ポテチトルティージャ

 番組「テレビでスペイン語」を見ていたら料理コーナーがあった。魚のマリネボカディージョトルティージャなどが3週置きくらいで出てくる。何とか聴き取りたいと耳を澄ますが、日本語の字幕が邪魔をする。目をつぶるとサッパリだし。

 トルティージャはメキシコ辺りにあるものとは別物で、スペイン風たまご焼きTortilla españolaと言った方が良い。授業でレシピを取上げられて聞いた事があった。ジャガイモをスライスして、時には玉ねぎなども入れて揚げ、それを溶きたまごと混ぜてフライパンで焼くものだ。
 隣国にはフランス風たまご焼きTortilla francesaがあって中には何も入っていなく、スペインの物がはるかにおいしいというのが、スペイン人講師のお国自慢だった。
私もモンサンミッシェルに行った時に名物なので食べたが、騒がれるほどの物でなかったと記憶している。

 上述の番組にあったトルティージャはポテトチップスを使うものだった。ポテトチップスだからジャガイモをスライスして揚げる手間が省けるし、塩味もついている。
手順は次の通りだ。ポテトチップスをある程度つぶして溶きたまごと混ぜる。その時、味見をして塩の具合をチェックする。フライパンで焼いている時に、フライパンを揺らして空気を抜くと言っている。これがコツかもしれない。対照的に、フランス風は溶きたまごをガンガン混ぜて空気を含ませている。
 ポテトチップスは塩味だけでなく様々な味のものが売られている。これを使ったトルティージャは面白い物が出来るかも知れない。

 私は「のり塩」味で試してみた。なかなかの風味だが、玉ねぎもあった方が良い。東欧のある国ではポテチ税が課されるほど、肥満の元凶として敵視されているが、イメージを回復出来るかも知れない。ただ、ポテチ好きがトルティージャも好きとは限らないが。
日本にもトルティージャに相当するものが存在する。だし巻きたまごだ。家人もたまに作るが、築地の専門店では外国人にも大変な人気と聞いた。
 たまご料理はみんなが好きな料理という事だろうか。 (2016/8/1)


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