信太山駐屯地創立52周年記念行事

2009.05.10


      大阪府和泉市で行われた、信太山(しのだやま)駐屯地創立記念行事に行ってきました。信太山駐屯地には第37普通
     科連隊を中心に後方支援連隊や普通科直接支援隊、会計、業務、通信、警務等様々な職種の部隊が駐屯しています。
      今年は春先から呉や江田島、練習艦隊一般公開などで動き回っていたのですが、本格的なイベント参加はこれからスタ
     ートです。
私は信太山自体が初参加ですので、まああまり欲張らず来年へのデータ収集のつもりで行ってみましょう。ここ
     しばらくの好天続きで、本日も暑くなりそうです。
      JR天王寺駅で阪和線に乗り換え、信太山駅で下車。駐屯地に向かいますが、途中で『ももちゃんヒルズ和泉』という謎
     のマンションを発見。ももちゃん…ヒルズ…。突っ込みを忘れるほどの強烈なインパクトです。
      住宅地を抜ける緩やかな登り坂を進んでいくと、前方にこんもりとした森が見えて来ました。駅から10分程で信太山駐屯
     地着。
正門は大きな木々に覆われて、木陰が実に涼しそう。本来陸自駐屯地ってこんな感じなんでしょうね。千僧や伊丹
     などの、街中の駐屯地しか知らないので何だか新鮮です。


      0800を過ぎたころには正門前に行列が出来始め、しばらくして開門。ぞろぞろと駐屯地内に入って行きます。敷地内には
     古い木造隊舎が並び、かなり年季が入っている模様。
      駐車場になっているグラウンドを抜けた所が土手になっていて、そこから見下ろすような形で式典会場となるグラウンドが
     ありました。土手自体がひな壇になっていて、これならどの位置からでもよく見えそうです。
      取り敢えず一般客席の最前列中央に陣取ります。さて、これで場所は確保できました。記念式典開始まではまだ間があ
     るので、いろいろ歩き回ってみてみましょう。
      古い装備品の野外展示を見た後は、野外売店広場へ。開門したばかりだと言うのに売り子の隊員さんはテンションを上
     げていて、大声の呼び込みもなかなか堂に入ってます。
      厚生センター内のトイレに寄った後はPXへ向かいますが、今回は特に目を引くようなものは無し。建物を出た所には
     料水のプラカードを下げた1d水タンクがありました。


      式典会場に戻ります。左手の丘の木々が迫って来る様で、駐屯地と言うよりもゴルフ場に来たような気がします。
      しかし今日は子供が多いなあ。将来の隊員確保を考えると、駐屯地の人にとっては嬉しい話でしょう。GWも終わったばか
     りだと言うのに、お父さんたちは大変です。まあ、お父さん方が楽しそうにしている家族連れも多そうですが。
      上空に薄雲がかかり始め、ちょっと涼しい風が吹いて来ました。グラウンドの向こうでは音楽隊が整列を始め、戦闘服姿
     で89式小銃を抱えた隊員さん達も集結しつつあります。いよいよかな。


      そして式典開始。音楽隊の演奏を皮切りに、部隊が続々と行進です。その様子を、広報の隊員さんがバシバシと撮影。
     私から見ると眩しいような重装備で、まるで狙撃手の様に撮影していました。


      全隊員がずらりと整列した後は、連隊長兼駐屯地司令が登壇。全員が起立し、君が代が吹奏されます。その後は観閲官
     による部隊観閲、来賓祝辞を経て式典終了。部隊は退場です。
      赤い消防車が出て、砂埃の舞うグラウンド前の道路に水を撒いて行った後は、いよいよ観閲行進。音楽隊の後に続いて、
     64式小銃を抱えた教育隊が行進です。
      続いて第37普通科連隊の各中隊が登場。ボディアーマーに肘膝をプロテクターで固め、なかなかの重装備です。隊列の
     最後尾には110o個人携帯対戦車榴弾を抱えた隊員さんが。いかついなあ。


      さらに軽装甲機動車偵察オート高機動車各種施設車輛救急車と続いた後は、指揮通信車96式装輪装甲車!
     いいなあ。好きなんですよ、装輪装甲車って。
      そして74式戦車が通過した後は、ヘリによる航過飛行で締めくくりです。


      この後は訓練展示ですが、その準備の間に信太山駐屯地名物菊水太鼓による演奏が行われました。ひな壇前に巨大な
     太鼓が運び込まれ、真っ白な法被姿も凛々しい隊員さんが勇壮な太鼓を披露です。最初は一人だけなのかと思いましたが、
     次から次へと太鼓を抱えた隊員さんが出てきて、総勢9人からなる息の合った太鼓演奏。自衛太鼓は何度か見ましたが、
     太山の菊水太鼓は素人目にもレベルが高く、かなり見ごたえがありました。


      その間もグラウンドでは、戦闘服姿の隊員さん達が地面に太い杭を打ち込み、鉄条網を設置しています。反対側では、偵
     察オートのジャンプ台が運び込まれていました。
      そしていよいよ訓練展示開始。先ずはOH−6D観測ヘリが、まるっこい機体を翻して上空からの偵察を行います。続いて
     UH−1J多用途ヘリ
が低空侵入し、開け放したカーゴドアから4人の隊員が素早くロープ降下。かなりの高度からの降下で
     すが、あっと言う間に着地して散開。ヘリの離脱を援護する為に、地面に伏せて敵陣地に銃撃を浴びせます。


      その隙をついて後方からは偵察オートが3台、次々とジャンプを決めながら突入。オートの右側にぶら下がるようにして体
     を隠して進入した後は、両足立ちの姿勢で射撃を行いながら再び敵陣地に侵入です。会場中央で素早くオートをスライドさ
     せて倒し、それを盾にしてさらに射撃を加えています。
      その後芝生を蹴散らすようにしてオートを起こし、一目散に退却。動作の一つ一つが、滅茶苦茶素早いなあ。
      グラウンド奥にはFH−70榴弾砲が運び込まれ、隊員さん達が猛スピードで射撃準備を整えます。が、運の悪い事にモロ
     に立ち木と重なってしまいました(泣)。
まあこれは仕方ないか。
      同時にグラウンド中央では、高機動車で牽引されてきた120o迫撃砲RT、81o迫撃砲L16が地面に下ろされ、見る間に
     組み上げられていきます。


      その脇を、70式地雷原爆破装置を担いだ施設科隊員が走り抜けて行きます。その間にもFH−70榴弾砲の後方には74
     式戦車
が移動してきました。なんかもう、全てが同時進行なので凄くめまぐるしいなあ。息つく暇も無いとはこの事です。


      そしていよいよFH−70榴弾砲が空包射撃を開始します。砲口から発射炎が噴き上がり、一瞬遅れて轟音が響き渡りま
     す。撮れたかな?


      同時に軽装甲機動車が突入し、縦横無尽に駆け回りながら機銃掃射。01式軽対戦車誘導弾も構えています。
      後方からの火砲の支援を受けながら、施設科隊員によって敵の地雷原は無力化され、さらに軽装甲機動車が敵陣深くに
     切り込みます。車輛からは普通科隊員が飛び出してきて、激しい小銃射撃を行いながら敵陣地に突貫。いつの間にやら手
     前に回り込んでいた74式戦車が、一気に速度をあげて突入してきました。おおお、凄い!


      最後は土手の上に止めてあった装輪装甲車から白旗が上がり、部隊は敵陣地を見事制圧です。ああ、あの装輪装甲車
     は敵の車両だったのか。
好きな車輛なので、もっと走り回って活躍してほしかったのですが(笑)。
      訓練展示は以上で終了。グラウンドには、後片付けの隊員さん達が散って行きました。   
      さて、午後からは音楽隊菊水太鼓の演奏です。レンジャー教育隊があるのにそれ絡みの展示が無いのは残念ですが、
     とりあえず昼食にしましょう。
      売店広場は凄い人だかりです。ナゲット売り場の隊員さんも大張りきり。彼なら例え陸自を辞めたとしても、どんな職場で
     もやっていけそうなバイタリティ
を感じます。
      どの屋台も美味しそうですが、つくね焼きがとてもいい香りを放っています。テントの中では大勢の隊員さんが、普段は小
     銃を持つ手に小さな串を握りしめ、炭火の前で汗だくになって焼いているのがちょっとユーモラス。少し並んで2本買ってみ
     ましたが、これがなかなかどうして、屋台とは思えない驚きの美味しさです。大ぶりのつくねが3個串に刺さっていて、表面に
     塗られたタレは乾くか乾かないかの焼き上がり。ちょっと焦げた所が香ばしく、実に食欲をそそります。口当たりも滑らかで、
     柔らか&ジューシー。
      あっという間に平らげてしまいました。これで一本80円は安いなあ。この人たちなら、例え陸自を辞めたとしても、居酒屋
     で十分やっていけると思います。


      別のテントでは、農作物の販売を行っていました。セリや甘夏、タケノコ等。何故か袋詰めの漬物まであります。
      その隣には冷やしうどんの屋台が。朝からの暑さのお陰か、長蛇の列の大人気です。ダシの効いた冷たいうどんが堪らな
     く美味しそうだったので、吸い寄せられるように最後尾につきます。しばらく待って、冷やしうどん温泉卵無しの350円。やけに
     接客慣れした陸曹さんからうどんを貰いますが、これがなかなか豪華版。きざみ揚げ、天カス、青ネギ、かまぼこ、たっぷりの
     鰹節
でうどんが見えない位です。薬味のおろしショウガを追加して、まずは一口。
      うん、これも美味い!うどんはややフワフワ気味ですが、たっぷりの具と薄味のダシがちょうどいいバランスです。ちょっと
     生姜を入れすぎましたが、半日初夏の陽射しに焙られた体に、冷たいうどんが実に嬉しいなあ。


      広場には巨大なわんこのエアドームがあり、股間から入って胸元の滑り台から出てくる仕組み。子供達がとても楽しそうに
     群がっています。その後ろ姿がなんかちょっとセクシーだったので、1枚頂きました。
      その隣にあったのは指揮通信車のエアドームですが、ライトの部分に丸目が描かれてあったので、何だかカエルみたいに
     見えました。


      途中、朝見た木造隊舎を見つけました。白ペンキはあちこち剥げて、窓をふさいだ合板もささくれまくっています。よく見る
     と建物の全周にわたって心張棒がかましてあり、どの方向からの地震にも対応できそうですが、逆に内側に倒壊しそうです。
      坂道を上がった所にあったレンジャー教育隊の隊舎の前には、隊員を激励する看板がありました。ダイヤモンドの徽章が
     描かれてあって重厚さを醸し出していますが、その両側に変な顔をした隊員さんの写真が貼ってあるのが脱力感満点。
     だか姫路レンジャーと同じ香りがします…。


      その後は信太山駅行きのバスに乗り込み、駐屯地を後にしました。天候にも恵まれましたし、来年に向けてのデータも十
     分取れました。次回は土手の上の方に陣取って、もっとネリネリと駐屯地内を歩き回る方向で行こうかなあ。来年の信太山
     駐屯地記念行事が、今からとても楽しみです。




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