『立花隆先生、かなりヘンですよ』 谷田和一郎/宝島社文庫

スウ (2002/9/3)
●お父さんの悪口を言われているような
「知の巨人」と言われている立花隆。もしかして・・・もしかして、このひとちょっとヘンなんじゃないの?
と、薄々感じてはいても、なかなかそれを言い出せるもんじゃない。その意味でこの元東大生の谷田さんという人はスゴイ。

この人の言いたいことは分かるし、話も説得力があり、なるほど立花氏の説は強引でオカルト妄想じみている、自然科学の知識はほとんど無いし、間違いも沢山ある、というのは分かる。
分かるけれどもそれはなんとなく「おとーさんの悪口」を言われているようで胸のかたすみがチクチク痛むのだった。

この引用の仕方や解説が正しい事ばかりとは思わないけれど、やっぱり立花氏を見る目は変わってしまった。残念ながら。

:余談ですが:
立花氏がむちゃくちゃにこき下ろした※『捨てる!技術』を出版したのがこの宝島社で、巻末の広告ページには続編にあたる『もう一度 捨てる!技術』が載っていました。報復のようで、コワイです。

※このこき下ろし文は 立花隆著『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本』(文藝春秋)で読むことが出来ます。


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