] | 1 仲野三郎(No713)、2 松原安男 |
[記 事] | 松原安男 |
以上、基本情報
[解 説] 《子を守る母たちⅠ》山内壮夫1973 道立近代美術館前庭
昭和48年(1973年)、彫刻の森美術館(神奈川県・箱根)から寄贈されたブロンズ作品。得体のしれない何かが幼子たちに迫る。その危機から身をもって守ろうとするふたりの母親。がっちりとふたりの母たちは合体して、少しの隙も見せんとする堅い守り。抱き寄せた母の、大きな右の掌が印象的だ。原型は、山内壮夫1950年代の、群像をテーマとした抽象的な作品の流れをくむ一つ。二組の母と子を有機的に結合させている。ベトナム戦争の折、ソンミ村が襲撃され民間人の多くが犠牲になった事件を契機に山内は、1971年に《慟哭の碑》、1972年に《ソンミの慟哭》、そして1973年の新制作協会展にこの《子を守る母たち》を発表している。
この作品には台座がなく、見るひとと同じ目線で、強く訴えるものがある。