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まずはメインのレトルトを加熱剤にセットしますが、水を入れた途端にいきなり激しい加熱を始めたのでびっくり。おお、
今回の加熱剤は随分とやる気の様です。一分もたたないうちに素手では触れないほどの温度になり、まったく久しぶり
の当たりを引いた模様です。
アクセサリーパケットの『粉末アイスティー』と『粉末アップルサイダー』を用意します。これ、どっちも美味しいんですよ
ね。今回は色々ツイてるなあ。どちらも８オンス(約220ml)の冷水で作ります。
うーん、どっちも同じような色なので間違えそう。アップルサイダーの方が、やや透明感があります。昔あったファンタ
ゴールドから炭酸を抜いた様な味で、何だか懐かしいなあ。リンゴの風味もちゃんとあって、粉末ドリンクにしてはかなり
のスグレモノと言えます。
一方アイスティーは、タンニンの渋みと茶葉の香りが効いた、実に美味しいアイスティー。やや人工香料っぽいですが、
どちらも粉末でこの味を出せると言うのはお見事です。ＭＲＥの初メニューの場合は、はっきり言って何を食べさせられ
るのか分かったもんじゃない部分がありますので、こういうあっさりさっぱり系の安心できる飲み物が付いているのは、
とても有り難いなあ。
ちなみに英語のCIDERは日本のサイダーとは全く別物で、いわゆるリンゴジュースの事を指すそうです。最初見た時
は、てっきり駄菓子屋のジュースの素みたいなインチキ粉末炭酸飲料だろうとタカをくくっていたので、意外な美味しさ
に驚いた思い出があります。
『APPLE SAUCE』は、いわゆるすりおろしリンゴでした。リンゴの自然な甘味と酸味が残っていて、クドイ甘さを加え
ていないのが好印象。
『クラッカー』はプレーンタイプで、若干粉っぽい風味ですが、サクサクした口当たりと香ばしさがいい感じです。アップ
ルソースとの相性もとてもよく、ホッとする味わいと言えますね。ひとパックでナビスコクラッカー8枚分ぐらいのボリュー
ムがあるので、結構食べ応えがあります。
『ピーナッツバター』は相変わらずのべったりもったりとした口当たりで、濃厚を通り越して鈍重としか言いようがない
味ですね。口に入れた瞬間に口腔内の水分を根こそぎ持って行かれる感じですが、幸い今回はドリンクに恵まれたの
で、どうにか乗り切る事が出来ました。
さて、そろそろメインの『CHEESE TORTELLINI IN TOMATO SAUCE』を開封です。ワクワクしながら皿に空けると、
トルテリーニが真っ赤なトマトソースにまみれてゴロゴロと出て来ました。うん、相変わらずＭＲＥのトマトソースはいい
仕事をしてますね。十分に温まっているので、甘酸っぱく旨みの濃厚なトマトソースの味わいが十分に楽しめます。ほ
んの僅かにレトルト臭がありますが、ソースの中のバジルがちょうどいいニオイ消しになっています。
トルテリーニを切ってみると中にチーズが入っているのが見えますが、あまりチーズらしい味はしませんでした。チー
ズ風味のＭＲＥはパスタアルフレッドソースで酷い目にあったのでちょっと構えてしまいましたが、これならチーズが苦
手な人でも抵抗無く食べる事が出来ると思います。
アクセサリーパケットにはシーズニングの小袋がありましたが、ここでトマトソースにマイタバスコを一垂らし。おお！
美味い！思った通り、濃厚なトマト風味に爽やかな酸味と辛味が加わって、どっしりながらも実に軽やかな味わいに
なりました。
大満足で食べ終わった…と思ったら、『パウンドケーキ』の存在を忘れていました。濃厚なバターの香りがたっぷりで、
シナモンの香りがいいアクセントになっています。かなり甘いのですが、粉末ドリンクがどちらもあっさりさっぱり系なの
で、さほど抵抗無く食べる事が出来ました。
最後は『キャンディ』。大手メーカーCHARMSのもので、一つずつセロファンで包んでありますが、中でキャンディが溶
けてベタベタになっていました。色とりどりのキャンディが９粒入っていて、そのわざとらしい香料と単純な甘味が実にア
メリカっぽいなあ。
どれもこれも『爽やかな甘酸っぱさ』をキーワードにした様な食品が多く、味の組み合わせという点ではやや一本
調子な感じが否めませんでしたが、満足度の高いメニューでした。ＭＲＥの連食という事態を考えると、こういう爽や
かなアクセントになる様なメニューも必要な気がします。
今回のロットは製造後4年という、古くも新しくも無い微妙なシロモノでしたが、加水式加熱剤の頑張りっぷりは嬉し
い誤算でした。いつもこうだったらいいんですけどねえ(笑)。
あと、結局シーズニングの小袋は使わずじまいでした。これはこれでなかなかいい味なので、何時か肉を焼いた時
に使う事にします。きっと美味しいだろうなあ。
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