上帯
2010 SEA VINE
瀬戸内国際芸術祭

素材 九谷焼 4.5m×7.5m

古い家屋の奥の窓から瀬戸内海が見えます。海の波が室内に押し寄せてくる波のようなイメージを、全て磁器で作られたパーツを組み上げて作っています。全体の形は波のようでありながら、一つ一つの磁器のパーツは植物の蔓や葉、花の形でできています。波の「水しぶき」が「花しぶき、葉しぶき」となって室内に広がっています。瀬戸内海の海上ではどの方角を見ても陸地が見えます。海にもし目があったら、その海が見ただろう風景をそれぞれの花や葉に描いています。海に染み込んでいる風景が「花しぶき」になって、室内に広がって、私たちの体内をすり抜けていく感覚を表現しています。

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