お伊勢参り
緊急事態宣言が解除されたのを見計らってお伊勢参りに出掛けた。ツアーで二見浦で夫婦岩を見物し、伊勢神宮とその周辺の神社を参拝して、英虞湾と渥美半島方面の眺望を楽しむ旅だった。
伊勢神宮は案内人が付いて説明を受けたのでよく理解できた。印象に残ったのは、式年遷宮の建て替えは、よく紹介される御正宮だけでなくほとんど全ての社殿で、橋や鳥居も含まれるという事だった。但し取り壊された木材は他神社に順送りで使いまわされ、100年近く使用されるという。しかし、中には樹齢2、300年の木材も使用されるから、今後の木材確保が心配だろう。
参道のおはらい町は一般客は少なかったが、小中高の修学旅行生で賑わっていた。彼らが旅行を出来て本当に良かったと思う。
最初に訪れた二見浦ではコロナ禍の影響で、自撮り棒もないし、夫婦岩を背景に夫婦そろって写真を撮る事を他人に頼めないという悲しい事態だった。
訪れた寺社で印象深かったのは神明神社と金剛證寺だ。神明神社(石神さん)には明治期の廃仏棄釈騒動をかいくぐったのだろう、お寺が存在する。神社では二礼二拍手一礼を散々繰り返してきたが、その寺では畳に上がって仏様の前で静かに祈る気分になれた。
金剛證寺では奥の院への参道にある巨大な卒塔婆に驚いた。家人は気味悪がったが、私は嵐山の竹林の小径を連想した。
そして横山展望台と朝熊山展望台に立ち寄った。横山展望台ではそよ風テラスまで登って英虞湾の眺望を楽しんだ。養殖いかだまでくっきりと見る事が出来た。横山展望台では渥美半島まで眺望できたが富士山までは見えなかった。天気は良かったが、わずかに霞があった。
移動は愛知県まで新幹線で行き、そこから先はバスだった。最近のバスはリクライニングを禁止しているが、立った背もたれで長時間移動するのは辛い。バスが備えている機能を殺しているのは乗客間のトラブルを避けるためだろうが、私には旅行会社の手抜きに思える。座席間が狭くても広くてもトラブルはあるものだ。そこをうまくやっていくのが人間だ。座席間が広い新幹線でもトラブルがあった。座席に大きなスーツケースを持ち込み、頑として棚や座席下へ置こうとしないで、リクライニングするなという。そこはリクライニングを加減して、他方は足元が狭いのを我慢だった。 (2021/11/1)
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