鯖江駐屯地創立50周年記念行事

2013.09.22



        福井県に所在する、鯖江駐屯地の創立50周年記念行事に参加してきました。鯖江駐屯地は第372施設
       中隊(6施群)、第104施設直接支援大隊第1直接支援中隊、第417会計隊、第306基地通信中隊鯖江派
       遣隊、第130地区警務隊金沢派遣隊鯖江連絡班
が駐屯する、福井県唯一の陸上自衛隊駐屯地です。
        式典が行われた前日には、福井市内にて陸海空各部隊から車両や航空機が参加しての大規模な記念パ
       レード
が催されました。残念ながら私は参加できませんでしたが、地元の方々を中心に沢山の人達が見学
       に訪れたとの事。北陸地方で発生した大規模災害や冬場の除雪支援でも活躍していますし、郷土に密着し
       た駐屯地であると言えますね。
        ちなみにこの鯖江駐屯地、金沢駐屯地から鯖江分屯地として移駐してきたのが昭和38年。北陸のおじい
       おばあにとっては決して忘れる事の出来ない、38(サンパチ)豪雪があった年なんですね。その年に施設隊
       としてこの地に産声をあげたという点に、運命や巡り合わせといったものを感じます。
        当日は早朝に自宅を出発。9月に入ってからの金沢駐屯地、今津駐屯地と立て続けに参加しそびれたの
       で、私の2013シーズン後半戦がようやくスタート。今日は天気もよさそうですし、私の大好きな施設科と言
       う事もあり、楽しめそうですね。
        名神高速道路と北陸自動車道をひた走り、0830に臨時駐車場に到着。15分ほど歩くと駐屯地が見えてき
       ましたが、周囲の田んぼの農道を埋め尽くす路上駐車の群れに驚かされます。これ、農家の人公認なのか
       なあ。ここまですごいと駐屯地にも何らかの迷惑がかかるんじゃないかと、関係ない私までヒヤヒヤしてしま
       います。


        開門30分前ですが、既に正門前の行列は140人を超えています。慌てて最後尾につきますが、その後も
       続々と列は伸びて行き、すぐに最後尾すら見えない状態に。
        そして0930、開門。会場北側は観閲壇と招待者席、南側と西側はフェンスになっていて、一般参加者用の
       スペースは会場東側のみ。
既に見学しやすそうな最前列はあらかた押さえられていますが、どうにか南端の
       隅っこに場所を確保。観閲壇までは一番遠く、一見してかなり不利なポジションに思えますが、そもそも鯖江
       の式典会場は非常に狭く小さい
(7〜80m四方位)ので、こんな会場の端っこでもよその駐屯地よりもはるか
       に近い
んですね。うん、250oのレンズがあれば十分すぎる位。


        それにしても、グラウンドの真ん中にある芝生はなんなんだろう。中華そばに浮いた海苔みたいだな・・・。
       ああ、あれはヘリパッドか。これも狭い駐屯地ならではの工夫でしょうか。
        とりあえず場所は確保できましたし、さっそく駐屯地を歩きます。式典開始時刻まで30分もありませんが、
       お腹も減っていきました。
        こぢんまりとした屋台スペースに到着。お、5月に大久保で食べたサバエドッグの屋台が出てますよ。その
       向こうにあるトラック店舗では、カレーパンソースカツドッグ、カツカレー、ソースカツ重が待ちかまえている
       模様。


        他にはおろしそば、ソフトクリーム、飲み物、あと自衛隊グッズ。数は少ないながらも、地元の味が楽しめ
       る充実した内容
ですね。とは言え、どの屋台も鯖江の隊員さんじゃなくて外部の業者が入っているのか。う
       ーん、私の求めている駐屯地グルメとはちょっと違うかなあ(何を偉そうに)。
        まずは小川家というお店が出しているソースカツ重から行ってみましょう。トラックの荷台の扉からにゅっ
       と出てきたソースカツ重。揚げたてカツにさらりと甘酸っぱいソースが実に美味ですが、屋台というよりも
       弁当屋さん
に近い感覚です。うーん、やっぱり微妙・・・。


        朝食にしては十分なボリュームでしたが、なんとなくこれだけで納得したくなかったので、隣にあった近松お
       ろしそば
の屋台へ。本格手打ち&辛味大根というのが、ちょっとそそられます。
        しばらくして出てきた近松おろしそば、ボリューム的にやや物足りない気がしましたが、お味の方はかなりイ
       ケますね。成程これが本格的な手打ち蕎麦かと、納得させられるものがありました。私はうどん文化圏の人
       間なので、蕎麦について語れるような教養を持ち合わせていないのですが、うん、これは美味しいなあ。
        すると屋台のオジサンから、辛味大根の汁のお勧めが。試しにちょっと入れてもらうと、おお、これもいい!
       びっと切り立ったような蕎麦の野趣が、辛味大根の風味でさらに研ぎ澄まされる感じ。万事鷹揚で大らかなう
       どんとは対照的な、非常に洗練された味わいです。
        美味しいですねえと伝えると、オジサンはさらに自家栽培の一味唐辛子も持って来てくれました。折角なの
       でこれも少しかけてもらいましたが、うーん、どっちか片方だけでいいかな(笑)。それにしても、実に美味しい
       おろしそばでありました。


        その後は確保した場所に戻ります。それにしても凄い人混み。駐屯地そのものが小さい為、余計にそう見
       えるのかもしれませんが。
        さて、もうすぐ部隊の入場か・・・と座って待っていると、背後から気持ちの悪い熱気がむわんと襲い掛かっ
       てきました。どうやら真後ろにあった警衛所の空調室外機が動き始めた模様ですが、まるでおっさんの生温
       かい吐息を背後から浴び続けている様なたまらない不快感。
今さら移動出来ませんし、これは我慢するしか
       ないか(泣)。
        そうこうしているうちに、部隊入場が始まりました。まずは第10音楽隊が先頭を切り、その後は後方支援
       隊、会計隊、警務隊、施設中隊
という駐屯地所在部隊が続々と。それにしてもコンパクトな部隊編成だけあ
       って、本当に参加人数が少ないなあ。全部合わせても30人ぐらいと、音楽隊と大して変わらない員数です。


        もちろんこれが鯖江の全戦力という訳ではなく、式典進行会場内外の警備にあたっている隊員さんを含
       めるともっと大人数になるのですが、こうなると式典のために警備をしているのか警備する為に式典を行っ
       ているのか、微妙に分からなくなってきます。

        これでは鯖江の隊員さんによる屋台が出せないのも致し方なしだなあ。式典進行と警備、屋台運営だけで
       駐屯地所在隊員を全部使い切ってしまいそう。
そりゃ外部の業者さんを呼ぶのも当たり前です。
        とは言え、そのぶん地元の飲食店に幾許かの売上が落ちますし、地域に根差して歩んでいくという意味で
       は、隊員さんが屋台まで抱え込むよりもよっぽど式典本来の意義に沿っているとも言えますね。


        あと、会計隊が紹介を受けながら入場して来た時、隣にいたオジサン達が
        「おおー、あれが海兵隊か・・・」
        と実に感慨深げに話していて、思わず突っ込みを入れそうになる右手を必死で左手で押しとどめてしまい
       ました。もしかしたら虎眼先生は、これと同じ様な経緯があって秘剣流れ星を開眼したのでしょうか(笑)。
       も別の方法ながら同じ域に達したようなので、大目録術許しを貰えるかもしれません。い、いくぅ。


        その後は感謝状贈呈者が発表され、各部隊指揮官が入場。続いて観閲部隊指揮官を務める第372施
       設中隊副隊長
がパジェロでやってきて、部隊は敬礼。
        そして本式典の執行官である、第372施設中隊長兼ねて鯖江駐屯地司令である郷右近晃二等陸佐が、
       黒塗りの業務車で登場。執行官への敬礼の後、国旗が入場します。
        ここで式典参加者に起立を求める放送が流れ、私はごく自然な流れで起立したのですが、あれ?周囲は
       座っている人達の方がはるかに多いです。鯖江じゃ国旗に対して起立はしないの?
        よく見ると観閲壇に近い北側にいる人たちはしっかり立ってますが、南側に向かうに従って、座っている人
       の方が遥かに多くなっています。
そんな中で、なんだか変な感じでつっ立っている私。


        なんとなく釈然としないまま着席しましたが、これは恐らく、自衛隊イベントに来るのが初めてと言う人達が
       すごい勢いで増えているが故に、こういう時にどうしていいのか分からない・・・という感じなんでしょう。立った
       方がいいのかなあと躊躇ったまま、なんとなく立ちそびれてしまった。
というのが、この状況だと思います。そ
       もそも北陸の人達は、シャイな感じの方が多いですし。
        まあこれは、この先ある程度の時間をかけて、自発的に国旗に対して起立してくれる人達が増える事を待
       つしかない
でしょう。そもそも以前は、こんなに自衛隊イベントに人が集まるなんて事は無かった訳ですから。
       まずは来てもらって見てもらい、その上で色々と感じた事について考えてもらえれば。

        自衛隊をとりまく環境や評価、国民感情は、確実に変わりつつあります。まだ色んな意味でのスタートライ
       ンに立ったばかり
ですし、この次に鯖江に来る時は、何らかの変化がみられる事を期待しましょう。


        続いては執行官による部隊観閲が行われ、式辞が披露されました。来賓祝辞、来賓紹介、祝電披露が粛
       々と執り行われ、その後は観閲行進に移ります。
        「観閲行進のー!体制をとれー!」
        号令一下、部隊は続々と退場・・・とは言え、音楽隊を含めて60人ほどの陣容なので、あっという間でした。


        そして観閲行進が始まりました。第10音楽隊を先頭に観閲部隊指揮官が座乗したパジェロがやってきて、
       観閲壇上の執行官と敬礼を交わします。


        続いて特大型トラックバケットローダがやってきました。このバケットローダ、様々なアタッチメントを付け
       替える事により、ショベルの他に色んな状況に応じた運用が可能という、施設科ならではの働き者車両です。
       ここ福井県では、土木作業よりも除雪作業の方でお馴染みかも。


        さらにグレーダ、クレーン付きの特大型トラック、81式自走架柱橋が登場。重量感あふれる車両が通過す
       る度に、式典会場のパウダーサンドがもうもうと立ち上るのがカッコイイ。施設科好きには堪りません。
        会計隊直接支援大隊パジェロ、シェルター付きトラック、重レッカが続いて、観閲行進は終了。所在部
       隊のみによる行進だったのであっけないものでしたが、これはこれでいいと思います。確かに戦車や榴弾砲
       が行進すると見栄えがしますが、ここの主役はやっぱり施設科ですし。


        急に静かになった式典会場では、第10音楽隊が演奏開始。マーチっぽいのが2曲と、NHKの連続ドラマ
       のテーマソングを1曲
。さすがに音楽隊の行進曲はサマになりますが、小さな子供を連れた家族も多かった
       ので、一曲ぐらいはもっと子供が親しみやすい曲を入れてもよかったかも知れません。
        大きな拍手を浴びながら音楽隊が退場した後は、第6施設群の格闘指導官と格闘保有者9名による格闘
       訓練展示
が行われました。フェイスペイント防弾ベスト姿の隊員さんが、素手や銃剣、小銃を使用しつつ様
       々な状況に応じた基本動作や約束組手を次々と展示。隊員さんが倒れ込むたびにパウダーサンドが舞い上
       がり、これは演出効果が高いなあ。


        そしていよいよ訓練展示の開始です。まずは第10偵察隊偵察警戒車が、砂煙を巻き上げつつ進入し
       て来ました。巨大な砲塔を旋回させて周囲を警戒した後は、25o機関砲の砲身をぐいんと上空に向けて、
       対空警戒
を行いつつ前進。観閲壇前での急停車で前のサスがフルボトムするところが、重量感たっぷりで
       す。


        続いては同じく第10偵察隊からの偵察オートが飛び出してきました。一気に敵陣地手前まで肉薄し、威力
       偵察
を実施。敵陣地からはM2重機関銃を搭載した車両が出て来て、激しい銃撃戦が繰り広げられます。こ
       こで敵兵士が車両から飛び降りて小銃射撃を行いながら突進してきますが、あっという間に被弾して倒れ込
       んでしまいました
。なんだ、出て来てもうやられたのか(笑)。


        偵察隊からの情報をもとに、中隊長は敵陣地の奪還作戦を命令。本隊からは迫撃砲小隊が前進し、重そ
       うな底板を抱えた隊員さんがやってきました。隊員さんは射撃位置に置いた底板の上に飛び乗って、地面に
       固定させています。


        そこに小隊のパジェロがトレーラを牽引して登場。すぐに砲身支持脚、照準コリメータ類が下ろされ、テ
       キパキと射撃準備が整えられます。一気呵成に組み上げられた迫撃砲の上にはバラキューダ(擬装網)
       掛けられ、内部からポールを立てると迫撃砲陣地が完成。小型軽量な81o迫撃砲L16は砲撃後の移動も
       容易なので、陣地もごくシンプル&コンパクトなんだなあ。


        小隊はすぐに測量作業を開始。目標である敵陣地までの距離方位角が次々と大声で読み上げられ、周
       囲は一気に緊迫した雰囲気に。そしてこの後の小銃小隊の突撃を支援すべく、敵陣地に向けて砲撃を開始
       します。
        「射撃準備、よーしッ!!」
        「テーッ!!」

        投げ込まれた発煙弾からは派手な爆発音とともに白煙が噴きあがり、同時に後方から展開してきた74式
       戦車
も、敵陣地に向けて機関銃を撃ちまくります。どうせなら一発空砲をお見舞いしてほしい所ですが、すぐ
       眼と鼻の先が民家なので、ちょっと無理かなあ。


        さらに第14普通科連隊の軽装甲機動車が2輌突入してきて、小銃小隊員達がドアを盾にしながらじりじり
       と敵陣地との距離を詰めて行きます。その途中で、最初にやられた敵兵士をチェック。死んだふりをしていな
       いかどうか、一人が調べている間にもう一人がちゃんとバックアップを行っています。
        ちなみにその死体役の人ですが、よく見ると寝転がりながら笑ってますね。
        「お前だけさっさと寝転がって楽しやがって(笑)」
        とでも言われたんでしょうか?


        背後からの迫撃砲による支援射撃を受けながら、小銃小隊はじりじりと前進。そして準備が整った所で、
       号令とともに突撃開始。次々と鉄条網を突破し、一気に敵陣地になだれ込みます。

        遮蔽物に隠れていた敵を倒し、陣地内の安全確保に成功して訓練展示は終了。いやー、会場が狭いぶん
       客席までの距離が近く、かなり迫力がありました。パチパチパチ。


        それにしても、折角の鯖江の訓練展示なのに、施設科の出番が全くなかったのがちょっと残念だったなあ。
       保有している81式自走架柱橋バケットローダも、使いようによっては訓練展示を盛り上げてくれると思う
       のですが。
        しかし、自衛隊イベント初体験という層が増えている現在、やっぱりこういう分かりやすい内容の方がいい
       んだろうなあ。
これをきっかけに他の駐屯地にも足を運び、様々な部隊の特色や役割を理解する段階への
       導入
としては、十分アリな気はします。
        通常ならこれ以降はお昼休みタイムですが、今日はここからがもうひと山。航空展示の開始です。駐屯地
       南の上空から、まずは陸自のUH−1J多用途ヘリがやってきました。続いては同じく陸自のAH−1S対戦
       車ヘリコブラ
が3機、さらには海自から参加のSH−60J哨戒ヘリが2機。


        空自からはUH−60J救難ヘリ、U−125A救難捜索機。そしてトリを務める、小松基地からやってきた
       −15戦闘機が豪華4機編隊
で進入して来ました。おおお、流石50周年。駐屯地は小さいですが、豪華なメ
       ンツを揃えてきましたね!いつも地味に頑張ってる鯖江駐屯地に対して、陸海空の航空部隊が駆け付けて
       のお祝い
です。
        綺麗な編隊を組んだF−15は、駐屯地上空をゆっくりと通過。流石にアフターバーナーは使えませんが、
       すごい迫力でした。


        それにしても、上空を通過するF−15を陸自の隊員さん達まで口を半開きにして見上げているのが、なん
       だか面白いですね。対地攻撃もこなすF−2位は見た事があっても、はるか上空で格闘戦を繰り広げるF−
       15は珍しいんだろうなあ。


        いやあ終わった終わった。午後からは大したプログラムも無いので、あとは駐屯地を一回りして帰りましょ
       う。来賓用駐車場の奥には、航空自衛隊岐阜基地からやってきた第13高射隊のペトリオット発射機が展示
       してありました。うーん、せっかく来てくれたんですから、なにもこんな隅っこに配置しなくても。とは言え、発射
       機自体がかなりの大きさ
なので、展示できる場所が限られるんだろうなあ。


        ちなみにその隣には、高射隊の誇る待機車が。大型トラックのコンテナ内に昔の寝台車みたいに3段ベッ
       ドをずらりと並べた移動宿泊車両
で、展開してからの待機時間がひたすら長い高射隊には必要不可欠な装
       備品です。
        ちなみにこの車両、単純な寝泊まりと小銃類の保管程度しか出来ないので、食事やトイレ、風呂に関して
       はここ鯖江駐屯地のお世話になった
そうです。違うシマである陸自駐屯地に来て、何か習慣の違いで戸惑っ
       たりはしませんでしたかと尋ねると、説明してくれた隊員さんはしばらく考え込んで、
        「うーん・・・意外と無かったですねえ」


        式典会場では車両展示の準備が進められていますが、展示されるのは軽装甲機動車偵察警戒車、装
       輪装甲車
のみ。ええええー、バケットローダとかグレーダとか81式自走架柱橋とか、施設科車両こそ展示
       するべきでは。
もったいないにも程がある・・・。
        ふと見ると、戦闘服姿の隊員さんが若いお母さんに頼まれて、小さなお子様と一緒に記念撮影。二人揃っ
       て笑顔の敬礼を決めています。隊員さんが結構なイケメンだったせいか(笑)、それをきっかけに何人もの
       人達から立て続けに記念撮影をお願いされていました。
        うーん、やっぱりこういうのは、隊員さんも嬉しいんだろうなあ。駐屯地創立記念行事に沢山の人が押し寄
       せても、この人達に満員御礼の大入袋が出る訳でもありません
が、こういったささやかな事からでも、自分
       達が国民から頼られ支持されているという、やり甲斐や実感みたいなものを感じてもらえれば・・・。

        式典やその他のプログラムはごく基本的であっさりしたものでしたが、それが逆に自衛隊を取り巻く環境
       の変化を浮き彫りにしていた
様に思えましたね。これをきっかけにして、より多くの人達が国防や防災に関
       する自衛隊の役割、存在意義について、理解を深めて貰えればと思います。

        また来場者数が激増しているが故に、小規模な駐屯地では手が回りにくくなる事についても、十分に理解
       する必要がありますね。運営や警備に必要な人数が増えて、肝心の式典には少数の隊員さんしか参加でき
       ない
というジレンマや、人手不足から隊員さんの屋台が出せず来場者と触れ合う機会が減ってしまったり、
       
パンフレットの印刷や臨時駐車場の借り上げで開催費用が増える・・・などなど。
        同時に、見せてもらう側として当然わきまえておくべきマナーについても、今一度自分を振り返ってよく考え
       たいものだと思いました。


        天候にも恵まれましたし、2013シーズン後半戦の滑り出しとしては上々でした。後半戦は当初予定してい
       たよりも参加できるイベントが限られそうではありますが、伊丹や姫路、福知山など、第3師団らしい個性派
       駐屯地の創立記念行事も目白押し
です。
        あとは週末台風さえなければ・・・と祈りつつ、福井県を後にしました。




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