No.24 MEATLOAF WITH GRAVY





    今回は、メニューNo.24 MEATLOAF WITH GRAVYです。ミートローフとは、牛ひき肉にニンジンやタマネギなどの
   香味野菜を混ぜ、オーブンでカステラ状に焼き上げた肉料理で、簡単に言えば型にはめ込んで焼いたハンバーグみ
   たいな料理
です。
    その際に出た肉汁にバターやワインなどを足して味を調えたのがグレイビーソースで、今回はなかなか食べ応えの
   ありそうなメニューで楽しみです。それではまずは内容物から見て行きましょう。







【内容】
1:MEATLOAF WITH BROWN ONION GRAVY (ミートローフ
のグレイビーソース)   2:MASHD POTATOES (マッシュポテト)
3:グレープゼリー    4:トースターペイストリー   
5:キャンディー    6:粉末ココア    7:ベジタブルクラッカー
8:スプーン   9:加水式加熱剤    10:アクセサリーパケット










【アクセサリーパケット】
1:ウェットティッシュ    2:粉末コーヒー    3:粉末ミルク
4:チリパウダー    5:マッチ    6:塩    7:砂糖
8:ティッシュペーパー    9:粒ガム











    まずはメインのレトルトを、水を加えた加熱剤にセットします。マッシュポテトもメインと同様にレトルトパックに入ってい
   たのですが、果たしてこれも温めて食べるものなのでしょうか。取り敢えず今回は室温のまま頂く事にしますが、もし温
   めるなら加熱剤の下に敷いておけばいいでしょう。
    今回の飲み物は粉末ココア』です。例によって少量の水でしっかりと練り溶かした後、冷水を注いで6オンス(約170ml)
   に合わせます。うん、相変わらず風味が豊かで、実に美味しいココアですね。


    次は『TOASTER PASTRY』と書かれたパッケージを開封。中からは、何だかきつねどん兵衛のお揚げにそっくりな
   平べったい焼き菓子
が出て来ました。触ってみると、焼いたのに膨らまなかったパイみたいな感触です。二つに切って
   みると、薄いビスケット生地の中にフルーツフィリングが入っていて、一口齧るとシナモンアップルの爽やかな芳香が口
   の中いっぱいに広がりました。

    味自体はかなり甘いのですが、意外にしつこくなく、甘いものが苦手な私でも美味しく頂けます。とても美味しいアップ
   ルパイを朝青竜が踏んづけてしまったら、こんな感じになると思います。

    しかしこれ、はっきり言わなくてもお菓子ですね。これとココアという食事の組み合わせは、何だか好き嫌いの多い
   子供の味覚
の様な気がします。まあ手っ取り早くカロリーを摂取するには効率の良い取り合わせだとは思うのですが。


    続いて『ベジタブルクラッカー』。これも今回初のお目見えですが、いつものプレーンクラッカーとどう違うのでしょうか。
   固い真空パックにハサミを入れると、プシュッと音を立てて封が開くのが面白いなあ。良く見るとクラッカーには野菜と思
   しきツブツブが練り込んであり、パッケージにはニンジン、タマネギ、セロリ、グリーン&レッドペッパーと書いてありました。
    一口齧ると、なるほど緑黄色野菜っぽい味がします。ほのかに甘く、これはかなり美味しいクラッカーだなあ。普通のク
   ラッカーのサクサクした口当たりでは無く、ボリボリ齧る食感が心地いいです。飽きの来ない味なので、これと野菜サラダ、
   ベーコンエッグ、カフェオレでもあれば、ちょっとおしゃれな朝食みたいです。野菜嫌いの子供にもいいんじゃないかなあ。


    『グレープゼリー』を開封すると、ジャムと同じように先に水分が出てきて、その後固形のゼリーが出て来ました。ジャ
   ムよりも水分が多く瑞々しいのですが、喉が灼けるようなこの甘さにはいささか閉口します。先のベジタブルクラッカー
   にのせて食べてみましたが、これは別々に食べた方がよさそう。
    『マッシュポテト』のレトルトを開けると、何だか洗濯粉せっけんのようなニオイがします。口当たりはややボソボソとし
   て水っぽく、マッシュポテトのクリーミーさには欠けますが、味自体はそれほど悪くは無いですね。しかしこの、脱衣所
   の洗濯機みたいなニオイは何とかならないのでしょうか。
これ、加熱剤で温めると余計にニオイがきつくなるんじゃない
   のかなあ。


    そうこうしているうちに、すっかり『ミートローフグレイビー』のレトルトが温まりました。ワクワクしながら開封すると、お
   お、美味しそうな香りが漂ってきました。皿に空けると、8×12p程のミートローフと、たっぷりのグレイビーソースです。
   ミートローフは1cm程の厚みがあり、なかなかの重量感。
    ソースを一口すすると、これが戦闘糧食とは思えないまっとうなグレイビーソースで、牛骨のダシらしき風味も感じら
   れます。ミートローフ自体はややパサついているものの、ソースとの相性もよくとても美味しいなあ。


    ここでアクセサリーパケットのチリパウダーをソースにかけてみると、一気にパンチの効いた味になりました。ただこ
   のチリパウダーが少量でもかなり辛いので、一袋全部かけるとエライ事になりそうです。ソースの一部にちょっとだけ
   かけて、辛いソースと辛くないソースの両方を少しずつ楽しむのがいいかもしれません。辛いソースはマッシュポテト
   に良く合い、辛味に舌が疲れたらグレイビーソースだけの部分を味わうのがよさそうですね。




    今回のメニューですが、一品一品は大したことはありませんが、ミートローフ、グレイビーソース、チリパウダー、マッ
   シュポテト、ベジタブルクラッカーの組み合わせが絶妙のシンフォニーを奏で、意外な誤算的な美味しさがありました。
   ココアも風味豊かで、実に満足度の高いメニューと言えます。


    …と、ここでもうひとつ食品パックがあったのを忘れていました。他のパックとは違って包装には何も印刷されておら
   ず、何とも怪しげな雰囲気。中からはキャンディーらしき包みが2本出て来ました。なんだ、おやつかと思って一つ食べ
   てみたのですが、こ、これは駄目だ…。このトッツィーロールというソフトキャンディー、兵器と言っても過言ではない甘さ
   です。
1粒で明治アーモンドキャラメル1箱分を濃縮したような甘さがあり、食べている間中、何だか後頭部を殴られ続
   けているような気がして涙が出そうになりました。
あー、最後の最後で見事に台無しです…。


    ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の素晴らしい演奏の後、鳴りやまぬアンコールに応えて幕が開いたと思
   ったら、何故か月亭可朝が出て来て「お母ちゃんのボインは〜」とやり始めた様なようなガックリ感に蝕まれつつ、試
   食を終わらせました。




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