秦野の野鳥   タウンニュース秦野版Vol.28 2013.7.4掲載 写真/文 八木茂


タウンニュース秦野版に2011.4より連載を開始した秦野の野鳥コラムを紹介していきます。  
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連載メモ        
2013.7.4版
ダイサギ

ダイサギはなかなか難しい鳥です。

まず、冬と夏では違う鳥だということです。
以前は、夏も冬も同じ鳥がいるのと思っていました。

鳥の図鑑などで、少し詳しいものだと、冬鳥が亜種 オオダイサギ 夏鳥がチュウダイサキ゜と大きいサギのさらに大きいと中くらいいう名前が付いています。

改定7版では、オオダイサギは無くなり、ダイサギと亜種チュウダイサギになりました。

その上、夏のダイサギは嘴や脚の色が変わるのです。
夏に見られるチュウダイサギの繁殖期には、嘴は全面が黒く、目の周りも緑青色にかわり、足もピンク色になります。 写真では、足は少し色が変わっています。

フィールドでは、このような婚姻色を見るのは多くはないのですが、日本で繁殖をする夏鳥のチュウダイサギならではの色なので写真に採用しました。

夏に良く見る姿は、嘴の先端が黒いダイサギです。これはチュウサギと良く似ていて見分けが難しいものの一つですが、目元が分かれば区別はできます。 遠目では判断しにくいものです。

冬鳥のダイサギ(以前はオオダイサギ)と夏鳥のチュウダイサギを同時に見ることは少ないので、大きさを比べたことはありません。

以上のように、少し複雑な事情がありますが、理解して頂ける文になったでしょうか?




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