代返
授業出席の代返を防止する機器が開発されたと聞いて調べてみた。学生証をスキャナーにかざせて出席管理が自動的に行われるものは以前からあったようだ。
ちょっと高価だがほかにもある。授業中に教師がパスコードを発表し、学生は携帯電話で専用ウェブサイトに接続し、パスコードと講義名を入力する。1分以内に入力しないと出席にならないため、教室にいない学生には入力は不可能だという。 本学の製図室ではパソコンにログインすれば出席が自動で集計される。以前、隣の席のパソコンを起動してメールを見ながら友人のパスワードを打ち込んでログインを試みている学生を見つけた。幸いにも電車の遅れで遅刻はしたが授業には間に合った。ログインされていても、空席のパソコンには注意しなければならないようだ。 製図室の授業は、昔は席が各々決められていた。学籍番号順に並んで授業を受けていた。最近は学籍番号も追番部分3桁はランダムに発行されるようになったくらいで、番号順に並ぶというのは管理し易いが、ご法度なのかもしれない。席はエリアを決めてその範囲内で自由になっている。初回の席は自由でも、次回からは固定したほうが、授業開始ギリギリに来た学生がパソコンの調子が悪くて何度も席を移動したりで、席を探してウロウロしなくて済むだろう。ログインの時間も新しい席のパソコンよりは短くて済むようだ。もっとも今年の学生はあまり移動しないようだが。 私が社会に出た頃は、出勤のタイムカードが廃止される傾向にあった。私も1年間しかタイムカードを使った経験がなかったが、本学では職員はタイムカードで管理されている。 昔はガチャンと紙のカードを挿し込んで時刻を印字したが、今はプラスチックのカードをスキャナーに通してピッと鳴るのを確認するのが相違点だ。但しもっと違うのは、後者は残業を含む就業時間を別に自己申告することだろうか。 企業の自己申告制はタイムカードが廃止された時点から導入されている。学生に出席の自己申告を期待するのは無理な話なのだろうか。不正があれば制裁を受けるのは言うまでもないが。 (2011/11/3) 戻る Home |