No.22 JAMBALAYA




    今回はメニューNo.22 JAMBALAYAです。人気メニューだったポークチャウメンに代わり、2002年から採用されました。
    ジャンバラヤとは、ソーセージやベーコン、豆類を米と一緒に炊き込んだアメリカ開拓時代からの伝統的な南部料理で、
   味付けにはチリパウダーやオレガノを使い、スパイシーに仕上げています。
    よく似た料理としてはスペインのパエリアがありますが、パエリアが新鮮な魚介類をふんだんに使用しているのに対し、
   ジャンバラヤはどちらかと言うと保存食を使った長期移動型野営料理、といったイメージですね。まずは中身を確認です。


 




【内容物】
1:HAM AND SHRIMP JAMBALAYA (ハムとエビのジャンバラヤ)
2:スナックブレッド    3:チョコレートオートミールケーキ
4:粉末ライムジュース    5:チーズスプレッド
6:アクセサリーパケット    7:キャンディ    8:スプーン
9:加水式加熱剤












【アクセサリーパケット】
1:粉末コーヒー    2:粉末ミルク    3:マッチ
4:ウェットティッシュ    5塩    6:砂糖    7:粒ガム
8:ティッシュ    9:タバスコ








 

    メインディッシュのパッケージには、『HAM AND SHRIMP JAMBALAYA』とありました。早速開封すると、今までの暗
   緑色ではなく、クリームがかった緑色のレトルトパックが出て来ました。これを水を加えた加熱剤にセットします。
    今回同封されていた粉末飲料は、『レモンライムビバレッジ』でした。パックを開封すると強烈なバスクリン臭が鼻腔に
   襲いかかります。
12オンス(約300ml)の冷水を加えてかき混ぜると、あからさまなライトグリーンの液体が出来上がりまし
   た。
うーん、物凄く体に悪そうな色ですね。チェレンコフ光って、こんな感じなのでしょうか。


    レモンライムと言うよりも、かき氷のメロン味が溶けきってしまったみたいな感じです。苦笑しつつ一口飲むと、うん?味
   は意外にいけますね。見た目よりも繊細な味わいで、甘さ控え目で酸味が爽やか。何だかエメラルドスプラッシュが撃て
   そうな気がします。

    次は『チョコクッキー』。パックからは生徒手帳ぐらいの大きさの、厚さ10o程の大ぶりなクッキーが出て来ました。表面
   はツヤのあるチョコレートでコーティングされていますが、思ったほどベタつかず、そのまま触れます。
    齧ってみると、表面のチョコは程良いビター風味でイケますが、中のオートミールクッキーがもう強烈な甘さです。甘味
   が苦手な私には、ちょっとツライ味わいですね。レモンライムジュースの酸味に助けられました。


    続いて『スナックブレッド』。最初はこのモソモソした食感と畳の様なニオイに違和感を覚えましたが、慣れてしまうと普
   通に美味しく頂けます。あっさりとしたほのかな甘さが、何にでも合いますね。今回も、夏に法事で田舎に帰った時のお
   寺のお堂のニオイが楽しめました。


    さらに今回初のお目見えとなる『チーズスプレッド』。オレンジがかったチェダーチーズが出て来ました。なかなか美味し
   そうな香りが漂い、一口齧ると純粋なチーズの味が口の中に広がります。かなり塩気が強いのには驚きましたが、これは
   これでいい味ですね。先程のチョコクッキーの激甘で疲れた舌が、はっきりとした塩味で目を覚ました様な気がします。
    スナックブレッドとの相性も良く、一緒に食べるとそこらのコンビニの菓子パンよりもはるかにイケる味になりました。チ
   ーズスプレッドの塩気で口内に唾液が分泌され、モソモソしたスナックパンが食べやすくなるのも高得点です。


    今回使用した加水式加熱剤はどうも品質にムラがある様で、加熱剤の半分だけが激しく発熱しています。水が足りて
   ない様なので少し追加して全体に行きわたらせると、ようやく本格的に発熱を始めました。袋の下のラインよりも多めに
   水を入れるか、途中で少し水を足す方がいいのでしょうか。
    さて、そろそろメインの『ジャンバラヤ』にとりかかります。レトルトの封を切ると、湯気とともにスパイシーな香りが立ち
   上ります。おお、これはちょっと美味しそう。皿に空けて、米が固まっていた所をスプーンで突き崩すと、美味しそうなジャ
   ンバラヤが出来上がりました。と言う訳で、まずは一口。
    おお!これは美味い!見た目通りのホット&スパイシーな味わいです。カットされたソーセージがごろごろと入っていて、
   10円玉大の小海老もちらほら。トマトの酸味とコク、セロリとタマネギの香味、ケイジャン風味のスパイスが見事にマッチし
   て、ちょっと戦闘糧食とは思えない豊かな味わいです。いやはや、本当にこれは美味しい。
    アクセサリーパケットにはタバスコ様も入っていましたが、使わなくても十分美味いです。辛いもの好きにはたまらない
   メニューだなあ。
結局前回試食したチキンカヴァテッリと同様に、ガツガツとむさぼり食べてしまいました。贅沢を言わせ
   てもらえれば、良く冷えたバドワイザーが欲しい所です。


    最後は袋入りのキャンディーです。しかしこれが袋の中で溶けて潰れていて、ベタベタになっていました。どうにもならな
   いのでパッケージを引き裂いて見ると、赤、緑、オレンジ、黄、紫の色とりどりのパチンコ玉大のキャンディーが約40粒。
   幾つか口に入れてみましたが、味自体はそう悪くないものの、これも強烈なバスクリン臭が…。メーカーはツムラなのか
   
と、思わずパッケージを確認してしまいました。



    総評としては、チョコクッキーの甘味、チーズスプレッドの塩気、ジャンバラヤの辛味、それぞれはいい仕事をしている
   ものの、いずれも個性が強すぎて食後の疲労感が漂うメニューでした。
こういう時は、スナックブレッドのあるのかないの
   か分からない味が、ホッとさせてくれますね。
    とにかくそれぞれがはっきりした味の食品なので、レモンライムジュースは規定の12オンスでは無く、13〜4オンス位
   の水で薄めに作った方がいいかもしれません。
    しかしメインのジャンバラヤは美味かったなあ。これ、市販されてないのでしょうか。食べている時の心象風景としては、
   満天の星空、幌馬車、焚火、テンガロンハット、コルトSAA、コップで飲むバーボン…
と言った感じでした。




トップページに戻る
MREメニュー目次に戻る