No.21 CHICKEN TETRAZZINI




    さて、今回はメニューNo.21 CHICKEN TETRAZZINIです。テトラジニって何だろうと色々調べてみたのですが、皆目
   分かりませんでした。テトラジニさんが作った鶏料理なんでしょうか。取り敢えず内容物を見てみましょう。








【内容】
1:CHICKEN TETRAZZINI  (チキンのテトラジニ風?)
2:チョコレートシェイク   3:パウンドケーキ   4:クラッカー
5:アップルゼリー    6:加水式加熱剤    7:スプーン
8:アクセサリーパケット










【アクセサリーパケット】
1:ティーパック    2:粉末ミルク    3:砂糖   4:塩
5:ウェットティッシュ    6:ティッシュペーパー   7:マッチ
8:タバスコ    9:粒ガム











    紙箱からメインのレトルトを取り出します。このパックが見た目にもデコボコしていて、中身のゴロゴロ感が良く分かり
   ます。
今までのレトルトは全部平べったい形だったので、今回のは何だか美味しそうですね。早速加熱剤に水を入れて
   セットしますが、今回同封されていた加熱剤はやけに大人しく、いつものようにシューシューポコポコ言ってくれません。
   取り敢えずこのまましばらく温めます。
    アクセサリーパケットには、『紅茶のティーパック』が入っていました。手元に熱湯を作るだけのストーブが無いので、
   今回はこのまま水出ししてみましょう。


    お馴染みのパウンドケーキ。今回のパッケージには『LEMON POPPYSEED POUND CAKE』とありました。食べてみ
   るといつもにも増してしっとりした口当たりで、バターの香りが口の中いっぱいに広がります。レモンの香りはそう言わ
   れれば有るか無いか…と言った程度で、ポピーシードと言うのはこの黒い小さなツブツブの事でしょうか。それ自体の
   味は殆どなく、噛みしめるとプチプチと弾け、あんパンに乗っている芥子粒の様な食感。後から調べて分かったのです
   が、ポピーシードとは芥子の粒そのものの事でした。


    次は今回初めて見る『チョコレートシェイク』です。このパッケージがやたらとでかく、パッケージの中でメインのレトル
   トと同じ位のスペースを取っています。どうやらこのパックに水を入れ、シャカシャカとシェイクせよ、との事らしいです。
    しかしシェイクって、ファストフード店なんかにあるシェイクですよね。現場の将兵達から戦場でもシェイクを飲みたい!
   と言う要望でもあったのでしょうか。戦艦ポチョムキンじゃあるまいし。
しかしそれに応えてしまう米軍も凄いなあ。戦場
   に日常を持ち込む、と言うよりも、日常と戦争が一緒なんでしょうか、あの国は。皮肉でも賞賛でもなく、単純にアメリカ
   らしい話だなあ。
    とにかく作ってみましょう。印刷の指示通りに6オンス(約170ml)の水を入れて切り口を折り曲げ、60秒間ひたすらシェ
   イク!これ、けっこう疲れるなあ。しかしこうしている今も、イラクの戦場ではアメリカの兵隊さんがシャカシャカやってい
   るのでしょうか…。

    きっちり60秒間シェイクした後、カップに注ぎます。文字通りのトロトロのシェイクが出てくるのが驚きです。うーん、マ
   ジだったのか。
恐る恐る口にして見ると、かなり甘ったるいものの実にクリーミーなシェイクです。もっときっちりと冷や
   した水で作ったら、もっと美味しかったかもしれませんね。しかしこのヌルくて甘ったるいドロドロのシェイク、砂漠地帯
   では飲みたくないなあ…。


    これもお馴染みの『クラッカー』。安心できるサクサクの塩味です。今回のクラッカーはいつもよりも粉っぽくなくて美味
   しいです。パウンドケーキもそうでしたが、今回のは作られてから時間が経ってないのかな?しかし製造年月日は2002
   年なので、もうかれこれ5年近く経っているので、保存状態が良かったのかもしれません。
    続いて『アップルゼリー』。リンゴ風味のキャンディーを煮溶かした様なはっきりくっきりした甘さで、実にアメリカらしい
   味覚です。塩気のあるクラッカーには良く合いますが、これとチョコシェイクの組み合わせはちょっとツライものがありま
   すね。真夏の熱帯夜に、名古屋章と毒蝮三太夫に左右からぴたりと添い寝されているようなクドさが強烈です。ある意
   味、お好きな方にはタマラナイ組み合わせと言えるでしょう。


    猛烈な甘味に追われるようにしてメインの『チキンテトラジニ』に向かいますが、うーん、やっぱり温まっていません。
   今回の加熱剤はハズレを引いてしまった模様です。レトルトを取り出しても、いつもなら熱くて触るのもやっとなのに、
   今回は膝の上にネコをのせている程度の温度です。
    ちょっとがっくりしながら開封すると、うん?何だか美味しそうな香りがしますよ。皿に空けると、コロコロにカットした
   鶏肉に、細切れのスパゲティーがソースにまみれて絡まっています。見た目はかなり悪いのですが、何とも言えないい
   い香りが食欲を刺激します。
    まずは一口。やっぱり温まっていませんが、これ、けっこう美味しいです。何だかホワイトソースに白味噌を効かせた
   様な不思議な味
で、違和感無く食べれます。クラッカーよりも白ご飯が欲しくなるなあ。ソース自体はかなりもったりと
   重い感じですが、口当りは意外に軽やか。鶏胸肉を使っている割にはパサつかず、パプリカもカラフルな色合いを演
   出しています。
    結局パクパクと最後まで美味しく食べる事が出来ました。食べ終わってからタバスコ様の存在を思い出しましたが、
   かけなくても十分美味しかったですね。それにしても白ご飯が欲しくなる一品でした。
    あと、パッケージの原材料表示を見てみましたが、白味噌らしきものは発見できず。うーん、あの舌に馴染む味は白
   味噌だと思っていたのですが…。一体何だったんでしょう。


    後は、残っているシェイクを始末します。この殺人的な甘さがキツイなあ。焼成する直前のクッキー生地に砂糖を加
   えて、ムリヤリ喉の奥にドロドロと流し込まれているかのような、精神的苦痛を感じます。
途中からはちょっと涙を浮か
   べながら、何とか飲み干す事が出来ました。うぐぐ、気持ち悪い…。たった6オンスが、6リットル位に感じましたよ、マ
   ジで。
    最後は、とっておいた水出し紅茶です。これを最後に置いておいたのは正解でしたね。リプトンの普通のティーパッ
   クでしたが、砂糖もミルクも無しで飲むとすごくサッパリします。これならシェイクの代わりにティーパックを三つ程入れ
   てくれた方が、パウンドケーキやアップルゼリーを美味しく頂けそうです。


    メインのチキンテトラジニはかなり美味しく満足でしたが、お菓子の甘味が食事代わりにならない私には、ちょっとつ
   らいものがあるメニューでした。




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