取り敢えずメインのレトルトを加熱剤にセットし、今日は結構冷え込んでいるので飲み物用のお湯も作り
ます。ホットビバレージバッグに6オンス(約170cc)の水を入れ、紙箱に突っ込んでレトルトと一緒に温めて
おきましょう。
さて、まずは粉末ドリンクから。今回封入されていたのはLEMON−LIMEでした。これ美味しいんですよね
え。12オンス(約340cc)の冷水で溶かすと、相変わらず強烈な色合いのレモンライムドリンクの出来上がり
です。色こそわざとらしさの極みですが、このあっさりと甘くさっぱりと酸っぱい味わいはなかなかのもの。
レモンライムというよりも、キウイやスターフルーツ系のトロピカルな風味が美味しいなあ。量もたっぷりあ
るので、メインが少々奇天烈な味でも何とかしてくれる頼もしさがあります。
続いてはレトルトのMANGO PEACH APPLESAUCE。山吹色のピュレ状のものが、もたもたぽたぽたと
出て来ました。ふんわりとフルーティな香りも漂い、これも美味しそう。まずは一口頂きましょう。
ほほう、かなりイケますよ。以前試食したラズベリー入りのアップルソースよりもぐっと食べ易く、若干レト
ルト臭が気にはなりますが美味しいです。なるほどこれはマンゴーとモモ、リンゴの風味ですが、この3つ
が合体するとアプリコット味になるのが不思議だなあ。
ぱっと見は病人食か離乳食の様ですが、ゆっくりと味わいたい一品ですね。先のレモンライムドリンクと
同系統の、あっさりさっぱり南国コロニアル調の味であります。
続いてはWHEAT SNACK BREADとCHEESE SPREAD WITH JALAPENOS。こちらは今まで何度も
食べた、実に安心感のある組み合わせ。ハラペーニョ入りチーズスプレッドの心地よい辛味と程良い青臭
さを、スナックブレッドのほの甘さがしっかりと受け止めていて、全くもって言う事なし。
しかし今回は、のっけからイイ感じで試食が進みますね。キツイ味や変な味が一つもなく、これなら疲れ
切った兵隊さんでもするするっと食べてしまいそうです。
さて、そろそろメインのレトルトに取り掛かりましょう。と、その前に紙箱からホットビバレージバッグを取
り出して、もう一つの粉末飲料であるSPICED CIDERを作ります。本来は冷水で作るのですが、これ、温
かいお湯で作っても結構イケるんですよね。ちょっとつくりモノ臭いですが、リンゴらしい優しい甘さがいい
塩梅です。
さて、メインのCHILI AND MACARONIを開封しましょう。中からは、ブツ切りのマカロニとパチンコ玉大
の牛肉がどばっと出て来ました。そうそう、こんな感じでしたっけ。見た目は前回試食した時と全く同じです。
画像ではマカロニの量が目立ちますが、牛肉は下の方に隠れていて、実際はもっとボリュームがあります。
とりあえず一口頂いてみましょう。
うんうんそうそう、こんな味。じんわりとした豊かさを感じさせるトマトの風味が、牛肉の渋い旨味とよく合
っています。マカロニは固ふやけでまるでプロセスチーズの様な歯ざわりですが、牛挽肉は脂肪感のない
あっさりした味わいで、旨味は濃厚なのにさっぱりと食べ易いなあ。やはりトマト風味のMREはハズレ知
らずで、頼もしい事この上なしであります。
辛味もしっかり効いていて、さっぱりした中にも締まりのある味わいになっています。GROUND RED P
EPPERの小袋がついていましたが、コレなしでも十分辛味は楽しめますね。一応少しだけ振りかけてみま
したが、極端に辛いものが好きな人以外は必要無さそう。私も辛いものは好きな方ですが、メインのチリ
マカロニ自体が完成した味なので、変に弄らない方が美味しいと思いました。
最後はTOASTER PASTRY,CHOCOLATE CHIPです。トースターペストリーは別のメニューで何度か試
食した事はありますが、チョコチップ入りは初めて。大きさは文庫本を一回り小さくした感じで、チョコのフィ
リングをチョコチップ入りの薄い小麦生地で包みこんで焼き上げ、その上からチョコソースをかけ回してあ
ります。まあ正直かなり甘いのですが、カカオ独特のほのかな苦みがあり、さっぱり系のレモンライムドリ
ンクのお陰もあって結構美味しく頂けました。
内部のチョコフィリングはビターが効いていて、生地に入っているチョコチップはミルク風味。そして上に
かかっているチョコソースにはほのかにウォールナッツの香りがあり、重層的で豊かな風味が素晴らしい。
チョコ系スイーツが好きな人には、結構たまらない味だと思います。
おっと、Skittlesを忘れていました。M&Mチョコみたいな粒キャンディーですが、一袋でかなりの量があ
るので2粒ほどつまんで後は仕舞っておきました。残りは仕事中のカロリー補給に使うとしましょう。
いやー、かなり出来のいいメニューでしたね。メインのチリマカロニそのものはさほど実力派とも言えま
せんが、他の食品とのバランスが素晴らしく、総合的に非常に満足度の高いメニューでした。
MREでは最早お馴染みのチーズスプレッドやスナックブレッド、レモンライムドリンク、アップルサイダー
がきっちりと脇を固めて主役であるチリマカロニを盛りたてて、新人のマンゴーピーチアップルソースとトー
スターペストリーがその新鮮な個性を十分に発揮するという、現時点でのMREの完成形と言っても過言で
はないメニューだったと思います。
甘酸っぱいという基本コンセプトをしっかりと打ち出しながらも、辛味や塩味、苦味、旨味をきっちりと揃え
てみせた、鍛え上げられた精鋭一個小隊を見た様な試食でありました。
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