まずはメインのレトルトを加熱剤にセット。ここ最近加水式加熱剤には裏切られっ放しだったのですが、今回の加熱
剤はすぐに加熱を始め、勢いよく水素ガスを噴出しているので一安心です。
今回の粉末ドリンクは、初登場の『チェリービバレッジ』。規定通りの12オンス(約330ml)の冷水に溶かすと、これ以
上ない位にチェリー色の液体が出来上がりました。いかにもアメリカらしい見事な着色料っぽさに惚れ惚れしますが、
飲んでみるとこれが意外にあっさりしていて、なかなか美味しいなあ。後を引かないサッパリした甘さがいい感じです。
続いてこれも今回初お目見えの『チェダーチーズプレッツェル』。開封すると、直径2p程の円筒形のプレッツェルが
コロコロと出て来ました。へー、プレッツェルって細い棒状のものばかりかと思っていましたが、こんなのもあるんですね。
どこかで見た様な形だなあと思ったら、昔あった“コロン”というチョコレート菓子にそっくりでした。幾つか砕けてしまって
いますが、プレッツェルの香ばしい風味とチェダーチーズの濃厚な香りが鼻腔をくすぐります。これはちょっと美味そうで
すよ。
一つつまんでみると、やや生地が粉っぽいものの、サクサクカリカリとした心地よい食感がいいですね。味はミスマッ
チの帝王、“チーズおかき”にそっくりです。チェダーチーズの塩気が効いていて、これはバドワイザーかクアーズが欲
しい所だなあ。
さらに今回は初モノ続きで、『チョコレートスポーツバー』です。タンカラーのパッケージを開けると、その中にはさら
に二重包装のアルミパッケージが入っていて、やけに厳重です。“ピーナッツバターを含む”とあるのは、アレルギー
対策でしょうか。
中からはドス黒く平べったい物体が出て来ました。表面をチョコでコーティングしてあるのですが、黒糖の様な不思
議な香りも漂っています。しかし甘そうだなあ(汗)。
意を決して齧ってみると、これが意外にも甘くなく、むしろ僅かな塩気すら感じます。湿ったキャラメルっぽいカロリー
メイトを薄くして、ヌガーっぽい黒糖チョコでくるんだような味ですね。こう書くと非常に甘そうですが、これが本当に甘く
ないんです。レーズンの様な香りもあり、コクがあるのに後味がさっぱり。甘味が苦手な私でもパクパクと食べる事が
出来ました。これ、疲れている時なんかには一発で元気になりそうですね。市販されていたら是非買いたいなあ。
次は一転してすっかりお馴染みの、『クラッカー』と『チーズスプレッド』です。MREでは屈指の安心コンビであります
が、今回のチーズスプレッドはちょっと驚きの美味さでした。口の中でとろりと溶ける様な淡い舌触りで、まるで出来た
てバターのような味わいです。味は同じなのに、一体何が違うんだろうと調べてみると、今回のMREは検品後1年半
ほどのかなり新鮮なブツだった事が判明しました。うーん、鮮度って大切なんですね。
今回は加水式加熱剤の温度を測ってみましたが、最高で75度でした。当たり外れの大きい加熱剤の中ではかな
りマシな部類でしょう。取り出した『CAJUN STYLE RICE WITH BEANS AND BEEF SAUSAGE』を開封すると、
食欲をそそるスパイシーな香りが立ち上ります。はやる気持ちを押さえながら、まずは一口。
おお!美味い!完全に温まりきっていなかったのでちょっと米がロウっぽいですが、味はきっちりケイジャンテイスト
です。キドニービーンズとソーセージもゴロゴロと入っていて、パプリカやセロリ、タマネギ、ワイルドライス(これ、19
のビーフ&マッシュルームにも入っていました)と、入っている具も多彩な顔ぶれです。
香りは実にスパイシーですが、辛味は意外にもおとなしめ。途中からアクセサリーパケットのタバスコ様を投入すると、
モロに私好みの味になりました。うーん、美味い!
味の傾向としてはNo.22のジャンバラヤと似ていますが、こちらの方がぐっとシンプルでワイルドな味わいです。これ
またビールが欲しくなる一品だなあ。最後まで一気にガツガツと食べきってしまいました。いやー、美味しかったなあ。
米のロウっぽさがやや気になりましたが、これは加熱剤のコンディションに大きく左右されるので仕方ないでしょう。
加水式加熱剤に拘らなければ、鍋で湯煎すればオーケーです。むしろ、そっちの方が美味しく出来上がるでしょうね。
味はとにかく私好みで、文句なしです。ジャンバラヤと味が被っていますが、これはケイジャン料理の人気が高く、
部隊で取り合いになりそうだったから…と好意的に解釈しておきましょう。実際にこの二つは、2004年以降のB箱(メ
ニューNo.13〜24)で一緒になっています。
今回のメニューは、プレッツェル、チーズスプレッド、ケイジャンライスと、甘くないレーションがいつに無く多く、きち
んとした食事を摂れた…という満足感に浸れました。甘党の方にはやや物足りないでしょうが、私的には実に優秀な
メニューでした。
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