2007.07.21
と言う訳で、阪神基地隊で行われたキッズサマーフェスタに行ってきました。JR摂津本山駅から魚崎車庫行きのバスに
乗り込み、終点から少し歩いて阪神基地隊に到着です。前回の艦艇一般公開に比べると、格段に子供達やベビーカーを
連れた家族が目立ちます。
正門横のテントにて手荷物検査を受け、敷地内に入ります。おお、正面にはたかなみ型4番艦であるDD−113さざなみ、
右手にはきり型8番艦のDD−158うみぎり!本日の展示艦艇はこの二隻です。
しかしこうしてみると、4500dのさざなみはでかいなあ。むらさめ型より艦首の速射砲が大きくなっているので、見た目の
バランスもいいですね。
まずはさざなみから見てみましょう。舷門の当直隊員の敬礼を受けつつ乗艦です。舷側通路もスッキリしていて、艦全体が
スマートな感じですね。
よく見ると、舷梯の上げ下ろしがクレーンによる自動化となっています。2年前に呉で見たひえいが、ロープと滑車を使って
人力で舷梯を収納していたのを思い出しました。
後部の飛行甲板に向かうと、SH−60Jが鎮座していました。飛行甲板自体も広々としていて、SH−60Jがゆっくり羽を
伸ばしているように見えます。どうやらコックピット内にも入れるみたいですが、今は子供達が群がっているので、後でゆっく
りと見る事にしましょう。
格納庫内には、さざなみグッズ販売コーナーが。あ、あった!さざなみ識別帽!デザインがシンプルでカッコ良かったので
記念に一つ購入です。それにしても、さざなみって漢字で書くと漣なんですね。一つ勉強になりました。
おまけでさざなみピンバッジを一つ貰いましたが、ミサイルを担いだ金太郎さんみたいな男の子がデザインされています。
勝手にさざなみ太郎と名付けましょう。このさざなみ太郎君はどうやらこの艦のイメージキャラクターらしく、艦内の至る所に
登場していました。
よく見るとSH−60Jの脇にも、さざなみ太郎の顔抜き看板がありました。裏を見ると製作者の記銘があり、どうやら乗組
員のお手製の模様。お茶くみの青木士長も頑張ったようです。
しかしこのSH−60J、メインローターを折り畳んだ状態で展示してあるのですが、なんだかオールバックかリーゼントみた
いに見えるなあ。横浜ベイスターズ仕様なんでしょうか。
今度は艦首に向かいます。たかなみ型なので、艦首VLSは甲板から一段高い所にあります。フタの部分の端っこが見え
るかどうかだなあ。
VLSの前には127o速射砲がありますが、さすがにデカイ!小さなプレハブ住宅位はあるでしょうか。
今度は艦橋に上がります。途中にいた隊員さんに、内火艇の読み方を聞くと『ないかてい』と教えてくれました。以前かなり
お年を召した方が『うちびてい』と言っていて、どっちが正しいのか混乱していたのですが、お陰でスッキリしました。もしかし
たら、『うちびてい』は旧海軍読みだったのかもしれません。
ウイングから艦橋へ。はつゆき型やあさぎり型に比べると、随分余裕のあるスペースです。艦橋の中にもジャイロレピータ
ーがあり、窓の下にレールで固定されています。どうやら任意の位置に微調整できる仕組みになっている模様。
艦内は残念ながらあまり見る事が出来ず、先ほどの飛行甲板に向かいます。ヘリの周囲には人が少なくなっていたので、
SH−60Jに乗り込みましょう。うーん、二年前に和歌山で乗って以来久しぶりだなあ。相変わらず狭い狭い。
キャビンから操縦席を見ると、おじいさんが感慨深げに座っていました。結構なお歳だったので、もしかしたら海軍航空隊
の方だったのかもしれません。
小一時間ほど見て回り、上陸です。時刻は1030、今日は屋台を楽しむために朝は敢えていい加減に食べて来たので、も
うお腹が減ってきました。何があるのかと屋台を見て回ると…お、やっぱりありました、阪基カレー!海自はカレーが美味い
と聞いていたので、さっそく一つ食べてみましょう。
300円払って糧食を受領します。見た所は実に普通のカレー。量はやや少なめですが、他にも色々食べてみたいので、
むしろ好都合です。
先ずは一口。うーん、甘い。これじゃあお子様カレーだよ…と思いましたが、今日は子供が主役のお祭りなので、これは
これでいいのでしょう。甘いながらも味はなかなかいけます。何と言うか、ちゃんとカレーを作れる人が、敢えて子供向けの
カレーを本気で作ってみました…と言う感じで、物足りなさは感じませんでした。
他の屋台はヨーヨー釣りや輪投げ、かき氷、チャリティーバザー等。制服試着コーナーや南極の氷もありました。
さて、次はDD−158うみぎりを見てみましょう。さざなみに比べると一回り小さく古臭いですが、いかにも軍艦、と言った
雰囲気があって好きですね。あさぎり型とはつゆき型って。
うみぎりは艦内も見て回れるらしく、前甲板にあるハッチから艦内に入ります。古いながらも艦内はどこもかしこもピカピカ
に磨き上げられていて、乗組員の方々がいかに艦を大事にしているかが良く分かります。
壁面にはパイプが縦横無尽に走っていますが、足元に行くに従って斜めになっているのが、いかにも艦内という感じです。
ちょうど床の高さ辺りが喫水線でしょうか。
途中、CICの前を通った時にたまたま人の出入りがあり、中を一瞬だけ覗く事が出来てラッキーでした。
食堂に出ました。ここでもグッズ販売は無し。他の艦では色とりどりの自作ポスター類が貼ってあったりするのですが、う
みぎりはそういうのは無し。こういうのも艦の個性なんでしょうか。給養員の人が居たら色々聞いてみたかったのですが、お
昼前で忙しいのか調理室から外には出て来られませんでした。
飛行甲板に上がると、この艦にもSH−60Jが展示してあります。しばらくするとラッパ吹奏の展示が始まりましたが、担
当の士長さんは緊張気味なのか、しきりに口元を制服のジョンベラの部分で拭っていました。なるほど、そういう使い方も
あったのか(ねーよ…)。
その後は上陸です。もう昼前なので、屋台広場はかなりの賑わい。とてもいいニオイを漂わせていた焼きそばを一つ購入
です。この焼きそばが200円にしては大当たりで、肉も野菜もたっぷりな上にソースの加減が非常によろしい。自衛隊イベ
ントの屋台焼きそばとしては、文句なしに一級品の出来栄えでした。
最後は体育館で行われていた手作り紙飛行機体験を見学。とりあえずお子様たちは十分楽しんでいるようでなにより。こ
の中から未来の艦長や先任伍長が出る事を期待しつつ、阪神基地隊を後にしました。
ララァが売り子のバイトをしていました。ジオン軍の少尉では給料も安いのでしょうか…