接続法

 今年に入ってスペイン語で命令文を学ぶ機会が2度あった。最初は背伸びをして参加したクラスで学び、次はクラスを入門レベルに変更して入ったクラスでだ。命令文を学ぶ時期はテキストによって様々なようだ。
 日本製のテキストにも様々な事を指示する記述があるが、併記されたスペイン語は命令文で、意外に身近な存在だ。何のための記述かと思っていたら、スペイン人講師がそのテキストを使用する時のためのものだという。

 命令文は日本語のイメージとは異なり、命令の他に依頼、忠告、要求、指示などに使われて実用範囲が広い。私も料理のレシピや道案内の例で勉強した。それに、会話に使われる感情表現にも命令文が多数ある。授業は2度共、命令文と呼ばれる範囲の半分程度が教授されただけだった。そこで命令文全体を学び直そうと思ってテキストを購入した。
 命令文は2/3くらいは接続法で活用した動詞を使用する。必然的に接続法のテキストを購入する事になった。命令文もしっかり含まれている。2年前に学んだ菅原先生の著書だ。
裏表紙に「接続法のジャングルを迷わずに歩くために」とある。続いて、「まずは活用形を確実にマスター」という。活用形ならば、命令文から入るのも悪くはない。接続法はいずれ勉強するとしての先行投資のつもりだった。

 接続法は半年先位に始める事になると思っていた矢先の事だった。10月からあるクラスで同じテキストを使用し始めるという。但しクラスの皆さんはすでに接続法を学んでいて、復習のために使用するようだ。募集資料にもそんな気配を感じるが、ついていけるだろうか。
 手持ちのテキストで1ページ目から講義してくれるというのは千歳一遇のチャンスだが、中級レベルのクラスでだ。
再びの背伸びの選択となったが、今回は日本人講師だから意思は通じ易いだろう。周囲のおジャマにならないようにしたいと思うが。
 このクラスを取るにあたり、初級のクラスを続けるか大いに悩んだ。負担増加もあるし、未来時制や過去完了が未だだが、3回目の命令文は不要だ。そして、以前ラジオ講座にあったフレーズ、¡Animo!, sí que podrás hacerlo.ということにした。

 10月からスペイン語の勉強を始めて3年目に入る。中級と入門のクラスで学ぶ、何とも締まらない学び方となってしまった。入門のクラスは会話練習のために外せない。本来ならばもっと着実に歩みを進めたほうが良いのだろうが、学ぶ一方で年寄りは忘却も早い。学んだ実績があれば、必要がある度に思い出すのも容易かなと思う次第だ。 (2016/10/1)


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